グループディスカッションを知る。
前回は、説明会の種類について、お伝えしました。年明け、すぐに合同説明会等がありますので、ぜひ参加しましょう。詳細はこちらをご覧ください。

さて、今回はグループディスカッションについて、お伝えします。インターンシップにおいてもグループ形式のワークやディスカッションを行うところが最近多くなっています。また、民間企業に限らず公務員においては、集団討論があります。集団討論もグループディスカッションも同じものとお考え下さい。んな公務員と民間で呼び方を変えなくてもええやんって突っ込みたいのですが、それは置いておいて。ここでは集団討論もグループワークも一括りにしてグループディスカッションとさせていただきます。
なお、インターンシップにおけるグループワークやディスカッションについては、こちらも合わせてご覧ください。

グループディスカッションのポイント
グループディスカッション。これは、一次選考で行われることが多く、志望者が多い場合に、志望者をふるいにかけるのが目的で行うというところがほとんどです。主に大きな組織で行われることが多いでしょう。では、どのような攻略ポイントがあるのか。実際に見ていきましょう。
チーム点を個人に割り振る。
大前提としては、集団討論はチームで1つの決定を下す場。プチ会議を経験できるということです。チームを意識することが重要です。なぜなら、選考として言うならば、グループディスカッションはチーム点が付されることになります。チームとして得点を付したら、そのチーム点をメンバー間で分配させて、個別の点数を割り振ります。例えば100点満点だとして、チームとしてまとまっていたからチーム点としては90点。そのうち、A君はチームに貢献していたから50点、D君はあまり意見を言わなかったから5点といった感じです。
当然、チーム点が低ければ、個々に割り振られる点数も低くなります。
グループディスカッションの実施中のポイント
では、実際のグループディスカッション中のポイントは何か。見ていきましょう。上述したように、前提はチームで行動することです。
① チームの中も外も意識する。
② 自分が全て、自分が正しいとはならない。
③ 発言をする。
④ 分からないことは素直に他のメンバーに聞く。
⑤ 発言が少ない人に、意見を求める。
⑥ リーダーではなく、サブリーダーを目指す。
⑦ タイムキーパーになる。
⑧ メモ魔にならない。メモ役は作らない。
① チームの中も外も意識する。
上述したように、前提はチームで行動することです。そのため、グループディスカッションをしている同じグループ内の仲間とのコミュニケーションは絶対に意識してください。それと同時に、グループディスカッションは選考です。つまりあなたやチームの様子を、外から面接官が見ているということ。チェックされているのです。だからこそ、外に向けてのPRをするということは絶対に忘れてはなりません。
② 自分が全て、自分が正しいとはならない。
自分の意見を押し通そうとするのは、チームワークを意識していない証拠です。チームワークとは、全員で1つの事を成し遂げること。自分の意見に従わせるのは、チームとは言えません。
また、自分とは違う意見だからと、他人を否定することもNGです。私が良く言うのは「Yes,and・・・」を意識しようということです。日本人は、「Yes,but・・・」と言う癖があると外国人の知人に聞いたことがあります。それでは効率的かつ生産性のある議論はできない。これは最もです。「でも」「しかし」という逆説を使われると否定したくなる。そうすると、言い争いになるだけで議論が先に進まない事が考えられます。
「そうだね。じゃあこんな意見はどう?」と、相手の意見を尊重、肯定しつつも自分の意見を述べるよう心掛けましょう。
③ 発言をする。
会議において発言をしないというのは、会議に参加する意志がないことを暗に明示していることとなります。つまり、集団行動がとれないことを指します。チームワークとは言えません。グループ点を下げる要因にもなりますので、必ず何かしら発言はしましょう。
④ 分からないことは素直に他のメンバーに聞く。
③のように発言できない、または発言したくても分からないという場合は、素直に分からないことをメンバーに伝え、質問しましょう。質問する=参加している(意志がある)ことを試験官に暗に明示することができます。
⑤ 発言が少ない人に、意見を求める。
発言が少ない人には、積極的に話を振りましょう。全体を見れている、チームとして成し遂げようとしている、というアピールになります。どうしても発言してくれそうになければ、「私は○○と思い(A君は○○と言ってい)ますが、あなたはそれに対してどう思いますか?」「私は○○と思い(A君は○○と言ってい)ますが、あなたはそれに対して賛成ですか?反対ですか?」と聞くとよいでしょう。
何について聞いてるかを明確にすると、答えやすくなります。とくに後者の問いかけのように、クローズクエスチョンであれば尚更答えやすいです。ただし、後者は「賛成(反対)です。」の一言で終えてしまう可能性もあるので、注意が必要です。理由も聞きましょう。
⑥ リーダーではなく、サブリーダーを目指す。
リーダー役は、得点を多く稼げます。その反面、場が盛り上がらなかったりチームの空気感が悪ければ、その責任はリーダーにあることになり、大幅に減点されます。一方、サブリーダーの役割は、リーダーとメンバーの二者のパイプ役です。全体を見てチームの調整をすることで、議論を活発化することができ、グループ点をより高くできる要因となり得ます。
⑦ タイムキーパーになる。
タイムキーパーの役割は、文字通り、時間管理。時間に気を配るということは、全体の流れを見極める必要があります。最初に大まかな時間配分を決めたのであれば、時間通りに進めるために、効率的な討論を進行できます。話が脱線するのであれば、話の軸を戻すこともできるでしょう。
⑧ メモ魔にならない。メモ役は作らない。
メモばかりしてる。これはつまり、下ばかり見ていることになります。やはり、会議に参加できていないと面接官に思われてしまうでしょう。会議とは、チームの意見を擦り合わせる場。メモばかりとっているということは、チームの意見の擦り合わせに、その人の意見が反映されないことが考えられます。
とはいってもメモをしないと、チームとして意見をまとめることができ辛くなります。メモする場合は、ポイントだけを押さえて書くようにしましょう。
なお、面接官の中には、メモ役を決めるよう指示がある場合もあります。その場合は、メモ役も決めましょう。メモ役となった場合は、メモばかりに意識を取られないよう、注意してください。
いかがでしょうか?
グループディスカッションは全体を俯瞰すること。「自分だけが大切」とならず、グループメンバーも面接官がいる位置なんかも把握して存在感を思う存分発揮してください。練習すればできるようになります。つまりは慣れ。上記のことを踏まえてたくさん練習しておきましょう。グループディスカッションにおいては、あなたのレベルアップがグループ点獲得の秘訣となります。