チームにおけるあなたの役割
前回は、人の役に立ちたいという方向けに、お伝えしています。「役に立つ」とは、あなたにとってどんなことを意味するのか。それを考えて、「人の役に立つ」ことを具体化してみましょう。詳細はこちらをご覧下さい。

さて今回は、エントリーシート、特に自己PRやガクチカを書く際の心がけるべき点についてお伝えします。
個よりもチームをアピール。
本日は一日エントリーシート添削day!個々にお話を伺いつつ、エントリーシートの添削をしております。
非常に優秀な方が多かった!この時期にしては、本当によく書けてる!ただ、毎年のことですが、ほとんどの方が陥りがちな自己PRやガクチカの注意点があります。どのようなことか。
自己PRは単なる自慢話とは違う。
就活生の方に、自己PRやガクチカは自慢話だ!と教える支援会社や本があります。確かに一理ある。けれども、この本質を理解せずに自己PRを書いてしまう学生の方も多いようです。
自己PRは「自分のこんなところが良いです!」と、自分の良いところを伝えるものです。そして、その良いところを説明するためのエピソードを話すわけです。それは、確かに自慢話のようなもの。
けれども、ここに注意点があります。
あなたは、「自慢話」を書けば良いんだなと、「自分のここがすごい!自分はこんなことをした!」と事実だけを述べていませんか?面接官はあなたの自慢話を聞きたいのではありません。あなたが行ったことに対する、あなたなりの意味付けや理由を聞きたいのです。自慢話と違うのはここ。
自慢話をしようという考えのみだと、事実の列挙だけになりかねません。大切なのは、「成果を出すための工夫」という事実と、「なぜそれをやろうと思ったのか」という理由です。そして、そこに「感情」が含まれていると、なおよいです。
日常生活においても周囲に、自慢話をしたがる人いませんか?「だからなに?」と思いませんか?
「こんなことをした!」という事実だけを列挙するのは、相手の関心を生むかもしれませんが、「雇いたい」という確信は生みません。
チームの中の自分を入れる。
上述のように、「自分はこんなことした!」という事実は、単なる自慢話にしか聞こえません。実は、足りないところがあります。
それが「チーム」です。
あなた自身がやったことが周りにどう影響したのかということなんです。チームで行動するようなものであれば、この視点は欠かせない。以前にも、「主体的に行った経験を書こう。」とお伝えしましたが、「独りよがりに書いて」とはお伝えしていません。以前のブログでチームについて述べた記事はこちらをご覧下さい。



大切なのは、面接官(あなたのエピソードを聞いている人)の立場になること。面接官は企業人です。企業で働くということはチームで働くということ。つまり、チームのなかでどのようにあなたが活躍するのかを知りたいのが企業の本音。
「自分はこんなことした。」と独りよがりに言われるよりも、「自分はチームのなかでどのような役回りで、チームで立てた目標に対してこんなことをした。それにより、チームにどんな影響を及ぼした」とチームを通してあなたの人格を伝えた方が、組織におけるあなたをイメージしやすくなります。
あなた自身、企業で働くのはイメージしづらくても、チームで働くのはイメージしやすいはずです。周りのことをどのように考え、チームのなかでの役割はどのようなものだったのかを伝えましょう。
なお、経験するものによっては、一人で頑張ったというようなこともあるかもしれません。それはそれで構いません。チームでやったことを書いてと言っているのではなく、チームで活動したならチームでやったことを書いてほしいのです。
ただ、誰かに相談したり手伝ってもらったりしたのであれば、その事についても、しっかりと述べましょう。
いかがでしょうか?
チームで動く中に、自分の役割を見出だしてみましょう。そして、あなたの行動がどのような意味を持っているのかを考えてください。それを伝えることで、相手にあなたの人柄が伝わりやすくなります。
大切なのは、あなたの行動の裏にあるもの。