エントリーシートのスポーツ・文化活動欄の書き方~大切なのは賞よりもチームの中での貢献度(役割)~

エントリーシート

エントリーシートのスポーツ欄・部活動・文化活動の書き方

前回は、資格・免許の書き方について、お伝えしました。詳細はこちらをご覧下さい。

履歴書に書く資格や免許~アピールできる資格は積極的にアピールしよう!~
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この中で、スポーツの話にも少し触れたので、今回はスポーツ・部活動・文化活動の欄があったときの書き方についてお伝えします。

エントリーシートでスポーツ・部活動・文化活動を効果的に魅せる。

この「スポーツ・部活動・文化活動」の欄は、一行程度の場合もあれば、複数行の記載を求められる場合もあります。また、この欄がなくても、部活動や文化活動を自己PR等のエピソードネタにする人も多いでしょう。

そこで、今回はスポーツや文化活動に関わることをお伝えしていきます。
よくある質問としては、
「文化活動って何?どんなことを書けばよいの?」

「体育会系って就活に有利なの?」

「部活動、サークル活動をエピソードで披露したいけど、どんなことを書くべき?」

といったものです。順に見てまいりましょう。

文化活動とは

まずは、文化活動について。
文化活動とは、Yahoo知恵袋では、
文化活動はある程度の人数で行動を共にする(グループ行動)中で、人との交流や地域との交流に当たることを言います。
ただし、そこに収入が発生していないことが前提となります。
例えばボランティア活動も文化活動としてもよいですね。
ということ。

Yahoo知恵袋より引用:

履歴書にある「文化活動」とはどんな活動なのでしょうか? - 今年、公務員試験を受けようと思うのですが、自己紹介所の趣味の中に「文化活動」... - Yahoo!知恵袋
履歴書にある「文化活動」とはどんな活動なのでしょうか? 今年、公務員試験を受けようと思うのですが、自己紹介所の趣味の中に「文化活動」を記入する欄があります。パッと思いつくのがボランディア活動なのですが、じっさいにボランディア活動に参加したことが無く、何を記入したらよいか分かりません。実際に「文化活動」とはどのようなこと...

ボランティアの他にもお祭りや消防団など地域に関わる活動はもちろん、アルバイトやサークルなど何でもよいです。

体育会系の就活生がPRするべきこと

続いて、体育会系の人へ。

体育会系の方はスポーツ経験を充分にPRしてください。体育会系の方はスポーツ経験を充分にPRしてください。上述のの質問の答えを言うならば、警察官、消防官、警備会社など体力仕事であれば当然有利です。一般企業であれば、PRの仕方次第では好印象を獲得できるでしょう。そのPRポイントは以下です。

礼儀作法をわきまえている

主体性やハツラツさ

チームプレイ

① 礼儀作法をわきまえている

体育会系の部活動であれば、たいていが「上下関係を徹底」しています。先輩後輩の関係、指導者と学生の関係、OBと在学生の関係があり、タテ社会で生きています。

企業においても「上司と部下」という関係があり、上下関係を徹底しなければならない。だからこそ企業は、「厳しいタテ社会で生きてきた学生は上下関係に慣れ礼儀が徹底されている」と好印象を持ってくれます。

そこで、体育会系の人にPRしてほしいエピソードは、

OB会での話などOBへの接し方

指導者や先輩との信頼関係の構築方法

これらについて話せるようまとめておきましょう。

② 主体性やハツラツさ

体育会系であれば体力が強みですが、「体力があります!」だけでは、PRとしては弱いです。なぜなら、体育会系=体力あるのは当たり前。そのため、体力だけでなく、気力や主体性、ハツラツさもPRしましょう。

部活動で厳しい練習にも耐えてきたことでしょう。罵倒されても這い上がってきたのではないでしょうか?そんな経験をしているからこそ、仕事で辛いことがあっても耐えてくれるはずだ。そんなメンタルの強さを、企業は求めています。

