インターンシップが辛いときはどうしたらよい?
前回は、インターンシップの志望動機を興味ベースから作り上げていくことについて、お伝えしました。詳細は、こちらをご覧ください。

さて、今回はインターンシップに対する関わり方、姿勢についてお伝えしていきます。
インターンシップがつらい。。。そんな時の対処法とは
インターンシップは、one dayの説明会チックなものや、グループワークのもの以外は、プチ仕事体験として業務を体験できます。そのプチ仕事体験に対して、私も様々な感想を聞きました。ポジティブなもので「勉強になった」「楽しかった」「成長できた」という感想もあれば、ネガティブなもので「自分の思っていたものと違った」「つまらなかった」という感想を聞くこともあります。
何かしら学ぶべき点を自ら作ってくれれば、どちらの感想も別に構わないと私は考えます。ただし、「学ぶべき点を自ら作る」ことが大切です。楽しいという感覚が他人から与えられたものでないことが重要。つまり、主体的に動けたかどうかということです。
「こんなことをやらせてもらったから、楽しかった。」「こんなことしかやらせてもらえなかったから、つまらなかった。」このどちらにおいても、主体性が感じられません。企業から与えられたことが重要なのではなく、あなたがどう動いたかが重要であることを認識しておきましょう。
まずは、「主体的に」ということを意識してもらった上で、今回は話を進めていきます。
仕事がつまらないと感じる理由ベスト3
仕事がつまらないと感じる理由ベスト3を発表します。といっても統計はとっていません・・・。私が学生の方と話をしていて肌で感じたものを挙げます。ご了承ください。
① 仕事内容がつまらない。
② 毎日のように社員に怒鳴られる。
③ 職場での人間関係が上手くいかない。
① 仕事内容がつまらない。
これは本当によく聞きます。特に公務員系も含めて、事務職関係のインターンシップに参加する人や、営業職でアポ取りを中心に行った学生の方に多い理由です。
私自身は、事務作業が非常につまらないと感じます。というのも、長年に渡り講師業をやっており、人前で話したり対面で仕事をしていることが業務の大半を占めているので、パソコンに向かって腰を据えてじっくり作業というのがどうにも性に合わなくなってしまいました。ただ、独立をして何もかもを自分でやらなければならないため、会社員時代に私の代わりに事務作業をやってくださった方には、改めて感謝するべきだと感じています。
これから仕事をすることになるあなたに知っておいてほしいのが、「すべての業務がつながっている」ということ。向き不向きの業務はありますが、重要ではない業務というものはありません。すべてが重要です。そのため、与えられた業務がなぜ必要なのか、どのような位置付けの業務なのかを把握して業務を遂行しましょう。
それを知ることで、何より責任感を持つこともできますし、やりがいや楽しさを感じることもあるかもしれません。
企業は、インターン生に対して、「つまらなくても、その業務の重要性に気付き、何かしらの工夫をもって面白くかつ全力で取り組めているか。」を見ています。つまらないから、やりたくないは企業のある意味での術中にはまっているのかもしれません。
② 毎日のように社員に怒鳴られる。
社員並みの成果を与えられ、それを達成できないとこっぴどく怒られて嫌になる。初めての体験で分からないこともあるのにちょっとしたミスで怒られるから嫌。そんな風に感じる学生の方もいるようです。社員並みの成果を求められる、または怒るという行為はあなたと向き合ってインターン生でも早く一人前に育てようと本気で考えてくれている証拠だと思いましょう。育てようとしていなければ怒りません。
お互いによく知りもしないのに怒られる、特に、インターンシップで教えてもらう立場なんだし、そんなに怒らなくてもいいじゃん。そう思うかもしれません。けれども、ビジネスです。一つのミスがどんな大きな損害になるか知れません。それが取引先やお客様に対するミスであれば猶更です。お客様からしたらインターン生だってそのお店の代表者となります。インターン生であるあなたがミスをすれば、それは企業全体のミスになるわけです。だからこそ遊びでインターンシップ生に仕事を教えるわけにはいきません。怒るということは、本気で向き合ってくれているという証拠なのかもしれませんね。
