面接官の心理を面接前から感じ取ろう!
前回は圧迫面接についてお伝えしました。圧迫面接は一般的には、あなたのストレス耐性や冷静な対応力を見ていると言われています。ただ、その実情は面接官の不条理だったりということもあり得るのが現実です。いずれにしろ、冷静な対応力や切り返しは必要でしょう。相手に乗せられないようお気をつけください。詳細はこちらをご覧下さい。

さて、今回は面接官の心理について。面接官の最低限の心理を知り、効果的にPRできるようになりましょう。まずは、面接前のものから見ていきます。
面接前から面接は始まっている。
面接は本来、面接官と就活生との顔合わせの場。就活生のあなただって、面接官を面接しているわけですね。あなただったら、面接官のどのようなところを見ますか?それを考えてみると、面接官の心理が分かるかもしれません。
では、具体的に見ていきましょう。
面接官は忙しい
面接官は、1日に何人もの就活生と面接します。1日に就活生20人程度は見るとのこと。もっと多いときも当然あるようです。あなたなら、この状況どうでしょうか?結構きついです。一日中人の話を聞いては質問し、皆同じようなことを言う。疲れますよね。
当然、面接官はビジネスマンであり、面接が本業ではないため、他にも仕事を抱えています。その仕事を中断して面接をやっているわけですから、できればすぐに本来の仕事に戻りたい。
この事から言えることは、
という面接官の心理が働くということです。
われわれ、就職支援を仕事にしている人間からすると、就活生一人一人に受かってほしいので、一人一人をしっかり見ます。けれども実際の面接は、このように優先順位がつけられている。
言い方が悪く申し訳ないですが、就活生のあなたは「面接前から品定めをされている」ということになります。面接前にどのようなことであなたをチェックしているのか。見ていきましょう。
① エントリーシートの見た目。
② 面接開始までのあなたの挙動。
① エントリーシートの見た目。
エントリーシートは読まれずに捨てられる場合もあることや、エントリーシートの見た目が大切であることは以前にもお伝えしました。その理由は上記のような面接官の心理があるためです。詳細はこちらをご覧下さい。



② 面接開始までのあなたの挙動。
エントリーシートだけでなく受付開始から面接が始まるまでの生をあなたを見て、さらに判断しています。そのため、マナーには気を配りましょう。マナーについて、詳細はこちらをご覧下さい。


上記の記事に加えて、今回お伝えしたいのが、面接がすべてではないということです。
(1) 受付時のあなたのマナーと面接官心理
10分前までに受付にいくことを上記の記事でも伝えていますが、受付の際のあなたの身だしなみや言動はいかがでしょうか?下記を必ずチェックしてください。
・急いで来たがために、息が上がっていないか。
・服装に乱れが生じていないか。
・言葉遣いは丁寧か(不快にさせていないか)。
・横柄な態度をとっていないか。
受付の際のあなたの行動や言動、身だしなみも、待合室で待ってる間のあなたの挙動も全て見られています。
よほど面接官も呆れたのでしょう。「受付のとき、横柄な態度をとってたけどなんで?」と問われた就活生の方も、これまでにいらっしゃいました。
相手の方、特に目上の方に対する対応がなっていない。それは、面接官の心理を逆撫でしているようなものです。そして、きっと仕事をすることになっても、お客様に対して同じ態度を取りかねない証拠となります。そんなお客様の迷惑になるような人は当然採用しませんよね。
(2) 待合室でのあなたのマナーと面接官心理
待合室に通されたあなたは、どのような態度で待っていますか?待合室においては、見られていないからと気を抜いていませんか?
・待合室で他の人とペチャクチャ話をしていないか。
・携帯電話等をいじっていないか。
・他企業のパンフレットを見ていないか。
・くつろぎ過ぎてはいないか。
待合室は閉鎖空間で人事の方がずっとその部屋にいるわけではなく、就活生のみがいるケースが多いです。
社員っぽい人がいないからと、ついつい気が抜けてしまいがちですが、それを見逃さないのが、大人たちです。ドアを開けたときに目についた挙動不審なところや、待合室から聞こえてくる就活生同士の会話は、注意深く見聞きしています。
就活生と同世代である、2年目の社員や新入社員を潜り込ませて、覆面調査官として待合室の様子を逐一報告させているというのも実態としてはあります。就活生同士の会話だからといって、間違っても別の志望先については話さないように心掛けましょう。「ここ、第一志望じゃないんだよねー」なんて話した場合、その情報は人事や面接官に確実に伝わります。
情報社会が故に。
最近ではSNSが就活においても主流となっています。SNSが就活生であるあなたにとっての情報収集ツールであると同時に、企業にとっての情報収集ツールであることもご理解ください。あなたがどのような人なのかはSNSからも調査されています。本名であってもなくてもいずれはあなただとバレます。
このことからも、就活用のPR材料となるSNSの記述を心掛けましょう。誰かを誹謗中傷したり愚痴を書いたり、当然企業の悪口はご法度です。普段の思いや感情、将来展望など、プラスな思いを発信しましょう。
いかがでしょうか?
面接は面接前からスタートしている。それをご理解ください。良さそうな人を事前にピックアップして、面接を少しでも軽減したい。そのためには、少しでも挙動不審な人やマナー違反の人は排除したい。逆を言えば、印象が良い人は積極的に(前のめりになって)知りたい。それが面接官の心理です。
あなたが相手に対して抱く心理も同様のはずです。印象やマナーは大切にしてください。