成果の大きさよりも失敗の大きさが大切。
前回は、面接であなた自身を示すなら成果の大きさではなく感情を見せることが大切であるとお伝えしました。詳細はこちらをご覧ください。

感情にこそあなたの本質が隠されています。その本質を、面接官は見極めたい。そのためにあなたに経験を聞くのです。経験の裏にあなたの感情が必ず隠されているから。
大きな成果を得る必要はありません。公務員、民間問わず、小さな成果や数少ない経験でも内定をもらえた就活生を数えきれないほど見てきました。
成功経験だけじゃない。あなたの失敗経験にも本質が現れる。
エントリーシート添削や面接指導でやはり多いのが、「誇れる経験がないのですけど、どうしたら良いですか?」という相談。
誇れる経験を聞かれない限り誇れる経験でなくてもよいですし、PRできるのは誇りや成功経験のみというわけではないのです。
失敗してこそわかるあなたの本質もある。
採用者は、あなたの失敗経験こそが大好物です。それは、あなたの失敗をあざ笑うのではなく、失敗が成功の基だから。
失敗を経験すると、どうしてもそれをマイナスなもの、自分の弱さと捉え、話すことに戸惑いを感じることもあるかもしれません。
けれども、大切なのは失敗経験そのものではないのです。むしろ、失敗を経験した後が大切と言えるでしょう。
その失敗を経験して何を感じ、何を学んで、どのように次の行動に繋げたかを、面接官は知りたいのです。それはなぜか。そこに成長があるからです。
あなたが自分のマイナスや弱さと向き合い、それに負けまいと、工夫し努力した結果どのように成長したのか。その失敗から成長までの一連の流れの中に、あなたの本質が隠されているのです。
あなたの幼少時代から大学時代まで、失敗経験を思い返してみてください。その失敗に対してどのような思いを抱きましたか?口惜しさ?悲しさ?諦めの気持ち?その感情こそが、あなたの本質です。
そして、その経験から様々な学びを得たのではないでしょうか? それは例えば人とコミュニケーションをとるための教訓となったり、物事を遂行するための教訓となったり。その教訓をもとに、次にどのような行動をとったのでしょうか?
その行動を取るに至ったその裏にも感情が潜んでいるはずです。次には絶対失敗しないぞという確固たる想いか、また失敗しても良いや~という楽観の想いか 。
そのあなたの感情に面接官を触れさせてあげてください。あなたの頑張ったという気持ちと、その失敗に対する感情が次につなげられるような感情であれば、きっとあなたは面接に受かります。
なぜなら、面接官は、あなたの失敗経験こそ信用しているから。社会人になっても何度も挑戦と失敗を繰り返します。失敗経験とそれを乗り越えた経験があるのならば、社会に出てもきっと乗り越えることが出来る。
そんな期待を面接官に持たせることこそが、あなたが面接の中でやるべきことであり、受かるコツでもあります。
いかがでしょうか?
ぜひ、失敗経験の洗い出しをしてみましょう。その失敗経験を過去のものとして封印するか、しっかり学んで次に活かすか。経験を生かすも殺すもあなた次第です。
失敗経験とほぼ同義で、「困難を感じたことについて」も面接で問われます。それについては、こちらも合わせてご覧ください。