また、体力、気力があるからこそ、主体的に行動し積極的に「自分がやります!」と手を挙げてくれることも期待されます。

そこで、体育会系の人にPRしてほしいエピソードは、

つらい経験をどのように乗り越え、どのような成長を遂げたか

チームの中で主体的に行動したこと

これらについて話せるようまとめておきましょう。

③ チームプレイ

組織に属すということは、チームで結果を出すことが求められます。同僚とはもちろん、顧客と一緒に同じ目標に向かって仕事をする必要があります。そのため、チームにどのように関わったかということを企業にPRしましょう。個人競技でも、練習は仲間と共に行ったり、仲間と励まし合ったりということは多いはずです。

チームの中での自分の役割はどのようなものか
これについて話せるようまとめておきましょう。

さて、最後に、全体的なお話となります。

スポーツ・部活動・文化活動は、軽視すると損

部活動、サークル活動のエピソードとして、何を話すことが望ましいかについて、見ていきます。

特になしより、何かしらは書く。

エピソードを書くなら役割と学んだことを。

本業に関わることを話す。

① 特になしより、何かしらは書く。

上記の文化活動でもお伝えしているように、「スポーツ・部活動・文化活動」の欄は、どんなことでも構いません。「特になし」とするよりも、何かしらは書くべきです。本当に大学時代に何もないというのであれば、高校時代のことでもよいでしょう。

ただ、特にないと感じるならば、今からなにか経験することをお勧めします。こういった項目は一回でも何か行ったら、経験したこととして書けます。

書けないなら、今のうちに経験する。
経験したら、その経験はあなたのものです。存分にアピールしましょう。

② エピソードを書くなら役割と学んだことを。

「スポーツ・部活動・文化活動」の欄にエピソードを書く場合でも、自己PRなどでこれらのエピソードを書く場合でも、どちらにおいても言えることです。

まず、何かしらの賞を取ったということを書かなきゃいけないわけではありません。確かに、頑張った成果として優勝したり大きな賞を取ることができたというのは大きなPR材料になります。が、それだけが全てではないし、賞をもらったことなどがないのであれば、他のことでPRすればよい。
重要なのは、賞ではありません。

賞よりも大切なのは、人との関わりです。そして、その中でのあなたの役割です。

役割と聞くと、部長や渉外担当、会計係など役職に就いていないといけない、役職をPRしようと考える方もいますが、必ずしも役職である必要はありません

チームにおけるあなたの役割を書きましょう。ムードメーカーやお母さん的存在などです。チームにおけるあなたの存在感をしっかり示せればそれでよいのです。

それはなぜか。役割がありそれを正しく理解し全うしているということは、チームに積極的に参加している証拠です。チームで行動する企業からしたら、これほどコミュニケーション能力の高い学生は放ってはおけません。社会人としても、自分の役割をしっかり認識して仕事に従事してくれるのではないかという期待を、企業に持ってもらうことができます。

そして、そのチームとしての行動、チームの中の役割から何を学んだのかを書きましょう。あなたの学びがチームの成長にどう貢献しているのか、今後の一緒に働く上で、成長が見込める人材なのかをPRしましょう。

③ 本業に関わることを話す。

エピソードとして、飲み会の幹事を行ったことを話す人がいますが、それはその団体本来のやるべきこと(本業)として言えるでしょうか?

本来やるべきこととして言えないのであれば、アピールできることとしては、不十分です。飲み会は親睦を深めるという大義名分がありチーム力が深まったこととして話せるかもしれませんが、元学生である社会人からしたら、学生の飲み会で親睦を深めるというのはあくまで建前だということを知っています。

何より、本業の話が出てこず、飲み会(遊び)の話をされるということは、本業を疎かにしている証拠であると、思われてしまいます。その団体の主たる活動で力を入れたことを書くようにしましょう。

いかがでしょうか?
スポーツ・部活動・文化活動は、大きな成果もよいですが、その過程やチームで成し遂げたことをベースに、求められた役割をPRして、チームで働くあなたの姿を読み手にイメージさせましょう。