ただし、教育担当者と人間的に合わないことも考えられます。その場合は、対策を何かしら講じないといけない場合もあるでしょう。
③ 職場での人間関係が上手くいかない。
職場での人間関係は、就職してからも付きまといます。新卒入社後3年未満に退職した、退職理由で最も多く挙げられているのが人間関係でもあるからです。もはや仕事内容とは関係ないと思うかもしれませんが、こればかりは仕方がないことかなと感じます。
特に学生は、好きな人と嫌いな人を選別して過ごしている人も多いため、社会に出てからも嫌いな人と向き合うことが苦手な人が多いです。ただし、企業は多種多様な人材がいます。そのため、当然苦手なタイプの人もいるでしょう。インターンシップにおいては、どういうタイプの人が苦手で、どういう風に向き合えばよいか、確かめる場でもあると考えてみるとよいかもしれません。
インターンシップのつまらなさを改善する方法
インターンシップがつまらないと感じたら、まずは改善することを考えましょう。
① 主体的に取り組み、業務の目的や位置付けを知る。
② プライベートを充実させる。
③ 人事や教育担当者以外の社員に相談する。
④ 何をしても改善されない場合は、辞めるのもあり。
① 主体的に取り組み、業務の目的や位置付けを知る。
これは大前提ですが、インターンシップに目的意識をもって参加することはもちろん、主体的に取り組むことは絶対です。やらされている感で仕事をしないでください。そして、主体的に取り組むためには、その業務の目的や位置付けをしっかりと認識することです。不要な業務などありません。業務一つ一つに意味があります。それを知ることで責任をもって全うしましょう。
② プライベートを充実させる。
ストレスのはけ口として趣味を持っておくことをお勧めします。また、サークル活動等何かしらのコミュニケーションをとれる場を作っておくのもよいでしょう。同級生でインターンシップに参加している方と情報交換をする場を設けることもよいです。
ストレスのはけ口を持っておくことで、ストレスコントロールが上手くなり、社会人になってもストレスを上手にコントロールできるようになるでしょう。
また、仕事をする目的をプライベートに置くとよいです。例えば私であれば、バンドでボーカルをやっていたので、「今日は仕事が終わったらスタジオで1時間ボイストレーニングする!そのために仕事頑張ろう!」とか「明日は仕事帰りにバンド練習だ!そのために仕事頑張ろう!」とか「〇月〇日にライブだ!そのために仕事をここまで終わらそう!」と考えて仕事をしていました。
③ 人事や教育担当者以外の社員に相談する。
相談者を作るのは、非常に有効です。ここで大事なのが、「教育担当者以外の」という部分です。教育担当者ですとなかなか仕事の相談がし辛いと思いますし、他の社員と比べ関わりが密になるために何かあるといざこざに発展しかねません。そのため、人事や教育担当者以外の社員が良いです。
また、社外の人に相談することもあまりお勧めしません。相談内容に社外秘なるようなことも含まれるかもしれませんし、社外の人はあなたの仕事のことをあまり良くはわかっていないため、単なる愚痴になる可能性が高いためです。
④ 何をしても改善されない場合は、辞めるのもあり。
改善を試みても、うまく改善されない。そんなこともあり得ます。仕事関係のことを考えると憂鬱になったり、食事がのどを通らないほど悲しい気持ちになったり。そんな状態が続くようであれば、インターンシップを辞めることも一つの選択肢です。そういった職場、環境、人間関係が合わないんだということが学べます。
ただし、辛いから諦めるというのでは、諦め癖がついてしまいます。それは、あなたの為とはいえないので、まずは改善策を探ってください。そのため、振り返るようにしてください。自分に改善すべき点はないか。できうる努力をしているか。振り返ることも大切です。そのうえで辞めるのであれば、辞退の仕方には気を付けましょう。振り返りや辞退の仕方について、詳細はこちらをご覧ください。
振り返りについて:

辞退の方法について:

いかがでしょうか?
「つまらない。」という前にまずは主体的に動いているか確認してください。自分に改善すべき点がないか振り返ることも大切です。どのようなことにおいても他人が理由でなく自分を理由しましょう。そうすることで、主体性を引き出すことができます。