他人からの評価は、チームの中のあなたの存在意義を問われている!
前回は、志望動機についてお伝えしました。志望動機は組織の特性と自分の特性の接点を伝える。それが志望動機です。詳細はこちらをご覧ください。

さて、今回は面接で問われることが多い、他人からの評価について。
「他人からどう思われているか」はあなたをPRするのに最適な材料となる。
面接では、よく他人からの評価を聞かれます。例えば、ストレートに「あなたは他人からどう思われていますか?」とか「その経験をしたときの周りの反応は?」などです。
これらのような他人からの評価に対する質問はなぜ聞かれるのか見ていきましょう。
あなたの本質を知り貢献度を図るため。
面接官が、他人からの評価をあなたから聞くのには、2つ理由があります。
① あなたの本質を知るため。
② チームにおけるあなたを想像するため。
① あなたの本質を知るため。
自己PRや長所、力をいれたことにおける学び。これらはすべて、就活生からしたら事前準備を入念に行うものばかり。多少の着色もあるでしょう。
多少の着色は大目に見るとして、その事前に考えた準備されたものだけでは、本来のあなたを判断できません。そこで、周りからの評価という客観的要素を引き出すことで、普段のあなたに近い状態を判断し評価するのです。
② チームにおけるあなたを想像するため。
組織は、チーム。チームにおいてあなたの立ち位置や役割はどのようなものか。組織にどのような成果をもたらしてくれそうか。他人からの評価を聞くことで判断します。チームの中のあなたの存在意義を知ることが目的となります。
2つの理由を総合して言うならば、組織の発展に貢献できる人材かということを見られているのだと、肝に命じておきましょう。これは周りからの評価もPR材料になるということです。
「他人からどのように思われていますか?」はアピールしたい能力とは区別すべし。
あなたは他人からどう思われているか。これを聞くと、ごくたまに自己PRまたは長所と同じ内容を答える方がいます。おそらく、想定していないためにとっさに答えるのでしょう。
このように、アピールしたい能力や長所と同じことを言うと、想定していないが為のとっさの答えなんだろうなという印象が強くなります。なぜなら、自身の主観的な印象と他人からの客観的な印象は、往々にして異なることが多いためです。
それはつまり、他己分析ができていない証拠にもなるでしょう。客観的な視点の欠如を露呈していることと同義となります。事前に他己分析はしておき、備えておきましょう。なお、回答の際は、ネガティブなことよりもポジティブなことを伝えるようにしましょう。なぜなら、この回答もPR材料の一つだからです。
自己PRや長所と同じことを言う必要はないのです。むしろ、自己PRや長所では伝えられなかったあなたの良さを他人からの評価という視点で伝えるようにすると、新たなプラス評価材料が生み出せます。
他己分析をしていないなら、正直それはそれで構わないと私は考えます。ただ、分かりませんと答えるよりも、「聞いたことがないため、お答えがしかねます。今度の面接までに聞いておきます。」とか、「申し訳ございません。誰かに伺ったことがないですが、○○のように思われていると感じます。」などでも構いません。
エピソードを話す際は他人からの評価も入れる。
エピソードを話す際は、他人からの評価をいれ客観的視点を盛り込みましょう。
表彰されたことを伝えたり、感謝の言葉を言われたり、名前で呼んでもらえたり、どのようなことでも構いません。これらを入れることで、組織への貢献度が分かります。内容としても、他人からの評価を入れることで、独り善がりなエピソードではなくチームを考えたエピソードとして受け取ってもらえやすくもなるでしょう。
実は、今回の事については、過去にエントリーシートの書き方としてお伝えしていることでもあります。エントリーシート版はこちらをご覧ください。

他人からの評価に対するあなたの考えをまとめること。
何かしらのエピソードで他人からの評価を聞かれたあと、面接官によっては「それについてあなたはどう思いますか?」などとあなたの感情や思いを質問してくれることもあります。そのため、その評価や他己分析により感じたことについては、必ずまとめておきましょう。
評価されたことやどのように思われているかということに対する感想はもちろん、自分のどのような部分が評価されたのか、そのように思われたのかということも考えるようにしましょう。
いかがでしょうか?
他人からの評価は、組織の中のあなたの存在意義を示してくれます。面接官にあなたの人物像を客観的にかつ効果的にしっかりと伝えましょう。