エントリーシート対策
これまで、自己分析や自己PRについてお伝えしてまいりました。在りたい自分を知り、何を書くかを考えたら、実際に書くことが大切ですね。
そこで、エントリーシートについて述べます。
エントリーシートの具体的な書き方の注意点等は、こちらをご覧下さい。



さて、今回はエントリーシートの形式について紹介します。
エントリーシートの種類
エントリーシートと一言で言っても、基本情報のみ記述のものから自分の考えの詳細を述べるものまで様々あります。
大まかに分類をしてみました。
エントリーシートの形式
① 履歴書タイプ
② 自己分析タイプ
③ 課題解決タイプ
④ 自由記述タイプ
① 履歴書タイプ
住所、氏名、電話番号、大学名など基本情報を中心に書くタイプで、最近はエントリーの際に学生に記入させる企業が多いです。
基本情報以外にも、ゼミナールやサークルで行っていることなどを書かせる場合もあります。
幅広く学生に会いたいという企業が用いることが多いです。そのため、エントリー後にまずは筆記試験や面接等の次のステップに進み、面接の際に改めて面接カードを書くケースが多いです。
② 自己分析タイプ
過去・現在の自分として学生時代に打ち込んだことや自己PRを、将来の自分として志望動機や希望部署ややりたいことを具体的に書くタイプです。エントリーシートを書類選考の材料として用いる企業にこのタイプが多く、書類選考の段階で、次の選考に進む学生を相当数、絞ります。
③ 課題解決タイプ
「10年後にうちの企業に求められる役割は何か」とか、「○○という問題を解決するためにはどうしたらよいか」などの課題についてのあなたの考察や提案を書くタイプです。大手で応募人数が多いところや、職種別や専門知識を有する職種の採用を行っている企業で用いられています。学生の興味の深さや業界研究の度合いを見られているものになります。
④ 自由記述タイプ
「自由に自己PRしてください」というものです。「自由に」としているところから、発想力やオリジナリティを求めています。ただし書き等なければ、どのように書いても問題ありません。例えば「黒のボールなペンで書いてください。」というただし書きがある場合もあります。その場合は必ずそれに従ってください。
A4一枚に枠だけ設けられ、一文で「自由に自己PRして」としか書かれていないので、何を書けばよいの!?という質問が多いです。自由に、ですので、自由です。
文章力に自信があれば、400字の長文で記入して頂いても構いません。絵に自信があれば絵を描いても良いでしょう。
過去には、書道をやっていて、自分を漢字一文字ででかでかと表現した学生もいらっしゃいましたし、自分の名前であいうえお作文を書いたり、自分の性格的な特徴を円グラフで%表記にして表したりという学生もいらっしゃいました。
ESは読まれず捨てられることも。
学歴がすべてという風潮は今でもありますが、企業によって、早慶上智層を厚く採りたいとか、日東駒専層を厚く採りたいなど、様々です。社風としても、活発な人材をほしいという企業もあれば、大人しい雰囲気の人材をほしいという企業もいます。
これらからも分かるように、こう書けばどこでも受かるというエントリーシートはありません。同様に、この受け答えならどこでも受かるという面接もありません。企業により、採用要件は異なるからです。
この、採用要件。実は学生に見せているものとは別に、内部の人向けの採用要件もあります。
この内部向け採用要件を基に、書類選考として届いたエントリーシートを自社の特に管理職に振り分け読んでもらい、選考に通すか通さないかを決めます。
大手になれば、数万枚という膨大な数のエントリーシートが企業にやって来ます。そして、それを複数の管理職に振り分けるわけですから、合否のポイントが明確になっていないと、個人的感覚で次選考に上げるかどうかが決定されてしまいます。そのため、内部向け採用要件を立てることで基準を作り、それに則ってエントリーシートを見てもらうんです。
内部向け採用要件に見合わないエントリーシートは、読まずにポイとなります。そうやって読む枚数を減らすことで、書類選考の合否を決定します。
このことからも、書類選考に通るということは、それだけでご縁がある証拠なんですね。
ちなみに、内部向け採用要件は様々ありますが、字が汚い人はNGなど見た目で不合格にすることもあれば、こんなエピソードが書かれている人は合格にするとか、PDCAを踏まえて書いた人を通すなどです。
こういったことからも、どんな人材を求めているか、企業が提示している求める人材像以外にも、OB訪問等を通して独自に調べておきましょう。
いかがでしょうか?
エントリーシートは様々なタイプのものが存在します。まずは、基本の履歴書タイプを、そして自己分析タイプは少なくとも用意しておきましょう。人に会うことで見えてくる部分も多くあります。これについては、こちらにもまとめておりますので、ご覧ください。
