面接後のあなたの対応も、○×を決める材料になっている!
前回は、面接中の面接官の心理について、お伝えしました。面接官は話の内容よりも、その話から伝わるあなたの印象を判断しています。詳細はこちらをご覧下さい。

さて、今回は面接後の面接官の心理です。質疑応答が終わればそこで面接終了とはなりません。受け答えだけ頑張るという訳にはいかないのです。それはなぜか。見ていきましょう。
面接後の面接官心理
面接後、あなたが見せる礼儀やマナー次第で、合格の後押しすることも、不合格を突き付けられることもあり得ます。それはどういうことか。質疑応答終了後の面接官の心理とあなたが行うべきフォローアップを紹介します。
面接後のあなたの対応次第で、評価が変わることも。
「では、これで面接を終わります。」この一言に、おそらくホッとする方も多いはず。ただし、ホッとするのはまだ早い。最後の最後まで面接官は見ています。最後にどんな態度をとるか。この部分に就活生の本質が隠されているといっても、過言ではないからです。
このことから、面接後の面接官の心理としては、
です。
面接が終わってうなだれる方や、挨拶やお辞儀を忘れる、ドアを勢いよく閉める、そんな方が本当に多くいます。けれども、実はそこにも印象やマナーというものが付いてまわります。
終わり良ければすべて良し。
まさにこの通りで、どんなに面接で素晴らしい受け答えをしても終わりの挨拶ができていなければ落ちます。反対に、面接であまり良い受け答えができなかったとしても挨拶がきちんとなされていると、好印象になります。(必ずしも好印象に反転するとは限りません。ご了承ください。)
最後まで気を引き締められるかがポイントと言えるでしょう。日本人は個人よりも集団が優先される文化があります。集団に溶け込むために最低限必要なものが礼儀。それを重んじられているからこそ、挨拶といった礼儀がすべてを決定することになります。
ビジネスにおいて、お客様とのやり取りは必ずある。お客様に対する態度次第で仕事が決まることも多々あります。そして、面接はまさに商談の場。採用者と求職者の関係以前に、契約を交わすであろう取引先(お客様)です。
そんな間柄にも関わらず礼儀をもって接しないということは、あなたが自社の従業員となった際にはそのお客様に無礼をしでかす可能性が高い。そんなリスクのある就活生を採用したいとは思えませんね。
以上のことから、面接の最後まで、気を引き締めて以下のことを守りましょう。
・動作はきびきびと、ドアの開け閉めは繊細に、最後は会釈で締め括り、速やかに退室。
なお、私が面接指導する際は、退室時はドアの前で一旦敬礼し、ドアを完全に閉める途中で面接官に目を合わせ会釈をして閉めることを勧めています。
退室後も気は抜けない。
あなたにとって、その組織の従業員すべての方がお客様です。誰に見られても良いように、すれ違う従業員全てに挨拶をしましょう。
余談ですが、私が就活生だった頃、とある人事の方に、企業のあるビルの1階玄関で必ず最敬礼をするよう言われたことがあります。それはそれで言い過ぎだろと思っていましたが、今はそういわれる理由がなんとなくわかります。それくらいの思いを込めて、丁寧な対応を心掛けるということです。
印象が良いことよりも、悪いことの方が噂になりやすいです。以下の記事にも挙げた例のように、外に出た瞬間にタバコを吸い、それを従業員に見られたがゆえに、不採用通知を渡されることだってあり得るのです。それだけ行いが悪いと自分に跳ね返って返ってきます。家に帰るまで気を抜かないようにしましょう。
また、帰り際には面接の機会を頂いたことに対するお礼や、面接を行った自分なりの出来映え等感想を交えて、人事や先輩社員にメールをしましょう。メールにおいても、自己PRです。会社に対する想いをメールで再度PRしましょう。
お辞儀の大切さやメールの送付については、以前にも人に会った後のマナー、メールマナーとしてご紹介しております。以下をご覧下さい。


いかがでしょうか?
面接の受け答えだけがすべてではないこと、面接前後も含め全ての場面でPRができることをご理解頂ければ幸いです。面接が良ければ全て良しという訳ではなく、面接前後の行動や言動、マナーや礼儀があなたの就活生としての質を高め、社会人としての将来性を見出してくれます。
面接官の心理を理解して、よい面接を!