逆質問はPRのラストチャンス!~面接における効果的な逆質問とは~

面接

就活成功のための逆質問

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前回のブログの中で逆質問について触れたので、今回はその逆質問について、詳しく見ていきます。

効果的な逆質問とそうではない逆質問がある。

逆質問とは、「何か質問はありますか?どのようなことでも構いません。」という面接官から就活生への面接終盤の質問です。この質問は、「どのようなことでも構わない。」という前置きはあるものの、どのようなことでも構わないわけではありません。NGなものも当然あります。

では、逆質問はどのようなものがOKかまたはNGなのか見ていきましょう。

NG逆質問の例

会社任せ

準備が不十分

仕事よりも福利厚生

① 会社任せ

会社任せな質問は、主体性や行動力のなさを露呈してしまいNGです。
たとえば、
「入社後は、どんな研修がありますか?」
「能力を伸ばせる環境はありますか?」
「ノルマを達成できなかった場合、どうなりますか?」
など、自分の成長を会社に求めるような質問は、無責任に思われてしまいます。企業は、自分の力で成長できる社員を求めています。主体性をPRするような質問をしましょう。

② 準備が不十分

面接を受ける前に企業研究をしないのは絶対NGです。
たとえば、
「企業理念を教えてください。」
「今後の将来展望を教えてください。」
「御社の強みは何ですか?」
など、ホームページを見れば分かるようなことは避けましょう。自ら準備不足を露呈しているようなものです。「ホームページを確認してください。」といわれるのがオチでしょう。

③ 仕事よりも福利厚生

福利厚生は、従業員の勤労意欲を高めるためのもので、仕事をしてくれている従業員へのいわば感謝のようなもの。

従業員からしたらご褒美のようなものです。仕事をする前から、「ご褒美をください。」は図々しにもほどがあると思われてしまいますね。
たとえば、
「平均年収はどれくらいですか?」
「残業や転勤はありますか?」
「福利厚生はどのようなものがありますか?」
こういったものです。

福利厚生は企業の仕事とは無関係のため、仕事や企業への興味を感じさせない質問で、マイナスな印象を与えかねません。

効果的な逆質問の例

逆質問は、あなたの本音を引き出すための質問だとお考え下さい。

なぜなら、逆質問をされると何を聞けばよいか分からなくなり焦る学生が多く、思わず本音(ボロ)が出てしまうからです。

そんな時に福利厚生の質問が出てしまったりしたら、アウトです。だからこそ、「何か質問はありますか?」は自分をPRする絶好の機会と考え、端から逆質問を問われるつもりでいてください。

では、どのような質問が効果的か見ていきます。

熱意や情熱、やる気をPR。

社長には経営者としての思いを聞く。

① 熱意や情熱、やる気をPR

新人は熱意や情熱、やる気があることが大事です。逆質問はそれを確認するための質問でもあります。あなたのやる気をPRするための質問例を見ていきましょう。
「〇〇の部署で活躍するために必要なスキルや経験はどのようなものがありますか?」

「〇〇の部署ではどのような方が活躍されていますか?」
「御社の〇〇に興味があるのですが、開発の経緯を教えてください。」

「御社におけるステップアップとして、どのようなステップアップがありますか?」

「アルバイトでは周りとのコミュニケーションを大切にし、良い雰囲気づくりを心掛けてきました。御社の社内の雰囲気はどういったものでしょうか?」

「面接官の方々から見て、入社した際の私の課題点はどのような点でしょうか?」

こういった質問は相手に、その企業におけるあなたの将来性をイメージさせるための質問です。意欲を伝えるだけでなく、会話のキャッチボールを促すコミュニケーション能力の高さも伝えることができます。

② 社長には経営者としての思いを聞く。

社長や役員からも逆質問をされることがあります。そういったときは、思いを聞いてみましょう
「□□社長が若手の時にぶつかった壁は何でしたか?」

「□□社長が新入社員に求めるものは何でしょうか?」

「御社の魅力について、人事の方は〇〇とおっしゃっておりましたが、社長はどう思われますか?」

「以前、今後の営業戦略について〇〇と伺いましたが、詳しくご説明いただけますでしょうか?」
などです。

社長は、経営者として、会社を成長させたいという思いを持って会社経営をしています。そのため、新人に対して「社長を退任しても本当にこの学生に将来を任せられるか」という目線で面接をします。その企業で長く働いて貢献したいんだというやる気をPRできる逆質問をしましょう。また、社長の思いが企業の思いに反映されていますので、社長の思いを聞くことで、企業の将来性を見極めることもできます。

逆質問で心掛けること

オープンクエスチョンをする。

特になしは言わない。

① オープンクエスチョンをする。

上記のような質問例に共通するものとして、「はい」「いいえ」で答えられるクローズドクエスチョンは避けましょう「はい」「いいえ」では一方通行の会話にしかなりません。

このクローズドクエスチョンの逆としてオープンクエスチョンがあります。具体的な答えを引き出せ、会話が膨らみます。

そのため、オープンクエスチョンを心掛けましょう。逆質問で熱意ややる気、特にコミュニケーション力の高さをPRするためには、会話をするということです。

② 特になしは言わない。

「特にないです。」は自分からコミュニケーションを避けていることと同じですし、「企業に興味がありません。」と言っているようなものです。何かしら必ず聞くようにしましょう。

いかがでしょうか?
逆質問は、面接で自分をPRするための最後のチャンスです。間違っても、特にないで済まさないでください。逆質問は、あなたの意欲ややる気、熱意の再確認をするための質問。このラストチャンスを、ぜひ活かしましょう。あらかじめ企業研究をしてどんな質問をするか決めておくとよいです。企業研究をぜひ行ってください。

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