組織の研究をするなら、全体の中の一つであることを知ろう。
前回は、組織でやりたいことやできることと、やらねばならないことをマッチングさせて志望動機を述べることをお伝えしました。詳細はこちらをご覧ください。

上記の、特に組織の中でやらねばならないことは欠かせないものです。これが、組織にとって重要な部分だからです。
このやらねばならないことについては、企業研究を行うことが大切です。
組織の研究が中途半端だとミスマッチは起こりやすくなる。
企業研究。あなたなりに行っていることと思います。企業研究を行うならば、ぜひ気をつけてほしいことがあります。
その企業だけに集中しない。
何をどう調べればよいかわからない。だからこそ、目の前のことに集中しがちになりますね。
けれども、面接では「何で他の組織でなくうちなの?」ということも聞かれます。
それを聞くのは、その業界の社会に対する立ち位置に留まらず、その業界の中の志望する組織の立ち位置も理解できているかを確認する意図もあります。
つまり、業界全体を俯瞰して見ることが大切。
例えば、毎年人材業界を志望する人が多いです。人のために、でも接客ではない。そんなところから人材業界を志望するのでしょう。
けれども、人材業界は人のためではなく、企業のためにサービスをしています。
お客様である企業が求めている人材を理解し、それをもとに最適な人材を配置する。そうすることで、お客様企業の事業発展に寄与する。それが人材業界の役割となります。そしてその中で、人材紹介と人材派遣は異なる性格を持っているのです。
こういった業界や企業の根本を理解せずに面接練習をしている就活生が非常に多いと感じます。
上記の例でいえば、人目線である就活生と企業目線である人材会社とマッチングするはずがないのです。
入社したとしてもその目線の違いに苦悩し、組織になじむことに時間もかかるでしょう。なじむのに時間がかかればかかるほどミスマッチ度合いが広がりやがては退職となります。
そのようなことが起こらないよう、業界研究や企業研究は全体を俯瞰しましょう。業界研究、企業研究の方法は以下も合わせてご覧ください。


いかがでしょうか?
入社の際、隣の芝が青く見えることもあります。あっちの組織の方がよかったなと思うようなこともあるでしょう。そういった思いを少しでも軽減するために今しっかりとマッチングを図ってください。そのためにも隣の芝と今のうちに比較をしておきましょう。
その組織は、属する業界の一つであるということを認識しておくことが重要です。