面接に受かる人は、自分の本質を知っている人。
前回は、昔と現在を比較した就職観の違いや、組織と個人の関係性についてお伝えしました。詳細はこちらをご覧ください。

エントリーシート添削や面接指導をしていると、「就活が成功するか不安だ。」「周りのレベルが凄過ぎて不安だ。」「自分のこれまでの経験が陳腐で面接官に相手にされないのではないか。」といった声を聞きます。
それがエントリーシートの内容や面接指導での自身の回答にもあまりよくない影響を及ぼしている様子。
今回は、そんな悩みや不安を抱えたあなたにお伝えできれば幸いです。
面接で活きるのは成果よりもプロセス。プロセスよりも感情。
確かに面白い経験をしている就活生の方の面接をしていると、こちらも「もっと話を聞きたい!」と感じます。「全国大会で優勝した。」「1,000万円稼いだ。」「こういったことはぜひネタにしてほしい。
けれども、面白い経験や大きな成果だから受かるかといえば、そうではありません。
あなたの人間性は成果よりも感情にある。
どんなに面白い経験や大きな成果を残していても、成果だけを一生懸命PRしていては、単なる自慢にしかなりません。
それに、たとえその大きな成果が本物であっても、面接官は、成果自体はさほど信じないでしょう。
なぜなら、成果はいくらでも誤魔化せるから。大会に優勝したといっても表彰状の提出が求められるわけではありません。(公安系公務員は求められます。)1,000万円稼いだとしても、通帳を見せなければいけないわけではないのです。
大きな成果にこだわる必要はないのです。それよりも大切なことは、プロセスや工夫です。
・その成果を得るために、どのような過程を経たのか。
・その過程の中で、行った工夫は何か。
これらを知ることで、その成果が嘘か真かの判断をするとともに、あなたの能力を見極めるのです。
そして、プロセスや工夫よりも大切なのがあります。それが「感情」。
・なぜその工夫や行動をしたのか。
・成果にたどり着くまでにどのような感情を抱いたのか。
・その成果に対して何を感じたのか。
これらを聞くことで、あなたという人物像、人間性を知りたいのです。成果には、あなたの人間性は感じ取れません。
なぜなら、成果は偶然性に近いから。その偶然性を引き起こすための引き金となるのが感情なのです。その感情をしっかりと示すことで、あなたらしさをPRしましょう。
いかがでしょうか?
あなたらしさを示すなら、「成果よりもプロセス。プロセスよりも感情。」これを意識してください。
あなたがどのような感情で行動し、その結果どのような成果を得たのか。その成果に満足しているのかいないのか。
満足しているいないのどちらにしても、その成果を踏まえ、次の行動としてどのような行動をとっているのか。
成果の大きさがすべてではありません。
どのような成果に対してどのように取り組んだのか、なぜ取り組んだのか。経験当時の感情を引き出しながら考えてみてください。まずは、あなたの成功体験から考えてみましょう。こちらも合わせてご覧ください。
