面接における質問は、すべて人物像を判断する材料です!
前回は、NG表現特集として、面接中言ってはいけない表現やワードについてお伝えしました。詳しくはこちらをご覧下さい。

面接中、基本的にはどんなことを言っても良いのです。けれども、それは相手の気持ちを考えてという前提がつきます。採用者の立場に立って考えたときに、採用したくないなと感じさせるような表現は使わない方が得策ですね。
実は面接の方法として、採用したくないなと感じさせるワードや表現を就活生からわざと引き出させるという方法もあります。今回はその、面接手法について。
面接に関係ないことは聞くはずがない。
面接は、あなたがどんな人物なのかを知るためのものです。あなたを知るための材料は、なにも面接中の質問に限らないということは、既に何度もお伝え済みですね。こちらの記事もご覧下さい。


面接中にも、アイスブレイクや選考には関係ないことと称した質問が様々あります。果たして、それらは本当に面接とは関係ないのでしょうか?見ていきましょう。
アイスブレイクの目的は、緊張をほぐすためだけではない。
よく、アイスブレイクは就活生の緊張をほぐして、答えやすい雰囲気を作るためといわれます。もちろんその意味も含まれています。けれども、それだけのためではないのです。
ではどのような意味合いが込められているのか。
それは、
です。
アイスブレイクは、あなたを大まかに知るためにある!
アイスブレイクで「朝御飯は何を食べてきましたか?」と聞かれたとしましょう。
このとき、あなたならどう答えますか?
例えば「パンを食べてきました!」これが正しい受け答えの仕方ですね。
一方で、「あ、えっと・・・んと・・・」と考え込んでしまう、緊張のために声がでない。これは面接官からしたらどうでしょうか?
間違いなく面接官は、「受け答えができていない→緊張している→プレッシャーやストレスに弱い→冷静な対応ができない→採用のメリットが感じられない。」となるでしょう。
他にも「朝起きたら歯を磨いて、身支度を整えてからパンを食べます!」と答えたとしたら、どうでしょうか?
面接官はこんなことを思うはずです。「関係ないことまで話す→人の話を聞いていない→論理的な思考ができていない→採用のメリットが感じられない。」と、やはり思うでしょう。
たかがアイスブレイクといえど、このアイスブレイクによる受け答えの仕方で、感じることは大いにあります。あとは、感じられたことがどの程度当たっているかを、他の質問の回答を通して確かめればよいだけです。
アイスブレイクも侮るなかれですね。
「選考とは一切関係ありません。」という嘘を真に受けない。
「選考には一切関係ありませんので、正直にお答えいただいて構いません。うちは第何志望ですか?」
この質問、真に受けてはいけません。
のですから。
そもそも、何のために面接をするのか。これは、やはり「うちの組織を真に好きだといってくれる、組織のためにちゃんと働いてくれる人を採用するため」に面接をするのです。
「正直、好きでもなんでもありません。」「練習のために面接に来ました。」
おい、ふざけるな💢となります。
相手も遊びで面接をしているわけではなく、仕事として面接を行っています。興味ないと言う人と遊んでる暇はありません。
以上のことからも、選考とは一切関係ないは建前。選考とは一切関係ないことは、一切ないと思いましょう。
面接官は、あなたのことをちゃんと見ていますよ。
やたらとおだてるのは、あなたの本性をあぶり出すため。
やたらおだててくる。何を言っても過剰なまでに肯定してくれる。まるで世間話をしているかのようなくだけたラフな話し方で話してくる。
こんな場合には、リラックスをさせようという目的の場合もありますが、あなたの本性を引き出そうとしていると、考えた方が良いでしょう。
おだてられたり、肯定をされれば、誰しもが良い気分になりますよね。ラフな話し方をされるとついついそれに乗ってしまうこともあるでしょう。
そこに落とし穴があります。
例えば、
面接官:「アルバイトでクレーム対応っとした?」
あなた:「はい!○○というクレームがあり、その対応をしました。」
面接官:「えっ!そんなこと言われたの?ムカつくね!」
あなた:「そうなんっすよー。マジムカついてー~以降、略~」
こんな受け答えをした時点でアウトだということ、お分かりになりますよね?面接はあくまで商談の場。雑談に来てるわけではありません。そして、面接官はあなたより目上の方です。目上の方に「マジ」などの話し言葉やタメ口だ話すのは言語道断。マナー違反でしょう。
マナーがなっていない客と仕事はできない。それと同じで、マナーがなっていない就活生と一緒に仕事したいとは思えません。敬意を示すことが大切です。
ラフな話し方をする面接官も中にはいます。けれども、あくまでそれは面接官の話すスタイルであるだけで、あなたがラフな話し方をしてもいいという訳ではないということを覚えておきましょう。
いかがでしょうか?
面接は商談の場であり、自分という商品を紹介する場です。そこには、駆け引きも存在することを肝に銘じておきましょう。相手に惑わされず、あなたの良さをしっかりと、着実に確実に伝え、魅せましょう。焦りも、さらけ出しすぎることも、禁物です。