プレゼンテーション面接
よくある自己PRの能力例をあげて参りましたが、今回は実際の面接におけるPR方法の一つである、プレゼンテーション面接(略してプレゼン面接)について触れます。
能力例については、こちらをご覧下さい。







さて、プレゼン面接。最近多くの企業で実施されるようになりました。プレゼン面接が注目されている理由は何か、その目的は何か見ていきます。
プレゼン面接の重要性
なぜプレゼン面接が行われるのか
一般的な面接の場合、質問に対して当り障りのない答えを用意してくる就活生が多くいます。想定質問集などが出回っていたりするので、基本的な質問は、用意して当然のようなものでもありますね。
想定質問の用意をすると聞かれたことにのみ答えればよいという認識になってしまい、受動的になることも考えられます。
こういったことから、
・想定していない突発的な質問に答えられるか
・長くプレゼンしないといけないプレッシャーに耐えられるか
・主体的に能動的に取り組めるか
学生のこういった部分を確認するために、プレゼン面接があります。
なお、企業によっては選考の段階であらかじめプレゼンの実施有無やお題について公表している企業もあります。
こういった場合は、
・学生がどのようなことを考えているか
・その思考力はどういったものか
・どのような人間性か
に力点をおいています。
もちろん、ビジネスマンの交渉術として必要なプレゼン能力なんかも見られていたりします。いずれにしても、想定質問に対する答えからは見え辛い学生の真の実力を試されていると思いましょう。
プレゼン面接の具体的な注目点
具体的にどのような能力やスキルを見られているのか、まとめておきます。
① 表現力
② 理解力
③ 論理性
④ 説得力
⑤ 積極性
⑥ オリジナリティ
① 表現力
大きな声で明るくハキハキと、トーンは高めに。
② 理解力
聞かれていることを正しく理解し答えられているか。
2つ以上のことについて聞かれたりすることもあるので、要注意。
③ 論理性
面接官にとって分かりやすく、順序立てて話ができているか。飛躍した話になっていないか。
④ 説得力
面接官が納得のいく説明や結論になっているか。
⑤ 積極性
もじもじしたりなど物怖じせずに、堂々と積極的に話をしているか。
⑥ オリジナリティ
テーマに合致した自分なりの考えや行動が、話のなかに含まれているか。エピソードを話す際に自分なりの行動を述べるようにしましょう。
プレゼン面接の質問例
時間としては、1分のプレゼンがもっともオーソドックスです。最近では3分だったり、長いもので5分の場合もあったりします。
内容は、
・自己PR
・志望動機
・力を入れて取り組んだこと
・達成感を感じたこと
・失敗経験
・10年後になりたい自分
などなどなど、
面接で聞かれるオーソドックスなものを中心に、
・今後10年間にわが社に求められていること
・わが社をPRしてください。
・新商品の開発企画をしてください。
など、その会社に関わることも聞かれます。
限られた時間のなかで、これらの質問に対する的確な回答としてまとめられるかが、ポイントになりますね。
プレゼン面接を成功させるポイント
以上のことから、就活生のあなたがプレゼンを成功させるために必要なことは何か。
① 声の質を高める。
② 話すことのポイントは何かを考える。
③ 伝えたいことを1つ決める。
④ 1分間の文字数は350字程度。
① 声の質を高める。
明るくハキハキとは常に意識をしておきましょう。日頃からの心がけで、声の質は変えられます。
ちなみに!恐縮ですが、これでも私、ハードロック・メタルのボーカリストです(笑)ボイストレーナーの免許は持っていませんが、腹式呼吸など簡単にアドバイスはできます。興味がある方はぜひお声がけください(笑)
② 話すことのポイントは何かを考える。
要点を押さえて話をしましょう。そのためには、日頃から話すポイントを整理するとよいです。話す前に、何を話したいかを頭のなかで整理して簡潔に話すことを心がけましょう。整理ができていないと、話が枝分かれして着地点(言いたいこと)が不明確になります。
なお、プレゼンの台本を作ることは大賛成ですが、一言一句覚えることはおすすめしません。プレゼンは演技ではなく心で伝えないと伝わりません。覚えるならポイントを覚えましょう。
③ 伝えたいことを1つ決める。
②にも通じますが、いろいろ伝えたいからと、あれもこれも話そうとすると、話の軸がブレ、結論がぼやけてしまいます。言いたいことを1つ決め、質問に対する結論として話すようにしましょう。もちろん、話し方は「結論→根拠→締めくくり」です。
伝え方について、詳細はこちらをご覧下さい。

④ 1分間の文字数は350字程度。
1分間に話す文字数は、350~400字程度と言われています。この文字数の範囲内であれば、話すスピードも心地よく聞き取りやすいです。
抑揚をつけて話したり、途中言葉がつっかえたりすることも考えられるので、だいたい55秒程度で終わるように、文章を考えてみましょう。
文章を考える際には、まず書き出してみることが大切です。まずは800字程度で書き、800字→400字→200字と、要約して短くまとめていきましょう。
800字は、論文(1000字、1200字で書けという場合もあります。)
400字は1分間プレゼン、200字はエントリーシート
で使えるので、今のうちに用意しておいて損はありません。
いかがでしょうか?
プレゼン面接という括りてで話をしましたが、面接全般として意識してほしいことでもあります。「面接はプレゼン」。以前、就職営業力でも述べたように、自分という商品を売り込むための商談の場だと思いましょう。