失敗は成功の基
能動的な行動、言動を。
昨日はそんな、経験の中身について触れました。

就職活動において、経験が重要。
私もそんな話をしますし、学生もそう考えている方が多いです。
けれども、大切なのは経験そのものではない。
その経験から何を感じ、何を学び、何を得たのか。
これらが、就活、特に面接において重要です。
それだけは、忘れないようにお気をつけください。
特に、このストレス社会。
それに対応できる人間かどうかも気になります。
面接官は、逆境に対する乗り越え方なんかも聞いてきます。
(質問例)
・失敗経験を教えてください。
・挫折経験はありますか。
本日はこの失敗経験の答え方を例に、
面接の受け答え、経験の話し方について触れます。
面接の受け答え、経験の話し方について
失敗で終わらせない。
「失敗経験を教えてください。」
という質問。
これは、別に失敗経験そのものを知りたいわけではありません。
知りたいのは、やはり、
その失敗から何を学んだのか、
その失敗をどんなことに活かしたか、
ということ。
そのため、基本的には「こんな失敗をしました。」で終わらない。
「こんな失敗をしました。そこからこんなことを学び、次失敗しないためにこのように活かしました。」
これが順当な受け答えの仕方となります。
では、具体的な受け答えの方法について。
経験はPDCAを回す
ビジネスマンとしては、当たり前の
PDCAサイクル。
就活生の方も、必ず覚えておいてください。
① Plan=計画
② Do=実行
③ Check=検証
④ Action=改善
目標・目的を達成するために計画(Plan)し、それを元に行動(Do)し、その行動による成果を検証(Check)し、よりよい成果を得るために改善(Action)する。
そして、これを繰り返す。
このPDCAを応用し、
↓
② 計画を元に実行(Do)
↓
③ 検証(Check)
↓
④ 壁の存在(失敗)
↓
⑤ 工夫・改善(Action)
これを1セットとして、最終的に
↓
⑥ 克服・達成
という流れを持つと、ストーリーに抑揚が付き魅力あるエピソードに生まれ変わります。
PDCAの応用
① 目標・目的を達成するための計画(Plan)
どのような行動にも目的・目標があります。
それがなく行動するとなると無計画・無鉄砲な印象になります。
必ず、どのような目的・目標で行動したのか、
目的・目標を達成するためにどんな計画を立てたのかを述べましょう。
② 計画を元に実行(Do)
③ 検証(Check)
実行し、その結果がどんな結果となったのかを述べましょう。
④ 壁の存在(失敗)
ここが重要です。
目標を立て計画し、それを元にやすやすとクリアするような簡単な行動は評価に値しません。
大きな壁に立ち向かうことで、人は成長します。
⑤ 工夫・改善(Action)
大きな壁を乗り越えるためにどのような工夫を行ったか、です。
企業は、「将来、企業を任せられる存在か」という視点で面接をします。
だからこそ、大きな壁でも乗り越えられるか、そして成長できる人間かを見るわけですね。
だからこそ、それをPRするのがこの部分です。
大きな壁をどのような工夫で乗り越えようと努力したか、それを述べましょう。
⑥ 克服・達成
工夫した結果、どのような成果・結果を得たのかです。
ここで、面接官に最後のPRです。成長を感じさせるPRをしましょう。
上記④、⑤について、例えば、サッカー部での経験を話すとして、
「リフティングができなかったため、10回できるようになるためにたくさん練習しました。」
これでは、だれでも乗り越えられるそうで、魅力を感じられるような成長とはいえませんね。
「レギュラーの座を獲得するべく練習をし、レギュラーの座を獲得した。それにも関わらず、全治6か月のケガを負い、レギュラーの座を下ろされた。ケガをした体でも何かできることはないかと考え、プレーヤーとしてではなくマネージャーとしてチームに関わりました。強豪チームの試合を研究し情報収集と分析を繰り返し、それを元に自チームの強化メニューの提案を行い、チーム初の関東大会ベスト4に進出する一翼を担うことができました。」
このように、マイナスを経験してからのプラスの出来事を述べることで、
その失敗にしっかりと向き合い能動的に行動して成果を出すことで成長につながっている
という印象を与えます。
そして、逆境にも負けない強い精神力なんかもPRできますね。
以上のように、PDCAサイクルを回して経験を述べることで、
あなたの魅力を最大限に引き出してくれます。
失敗経験に限らず、「自己PR」も「学生時代に力を入れたこと」も、
このPDCAの応用に沿って失敗と工夫を織り交ぜて述べられると、いいですね!