インターンシップの志望動機の作り方
秋冬のインターンシップが徐々に開催されていますね。これからインターン生を募集するところもまだまだあります。
インターンシップに参加できるかは選考結果次第であるので、多数応募する学生が多いのは事実。キャンセルも必要になります。その正しいキャンセル方法について、詳細はこちらをご覧下さい。

さて、今回はインターンシップ選考に受かるためにどんな志望動機を書くべきか、どんな参加理由を持つべきか、見ていきます。
インターンシップの参加理由の伝え方
よく、インターンシップ選考になかなか受からない、正直インターンシップの参加理由は特にない、という声を学生の方から伺います。
これまで、どんな仕事があるかを知る機会がなかったのに、どんな仕事をしたいか考えようと言われても、確かに困りますよね。けれども、インターンシップに参加するには、参加するための動機を持たなければなりません。
ただし、インターンシップの場合、志望動機よりも人間性を重視しています。その点でいえば、難しく考える必要はありません。では、具体的に企業はどのような視点で志望動機を確認するのか見ていきましょう。
企業はどのような視点であなたの志望動機を聴くのか
① 意欲や熱意
② 興味度合い
③ コミュニケーション力
① 意欲や熱意
やる気、参加意欲があるか。企業はまずこれを確認します。インターン生がインターンシップ活動に熱心に取り組んでくれるかどうか。それを応募者であるあなたは見せなければなりません。
② 興味度合い
企業のどんなところに興味をもったか、インターンシップ経験で何を得たいのか。学生の興味・関心と企業のインターシップ内容とがマッチしているのか。言ってみれば、就活生の求めるものが企業のインターンシップ案件に対して適切かということを見られています。そのため、応募者であるあなたは、どのようなインターンシップが開催されるのかをあらかじめ調査しておく必要があるでしょう。
③ コミュニケーション力
インターンシップは場合によっては採用に繋がるものです。採用して一緒に働ける人物かどうか、社会人の基礎的なスキルを確認する必要があります。そのために、コミュニケーション力があるかを確認します。
コミュニケーション力といっても漠然としているので、具体的にいうと、論理的に話の組み立てができるか(論理的に伝える力)、分かりやすく説明できるか(表現力や説明力)、目的に向かって周囲の人々を動かすことができるか(他者を巻き込む力)ということです。
インターンシップ選考のための志望動機
以上を踏まえて、応募者であるあなたが準備するべきまたは伝えるべき志望動機は以下です。
① 意欲や熱意を伝える。
② 自分の興味・関心と企業とのマッチ度を伝える。
③ 理由付けをする。
① 意欲や熱意を伝える。
なぜその企業のインターンシップに参加しようと思ったのか、参加することで何を得たいのかということを交えて伝えるようにしましょう。
意欲や熱意を伝えるといっても、「頑張ります!」と言えば良いわけではありません。このインターンシップでどのように成長したいのか、自分にとってどのようなプラス要素となるのか、ということを伝えることで、そこに意欲や熱意が感じられることが大切です。
② 自分の興味・関心と企業とのマッチ度を伝える。
まずは、企業がどのようなインターンシップを開催予定なのか、その内容はどのようなものかを必ず調べましょう。One dayなのか、One weekなのか、One monthなのかにより内容は異なります。
例えば、One dayであれば、企業は「学生と出会う、自社を知ってもらう」ことを目的としていることが多いです。ということは、学生に実務を行ってもらうというよりも、業務内容を紹介する説明会や職場見学としての色合いが強いです。そうすることで、優秀な学生や自社に関心が高い学生を見極めます。このことから、即刻本選考に繋げたいと考える学生にはOne dayは不向きと言えるでしょう。
このように、企業の意図や目的を正しく理解していないと、インターンシップのミスマッチは確実に起こります。「無意味なインターンシップだった。」という学生の方が多いのは、こういった意図・目的のミスマッチが原因です。
こういったことからも、事前調査として企業のインターンシップの種類や内容を知ること、そして、あなた自身がインターンシップに参加するための目的を持つこと。これらが大切です。
インターンシップの種類についてはこちらをご覧下さい。

③ 理由付けをする。
論理的に話すためには、言いたいことに対して理由付けをしてください。理由の深堀りもしましょう。
言いたいことに対して最初に思い浮かぶ理由は、大抵が結論に直結するような理由とはなりません。それが論理破綻と言われる理由の一つです。そのため、理由の理由を考えるようにしましょう。
○○だから△△だから□□だから××だから☆☆である、と理由を繋げることで論理が備わります。
ちなみに、実際に話す際は、「☆☆である。その理由は、××だからである。」と結論と少しの理由を話します。
そこで、企業が××なのはどうして?と聞いてきたら、□□だからとか、○○で△△で□□だからという風に、理由を小出しにしていくと、会話のキャッチボールができかつ論理性も伝わり好評価に繋がります。
また、理由を考える際に有効なのが、過去の経験です。インターンシップの選定や業界、企業の選定をする上で、あなた自身にとって分かりやすく府に落ちる説明ができるからです。
過去の経験をもとに話すことで説得力を生むことができます。過去の経験から理由を考えてみましょう。
なぜを深めることについて、詳細はこちらをご覧下さい。

いかがでしょうか?
インターンシップは、職業体験です。だからこそ、体験の要素が強くなりなんとなく興味はあるけど、なんとなくを志望動機にできない。そんなジレンマがあるかもしれません。
「興味があるから」を前面に押し出しても良いのがインターンシップです。その興味を過去の経験など理由で肉付けして、企業の思いとリンクさせることでインターンシップの志望動機として成り立たせましょう。