論理的思考力~相手に分かりやすく伝える~

エントリーシート

論理的思考力

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自己PRによく使われる能力シリーズはこちらをご覧ください。

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論理性とは

きちんと筋道を立てて考えるさま。
(コトバンクより)

筋道を立てて考え結論を導いたり、分かりやすく説明できる能力を論理的思考力と言います。

この能力自体はレベルが高いため、正しくアピールできれば相当な威力を発揮できる能力です。

論理的思考力は間接的にPRする。

この論理的思考力、「論理的思考力があります!」と言って、「はい、そうですか」とはなりません。

上述のように、論理的思考力は「分かりやすく説明できる」ことです。これは、面接官にとって分かりやすくなければなりません。面接官に伝わらなければ、論理的思考力があるとは言えません。

面接を通して間接的に、分かりやすい、論理的に説明できていると面接官に思わせることが重要です。

論理的思考力を受け答えの仕方で伝える

論理的思考力は、文字だけで見ると「論理的に考えれば、論理的思考力がある」と捉えられがちですが、そうではありません。「分かりやすく説明できる」ことが必要です。

間接的に、分かりやすく論理的に説明できることを伝えるには、どうしたらよいか。

論理的であることをエピソードを用いて説明しようとする方が多く、ディベート形式のゼミナール活動やスピーチコンテストの出場経験などについてアピールする方が多いです。これは、経験のアピールにはなりますが、「論理的思考力」そのものの根拠にはなりません。ディベートやスピーチしたから論理的思考力が身に付いたわけでもないからです。

大切なのは、
面接の節々において、質問の意図をきちんと理解し、筋道を立てて面接官にとって分かりやすく説明すること。「面接官にとって」というのが重要です。自分にとって分かりやすくても、面接官に伝わらなければ意味がないからです。

的外れなことを述べたり、話が脱線し言いたいことが飛び火するような人は、面接官に論理的であると思ってもらえません。

論理的に述べるためのポイント

相手の話をしっかりと聞く。

ポイントを絞って話す。

なぜを深める。

① 相手の話をしっかりと聞く。

質問の意図をきちんと正確に把握するために、まずは相手の話をしっかりと聞きましょう。話し上手よりも聞き上手を目指すことです。

② ポイントを絞って話す。

面接官にとって分かりやすくなるためには、相手の質問に沿った受け答えをすることが求められます。聞かれたことに対する結論や話したい事柄はポイントを絞り結論から話すことを心がけましょう。話が脱線しないように気を付けてください。
結論から話すことについては、こちらをご覧下さい。

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③ なぜを深める。

論理が破綻していると思われる最大の理由は、自分だけが納得するような論理展開になっていることです。そういう方はたいていが、自分の納得している部分を言わない傾向にあります。

無意識に、自分が納得しているから相手にも伝わるはずだと、思ってしまっているが故です。自分は自分、相手は相手。自分の考えが必ずしも相手に伝わっているわけではないことを意識しましょう。

こういったことから、なぜ自分がそう考えるのか、なぜその結論に達したのか、理由の理由を考えて論理を組み立てていきましょう。それが筋道を立てて話すことに繋がります。説得力が格段に高まります。

なぜを深めることについて、詳細はこちらをご覧下さい。

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上の記事でもあるように、論理的思考力の反対は理屈っぽいところ。間違っていると感じたり説明ができないことに対しては、とことん反発や否定する頑固さを持ち合わせています。ただ、間違いを正してあげようという本人の親切心からくるものでもあります。

知識が豊富でもあるため努力家な一面もありますが、それが時として自信過剰に感じられ、反感を買うこともあります。また、細かいことを気にするので、細かい気遣いができる反面、物事を細かく見すぎて複雑化させてしまうことや、慎重になりすぎて行動力に欠けると見られてしまうこともあります。

豊富な知識は、人の話をまとめたり、一般化することにも役立ち、会議などではファシリテーター向きと言えるでしょう。その代わり、細かいことが気になりだして、話の腰を折ったり、脱線することもしばしばあります。

論理的思考力は一長一短がある、ということですね。
自分のこととなればよい面が現れ、他人のこととなれば悪い面が現れやすいです。
長所だけでなく短所も意識することで、PRに活かしましょう。

いかがでしょうか?
論理的思考力は「ロジカルシンキング」として多くの本が販売されているほど、注目されている能力です。

訓練次第で身に付く能力でもあります。ただし、人に自分の論理を押し付け反感を買ってしまうような短所がでないよう、長所を伸ばしていけるとよいですね。