面接で、「将来の夢を教えてください。」と聞かれたら。
前回は、解禁までのラストスパートとして自己分析を完成させることについて、お伝えしました。詳細はこちらをご覧ください。

あなたはどんなビジネスマンになりたいですか?自己分析も業界研究も、どんなビジネスマンになりたいかを考えるためのツールといっても過言ではありません。
そこで今回は、あなたの将来の夢を聞かれた際の受け答えについて。
将来の夢、語れますか?
「あなたの将来の夢を教えてください。」
この質問、就活をしていると、面接に限らず至るところで聞かれるのではないでしょうか?
この将来の夢は、どのように答えればよいのか。見ていきましょう。
組織への志望動機と相性を知りたい。
この質問をするその意図は、組織への志望動機が確固たるものかということを知ることにあります。
この将来の夢とは、結婚して子供は何人で…のようなことを聞きたいのではありません。その組織で将来何を実現したいのかを知りたいのです。
つまり、それは組織への志望動機と言えるでしょう。その組織だからこそ、こんなことをしたいのだというあなたの想いを見せて欲しいのです。
そして、そのあなたの夢が本当にその組織で叶えることができるのか、どの程度叶えられるのかを推し量ることで、あなたが組織にふさわしい人材か、相性を確認するのです。
お金はどのような手段でもどのような組織でも稼げる。
学生の方に、将来の夢を聞くと十中八九、お金を稼ぎたいという答えを聞きます。そして、「なんでお金を稼ぎたいの?」そんな追質問を期待している様子。
ところが、「そうか。それなら、うちじゃなくても良いよね。」なんていう反応を見せると、拍子抜けする方が多いです。
けれども、このような反応は実は当たり前。なぜなら、どこでだって、どのような仕事だって、少なからずお金は稼げるから。
お金を稼ぎたいなんてことを回答された瞬間、アウトなのです。
知りたいのは、その組織でなければならない理由。
お金はどこだって稼げるのですから、それはその組織での将来の夢とはなり得ません。
大切なのは、組織とあなたの夢がリンクしていることです。上述したお金を稼ぐの他、家族を持ちたい、マイホームが欲しい等々、あなたの個人的な夢は様々あるのではないでしょうか。
けれども、残念なことにそれらは、組織からしたらどうでも良いことと言わざるを得ません。なぜなら、その組織じゃなくても叶えられるからなのです。
それらの夢は、その組織に入りたいという想いとはかけ離れているということです。
組織に入りたい理由とあなたの将来の夢をしっかりとリンクさせ、その夢を持ったきっかけとその組織でなぜ実現したいのか理由を語るようにしましょう。
欠かせないのは、企業理念や方向性の調査。
あなたの夢を組織とリンクさせるためには、企業理念や今後の方向性を知ることが大切となります。
縮小を予定している事業にも関わらず、そんな事業での夢を語られても、その組織と相性が良いとはいえないでしょう。
そのため、情報を入手するためのアンテナは張りましょう。説明会はもちろんのこと、OB訪問で会社の方向性をぜひ質問してください。
その他、社長のSNSやブログ、インタビュー記事をチェックしたり、その組織関係のニュースをチェックすることも有効です。
いかがでしょうか?
将来の夢とはあなたの個人的な夢を聞いているのではありません。その組織で働く者としての夢を聞いています。
その組織で働くことをイメージして、あなたの夢を述べてください。この質問と似た質問として、「10年後、20年後のキャリアプランを教えて下さい。」という質問もあります。それについても、合わせてご覧下さい。
