伝え方の工夫で、個性をアピール!~人と違う表現を身に着けよう!~

エントリーシート

伝え方を工夫して、個性をアピールしよう!

前回は、よりよいエントリーシートを作成するために意識してほしいことについてお伝えしました。単なる自慢話や独りよがりなエピソードは避けるようにしましょう。詳細はこちらをご覧ください。

より良いエントリーシートを書くために心がけること。~あなたの行動の裏に隠されたものを見せる!~
チームにおけるあなたの役割前回は、人の役に立ちたいという方向けに、お伝えしています。「役に立つ」とは、あなたにとってどんなことを意味するのか。それを考えて、「人の役に立つ」ことを具体化してみましょう。詳細はこちらをご覧下さい。さて...

さて、本日も昨日に続き、エントリーシート添削業務としてとある大学に来ております。いろいろな学生の方に出会え、十人十色な考えや価値観、個性を垣間見ることができて、本当に面白い!そんな時間を過ごしております。そこで今回は、本日感じたこととして「伝える技術」の大切さについて、触れます。

人とは違う、個性を発揮する。

あなたは、エントリーシートに書く内容や面接で話す内容をまとめていますか?企業によっては、もう選考がスタートしています。まだ就活準備ができていないという方も、今のうちに考えましょう。あっっっという間に就職活動が本格化します。悠長に構えていると、どんどん遅れていくので、そろそろ企業に伝えたい内容を具体化してください。

必ず添削を受ける。

まずは、エントリーシートをまとめる上での大前提として、お話いたします。

企業に伝えたい内容やあなたの考えを、エントリーシートでなくても紙に書いて考えをまとめることをしてみましょう。考えをまとめたら、必ず添削を受けてください。どのようなことでもそうですが、特に就職活動は主観が命取りになり兼ねません。なぜなら、エントリーシートや面接においては対人になります。あなたの主観で採用が決定するわけではなく、必ず客観的視点で行われるからです。

こういったことからも第三者目線は大切。そのため、私を含め就職支援のプロである就職支援従事者に必ず添削をしてもらいましょう。

私に添削や面接をご希望の方は、下記からお問い合わせください。

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シートから個性を伝えるために。

さて、ここからは今回の内容です。伝え方の工夫について。

就職支援家として、面接指導やエントリーシートの添削を通して毎年感じることがあります。それは、どの学生の方も似たようなこと「しか」述べていないということ。「あーまたこのフレーズか。」「あーまたこのネタか。」と思いながら、指導や添削をすることが多いです。どのシートを見ても、どの面接指導をしても、まるでデジャヴ。こうなると、ドングリの背比べとなること間違いなしです。

そこで意識してほしいのが、「伝え方」です。ドングリの背比べから抜け出すために、「面白い経験をする」ということも一つですが、伝え方の工夫をするだけでも背比べから抜け出すことは可能です。

「面白い経験」とは例えば留学やら企業やらといったものですが、なかなかこういった経験はできないのが事実です。こういった経験ができないというのであれば、伝え方で勝負をしてみましょう。誰もが同じ述べ方をしているその中に、キラッと光る文章があったりすると、興味がわいてきます。

それが一番多い質問項目だと、やはり「自己PR」ですね。誰もが同じ特性をPRしてきます。なかでも、多いのが「真面目」「忍耐力」「努力」「コミュニケーション」。あなたは例えば「私の長所は真面目なところです。」など誰もが使う単語をそのまま書いていませんか?「真面目です。」って本当に大真面目に書いているため、「あー真面目なのね」とも思います。

けれども皆が皆「私の長所は真面目なところです。」と述べていたとしたらどうでしょう。あなたのその真面目なところが他の人も同じようなことを書いていることで埋もれてしまいますよね。ほかの人と同じような表現をすることで、あなたの個性が失われてしまうということです。それはすごくもったいない。

では、どうしたらよいか。その方法は以下です。

経験ネタで勝負!

表現の自由で勝負!

① 経験ネタで勝負!

同じような自己PRだからこそ、経験の面白さでPRしましょう。上述でもお伝えしたように経験ネタで勝負することは大いにアリです。例えば、過去の面接指導で「私の長所は真面目なところです。」と答えた方がいました。そこで、私が追質問として「他に自分が真面目だと感じたことってある?」と質問した際、「こないだ恋人と歩いているときに恋人以外の人に偶然目が行ってしまい、怒られる前に「申し訳ございません。」と謝ったら許してもらいました。」と話してくれました。それを大真面目に言われ、かつ、これを言いそうなキャラクターでもなかったため、意表を突かれた衝撃で、思わず笑ってしまいました。

これは大げさな例ですが、こういった変化球のある内容の答え方でも問題はありません。むしろこういうことが即座に答えられる対応力は、評価に値するでしょう。こういった「経験の面白さ」で勝負するのも一つの手です。

② 表現の自由で勝負!

うれしいことに、憲法で表現の自由が守られています。そのため、決められた表現でなくてもよいです。(とはいえ、不適切な内容は当然NGです。)こうじゃなきゃいけないなんていうテンプレートのようなものは存在しません。以前も例文を真似しない!ということをお伝えしておりますが、人と同じ表現で同じようなことを述べるよりも、自分の言葉に置き換えて話すということを意識してください。以前の記事はこちらをご覧ください。

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例えば、これまで添削したエントリーシートで、良いなと思ったものを挙げると、
「真面目さ」を「規律を守り、協調性を大切にする。」
「努力する」を「物事に取り組む際には、良い方法を探し、ベストなものにできるよう努力することができる。」
といったものが挙げられます。

「真面目さ」をその学生の言葉で置き換えていたり、ただ「努力する」ではなく、どのような努力をするのかをイメージさせるような表現にしたり。言い換えや具体性を持たせることで、相手に具体的にイメージさせることができている文章であるのがお分かりいただけるでしょうか。

このように、自己PRでよく使われている表現は、実は抽象的な表現です。「真面目さ」も人により、真面目の定義が異なります。上記以外の意味の真面目さを持ち合わせている人もいるでしょう。人によってそれを自分の言葉で伝えたり、具体的に書くことで、他とは違う、あなたの個性が浮かび上がり、相手もイメージしやすくなります

また、それ以外でも例えば将来像で、「将来的にマネジメントにも携わりたい。そのために『心の中に小さな社長を育てる』ことで会社に貢献したい。」のように答えた学生様もいました。これも独特な表現ですばらしいですね。目を惹く表現で、何を意味するのか聞いてみたくなりますし、何より個性が発揮されます

このような、あなたらしい言葉であなたらしい表現をすることで、他者にはない魅力を伝えましょう

いかがでしょうか?
日本人の性質として長いものに巻かれる、多を重んじるというところがありますが、就職活動においては、面接官にアピールするには人と違うことを意識しましょう。文章や表現からもあなたの個を伝えてください