本日の面接は何点か、教えてください。
前回は、仕事のやりがいについてお伝えしました。詳細はこちらをご覧ください。

仕事のやりがいを聞くことで、あなたの働くことへの価値観を知ることができます。
この、価値観というものは、あなたの大切にしていることやこだわりと言い換えてもよいでしょう。面接においては、突飛な質問ほど、このこだわりというものが強く現れることになります。
その突飛な質問の中でも、今回はこちらの質問について。
あなた自身を点数化してみよう。
「本日の面接は、自分に点数を付けるなら何点ですか?」
この質問、突飛な質問の部類に含まれますが、結構聞かれることが多いです。なぜ聞かれ、何を知りたいのか、見ていきましょう。
自分で点数をつけさせる意図とは。
なぜ、自分で自分に点数をつけさせるのか。その理由を見ていきましょう。
① 本質を知りたい。
② 客観視ができているか。
① 本質を知りたい。
自分に点数を付けねばならないとなると、どうしたら良いか分からなくなりますよね。高い点数を付けたほうが良いのか、低い点数を付けたほうが良いのか。悩みどころです。
ある意味、とっさに出てきた点数が正解と言わざるを得ませんが、基本的にはどんな点数でも良いのです。ただし、100点または0点と、極端な点数の高低は避けましょう。
重要なのが、あなたの本質を知るために質問しているということです。突発的に聞かれ、臨機応変に冷静に返せるか。それを見られています。
ここで、あたふたしてしまうようでは、業務においても臨機応変な対応ができないと判断されるでしょう。
極端な例となりますが、例えば「100点です!」と自信満々に答えられたら、自意識過剰と判断され印象も良くないでしょう。「0点です。」と答えたとしたらマイナス思考な人物と評価され、やはり良い印象とはいえないのです。
このように、咄嗟の回答からあなたの本質が垣間見えるため、適切な回答を心掛けるようにしましょう。
② 客観視ができているか。
では、どうしたら適切な回答を心掛けることができるか。やはり客観視ができていることです。
面接官にも、あなたが客観視できる人かを確認するという意図もあります。
客観視することは、周りの人の視点を取り入れ視野を広く持ち、様々な角度から物事を見るということ。ビジネスにおいては欠かせません。多くの価値観が入り交じるチームであれば、客観的視点を取り入れるだけでも、意志疎通のすれ違いなどのミスコミュニケーションを防げるでしょう。
こういったことからも、客観視ができるかということは大切な要素であり、面接でも問われるのです。
あなたの本質や客観視の度合いは、根拠に隠されている。
では、どのように回答すべきなのか。見ていきましょう。
点数を付けるなら、面接でできたことできなかったことを踏まえた点数であるべきです。そして、あなたの本質や客観視の度合いを確認するには、点数でなく根拠を知ればよいのです。
だからこそあなたが心がけるべきことは、面接で何ができて、何ができなかったかをその場で整理することが望ましいでしょう。
その場その場の受け答えにだけ注力するのではなく、瞬時にまとめる整理力が必要となります。
その上で、「○点です。その理由として、△△は言えた一方、□□はうまく伝えられなかったように感じたためです。」などと、その面接での出来不出来を踏まえて根拠を明確に話すことが望ましいです。
注意してほしいことは、面接官があなたに抱く印象と、あなたが自身に付けた点数やその理由に乖離が生じていれば、客観視できない人物と評価されることとなります。
この質問こそ、回答の用意ができないものになります。その面接の自らの受け答えを振り返り、それを踏まえた上で考え回答することが必要ですので、落ち着いて冷静に回答しましょう。
明らかにイマイチな面接なのに、「90点です!」と過大評価していては、面接官も呆れるのみです。
そして、理由の部分に、あなたのこだわりを入れてみましょう。たとえば、「今日は私の長所である誠実さを伝えることを意識して臨み、全体を通してどの程度伝えることができたと感じる。」などと、自分なりのテーマやこだわりを伝えることです。
そうすれぼ、あなたが大切にする価値観を面接官に見せることができます。
いかがでしょうか?
その場で考えさせられる面接ほど、その回答にはあなたらしさが出てきます。良くも悪くもあなたらしさが出てくるでしょう。
そのため、面接全体でどのようなことを伝えたいか、予め計画を練っておくことをオススメします。そうすれば、その計画に対してどのくらい達成できたかという振り返りができ、点数も付けやすいでしょう。