面接で、「一生、当社で働きたいか?」と聞かれたら。
前回は、民間の社会貢献についてお伝えしました。詳細はこちらをご覧下さい。

あなた自身が誰に何をどのように提供したいかを考え、組織の理念等とすり合わせをしましょう。
そうすれば、入社後のミスマッチを最小限にすることができます。今回の題材である質問にも自信を持って答えられるでしょう。
一生、当社で働きたいかという質問のそのままを受け止めない。
「一生、当社で働きたいと考えていますか?」
この質問、非常に答えづらいですよね。終身雇用の日本ならではの質問なのでしょう。
将来の事なんてわからない。将来何が起こるかも知れないのに、確約はできない。けれども、聞かれたからには何かしら答えなければならない。何かもどかしいですね。
では、どのように答えたら良いのか。
長く働いてくれるかだけを見極めているのではない。
この質問、「はい、一生働きたいと思っています。」と答えれば良いだけではありません。長く勤めてくれるかだけを確認しているのではないのです。
あなたが長期的視点でどのように仕事に取り組みどのような成果を上げてくれるのかを推し量るための質問なのです。
そのため、ただ単に「一生働きたい」などと言うのではなく、どのようにその仕事に関わりどのような成果を上げたいのかを伝えるようにしましょう。
独立や転職を支援するような会社も存在する。
もう終身雇用の時代は終わりが見えているなと感じます。というのも、昨今は転職が当たり前となっているためです。
そして、副業や転職、独立を支援する組織も徐々に増えてきています。それを就活生に公言する会社も多く存在します。
このことからも、必ずしも「一生働きたい。」という回答が最適な回答とは限りません。
就活生の中には、「将来独立したい」「将来親の仕事を継ぎたい」と面接官に伝えたにも関わらず見事内定を貰ったという方々もいらっしゃいました。
ここで大切なのは、長く勤めることそれ自体ではなく、どのような仕事をどのように遂行して、どのような成果を組織にもたらすかというあなたの組織への思いや誠実さが、その組織で働けるようになるための肝となるということです。
このことと似たことで、「第一志望か?」という質問に、「いえ、第二志望です。」と回答して内定をもらったという方もいます。これは、公務員志望の方でも同様の事例がありました。
こういった受け答えでも受かる理由は、やはりその就活生の人間性に理由があるのでしょう。自分なりの論理を持って回答理由をしっかりと述べられたこと、そしてその方の誠実さや仕事への責任感が決め手になったと推察できます。
いかがでしょうか?
一生、当社で働きたいかという質問は、あなたを雇うことが組織の利益につながるのかを確認する質問といって良い質問でしょう。
一生働くにしろ、独立するにしろ、しっかりと長期的ビジョンを見据えて話すことが必要です。長期的ビジョンについては、以下も合わせてご覧ください。
なお、もし独立等を考えているのならば、その会社の管理職を経験することまでも視野に入れたほうが良いと、私は考えます。
