多くの人から見てもらうことの大切さ
前回は、面接指導をしていて、学生の方に思うことをお伝えしました。身構えずに、自己開示をすること。そのために、普段のあなたを見せること。一方的に説明しようとせず会話を楽しむこと。それを意識としてお持ちください。詳細はこちらをご覧ください。

さて、毎年のように悩み相談としてこんなことを言われます。
「指導してくれる人によって、言われることが違いすぎて困るんですけど!」
うん、確かにそうですよね。これ、よく考えれば当たり前のことではあります。面接では、指摘されてなんぼだとお考えください。
採用や面接に答えはない。答えを求めることもできない。
面接指導をしてくれる人事やキャリアコンサルタントごとに違うことを言われる。これは、ずばり言えば人が違えば意見も違うからです。一方、私たちが共通して言うことが、「正解はない。いろいろな人と面接をして、死角をなくしていこう。」ということです。
「面接に正解はない。」という納得解が、就職活動の行きつく答え。
企業と就活生との触れ合いにより、合否を決するわけですから違うことを言われて当たり前だと思ってください。なぜなら、人によって好き嫌い、合う合わないがあることと同じように、人で成り立つ企業にも好き嫌い、合う合わないがあるためです。
いろいろな個性があるわけですから、いろいろな考えがあって当たり前。あなたを見るその視点も人それぞれなのです。
面接に正解はないのです。「あーこの就活生ならうちで活躍してくれるなぁ。この就活生を雇いたいなぁ。」と思えば採用に繋がりますし、「この学生は違うなぁ。」と思えば不採用になる。ただそれだけのこと。もし答えを求めるとしたならば、「面接に正解はない。」それが、就職活動の答えだと思ってください。正解はなく、各就活生の納得解で形成されるのが就職活動です。
面接練習の狙いは、多角的な面から指摘してもらえるという点にある。
人により異なる指摘を受けるということは、実はすごく良いことです。なぜなら、実際には本当に様々な性格の方と面接をすることになるからです。1つの組織をとってもいろいろなタイプの人が存在することに気づくでしょう。それが違う組織であれば、より一層様々なタイプの人と触れ合うことになります。
それであれば、面接練習の段階からいろいろな意見を聞いておいた方が、多角的に自分を分析でき、いろいろな面接官を想定しての対策が可能です。このタイプの面接官にはこういう態度を取ろうなどと、戦略を立てることも可能でしょう。同じ人が面接官になるわけではないのですから、ぜひいろいろな人と面接をし、いろいろな意見を取り入れてください。
その中で、「これは違う」「これは取り入れよう」と取捨選択することは何も問題ありません。ぜひ取捨選択をしてください。「絶対こうしろ!」と指導をする人も中にはいます。私の考えとしては、人それぞれ考えることが違うし、その考えや価値観を披露してマッチングをする場が面接なのですから、そこに「絶対」は存在しません。「こんな意見もある」と捉え、その意見を活かすか活かさないかは、あなた自身が決めることです。
ちなみに、私が新卒時代に面接をした際、圧迫面接として否定されましたが、「この人とは意見が合わないなぁ。じゃあ別にいいや。仕方ない。」位に捉えていました。合わないなら合わないで別に構わない。意見を取り入れるなら、取り入れるでそれを確実に自分のものにすることを意識してください。
いかがでしょうか?
面接練習は、あなたの良さを最大限に惹き出すためのものです。そのためには一方面だけのアプローチだけでなく、多方面からのアプローチが有効。そのために、「こんな視点、見方があるんだ。」ということを様々な面接指導を通して知り、刺激をもらってください。