履歴書に書く資格や免許~アピールできる資格は積極的にアピールしよう!~

エントリーシート

エントリーシートの資格・免許欄の書き方

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さて、今回は資格・免許の書き方について、お伝えします。

エントリーシートの資格・免許欄の書き方のポイント

エントリーシートや履歴書に資格を書く欄がありますが、書き方に悩む方が結構多いです。
「この資格は書いてよいの?」

「正式名称で書くべき?」

「就活でPRできる資格ってない?」

そんな質問を良く受けますので、今回はそれらについて見ていきます。

資格と免許の違い

この2つ同じ枠内に記入することが多いですが、明確な違いがあります。

資格とは、「一定のことを行うために必要とされる条件や能力」のこと。

コトバンクより引用:

資格とは - コトバンク
就活用語集(就活大百科 キーワード1000) - 資格の用語解説 - 「これを取ったから内定がもらえる」という資格はありません。就活で重要なのは基本的には「資格より人物だ!」と思っていたほうがいいでしょう。これから資格を取りたいと思っている人は「なりたい仕事」に本当に役立つ資格はどういったもの...

免許とは、「一般には禁止または制限されている行為を、行政官庁が特定の場合に特定の人だけに許すこと」です。
コトバンクより引用:

免許とは - コトバンク
日本大百科全書(ニッポニカ) - 免許の用語解説 - 行政上の事前規制の一種。車の運転免許、公有水面埋立免許、医師免許、かつての自動車運送事業の免許などがその例であるが、こうした用語が実定法上用いられるのは立法の偶然によるもので、法律的には、単に役所から許しがあったというにとど...

資格とは能力やスキルを証明するもので漢字検定や英語検定、TOEIC、ITパスポートなどが挙げられます。

免許とは特別な権限を持つことを証明するもので、運転免許や医師免許、教員免許などが挙げられます。

エントリーシート資格・免許欄の記入ポイント

記入前に、募集要項で資格をチェック

募集要項に記載のない資格もPRしたいものは書く。

資格は正式名称で書く。

取得見込みも記入する。

取得年月日について

資格がない場合

① 記入前に、募集要項で資格をチェック

資格欄に資格を記入する前に、募集要項を必ずチェックしましょう。
例えば、「実用英語技能検定準2級以上」などと記載されている場合があります。この場合、実用英語技能検定3級以降を書いても意味がありません。それどころか、募集要項を無視しているとみなされ、マイナスな印象となります。

② 募集要項に記載のない資格もPRしたいものは書く。

募集要項に記載がない資格は書いてはいけないかというとそういうわけではありません。
取得が難しい資格や自己PRや力入れたことでネタにするアピールしたい資格は書きましょう。

③ 資格は正式名称で書く。

希望職種に関係する資格から順に、「正式名称で」書きましょう。英検や漢検、運転免許など誰もが知っている略称が使われている資格や免許も、正式名称で書きましょう。

広く略称が知られている資格・免許の正式名称は以下です。
英検:実用英語技能検定
漢検:日本漢字能力検定
簿記:日本商工会議所簿記検定
普通自動車免許:普通自動車第一種運転免許
MOS:Microsoft Office Specialist

④ 取得見込みも記入する。

まだ取得していない場合で、取得予定の日程が分かっている場合は、未来の取得年月日と「取得見込み」と記入するようにしましょう。職種によっては、取得見込み可となっていることもあります。資格取得に向け勉強中であることを記入することで、意欲をアピールできます。
「◇◇年△月 〇〇免許 取得見込み」
のようにするとよいです。
この他、「日本商工会議所簿記検定2級の取得に向け奮闘中。」など、記載するのもよいでしょう。力を入れていることとしてアピールすることもできます。

⑤ 取得年月日について

履歴書全体で、和暦か西暦かを統一してください。取得年月日の古い順に書く人もいますが、希望職種に関係する資格がない場合などはそれでも構いません。

⑥ 資格がない場合

自動車免許も含め特に持っている資格がなく、勉強中のものもない場合は、「特になし」と書きましょう。空欄の場合、書き忘れと判断されることもあり、マイナス評価となります。

自己啓発で仕事に役立つような何かのスクールに通っている場合は、それを書くことも可能です。語学やパソコンスクール、セミナー受講など、専門教育を受けた証明書を示す必要がある場合もあります。

間違っても嘘を書かないでください。新卒の場合、資格必須になっている職種は少ないです。そのため、資格を持っていないからマイナスということはありません。

取得すべき資格はない。

就活する上で、有利な資格や取得すべき資格は?と質問されることがあります。

そういったものは、特にありません。
資格よりも人間性や将来性です。

ただ、お勧めの資格としていうならば、
TOEIC:750点以上
漢検、英検:2級以上
日商簿記:2級以上(公務員志望の方におすすめ)
MOS、ITパスポート
これらです。

グローバル化が進んだことからも、TOEICや英検は英語力のPRになるでしょう。漢検は知力のPR、MOSやITパスポートは実務力のPRになります。簿記は経理職や公務員にお勧めですね。公務員はジェネラリストであり、どの部署でも税金を扱うため、簿記の知識は必ず役に立ちます。

体育会系の職種の資格・免許欄

警察官や消防官、その他体育会系の職種を志望する方で、剣道、柔道などの武道をやっている方は、資格・免許欄に段位を書きましょう。行ってきたスポーツの記入欄があれば、そちらに書くのもよいです。

いかがでしょうか?
資格・免許はあなたのスキルや特長を示す材料になるものです。募集要項や採用要件に記載がない限り、この資格は書いちゃいけないなどはありません。ご自身で書いちゃダメだと思い込みで判断せずに、資格があれば書くことをお勧めします。

何が企業の目に止まるかは分かりません。募集要項に載っていなくても、実はその資格を持っている人を欲していたということも考えられます。資格は書けるものはすべて書く。書ききれなければ、重要なもの、アピールしたいものに絞って書きましょう。