面接中の勝手な判断はご法度!合格・不合格の答えは面接官の中にある!
前回は、合否判定の方法について触れました。詳細はこちらをご覧ください。

さて、今回は面接中、合格(or不合格)だと感じる瞬間の対応について、お伝えします。面接中の雰囲気についてよく相談を受けます。「面接時間が人より短かった(長かった)のだけど・・・」「良い雰囲気だったから絶対受かりましたー!」などなど面接中の時間や雰囲気ってすごく重要に感じますよね。ただし、面接中に合格の雰囲気だからといって気が抜けたり、不合格の雰囲気だからといってやる気をなくしたりしていませんか?雰囲気に惑わされて、せっかくの面接が台無しに・・・とならないように気を付けましょう。
面接官の反応で、合格・不合格の結果は予想できない。
初めにお伝えしておきますが、面接官の反応次第で、合格・不合格を予想することは正直言ってお勧めしません。それが原因でせっかくの面接が台無しになることの方が問題だからです。
そうはいっても、気になりますよね。。。それが人間の心理です。ただ、合格か不合格かは面接官のみぞ知る。面接官の心の中にあるだけで、それを口に出すことは滅多にありません。そのため、就活生のあなたがするべきは、最後までPRを欠かさないということです。
そうはいっても、やっっっっぱり気になると思うので、今回は今まで私が支援した就活生の方々の話をもとに、面接中どのような時に合格(or不合格)と感じるのかをまとめておきます。
合格(or不合格)だ!と感じさせる面接官の反応
面接中に、合格もしくは不合格だと感じさせる面接官の反応を以下まとめました。
① 合格と感じさせる面接官の反応。
② 不合格と感じさせる面接官の反応。
① 合格と感じさせる面接官の反応。
・「君、うちに向いているね」「社風に合っているよ」など言われる。
・面接時間が長い。
・たくさん質問してくれる。
・笑顔で自分の意見を肯定的に見てくれる。
・次の選考の説明やアドバイスをくれる。
・他社の選考状況を聞かれる。
② 不合格と感じさせる面接官の反応。
・「君、うちに向いてないよ」と言われた。
・面接時間が短い。
・質問が少ない。
・面接の途中から圧迫面接に切り替わった。
・メモを取ろうとしない。
・丁寧な対応をされなかった。
・趣味など日常的な質問しかされず、志望動機や自己PRなどの質問がない。
合格と感じた雰囲気としては面接官の態度や言動がどちらかと言えば穏やかで、不合格と感じた雰囲気は面接官の態度が好戦的なものが目立ちますね。
果たして、こういった面接官の態度は本当に合格(or不合格)を意味するのでしょうか?
「良い雰囲気で面接できた!」はトラップ!?
面接官が、「君うちに向いているね。」と言ってくれる、笑顔で自分の意見を肯定的に見てくれるというのは、もちろん、採用されたケースも存在しますが、不採用ケースもある。なぜ不採用ケースがあるのでしょうか。実はこういった肯定的な意見や雰囲気の良さは、トラップの可能性があります。
それは、「あなたはお客様」だからです。この就活生は今後自社のお客様になり得る。今後自社の商品やサービスを使ってもらうために、無下に扱ってしまっては、自社のイメージダウンにつながる恐れがある。それを避けるが為に、良い雰囲気を演出しようと考えての言動や雰囲気作りの可能性があります。
そして、あなたの本音を引き出しやすくするために、リラックスした雰囲気を作る面接官もいます。そうすることであなたの本性がさらけ出されたときに、面接官がどう感じるか次第で合否が決定するのです。面接官と話が盛り上がったとか、良い雰囲気だったという感覚は、面接官によって作り出されたものである可能性が高く、イコール「合格!」という訳ではありません。
悪い雰囲気は試されている証拠!?
一方、不合格と感じる嫌な雰囲気も、イコール「不合格・・・」という訳ではありません。こういった言動や雰囲気を醸し出してくるのは、いわゆる圧迫面接です。圧迫される理由は、
・面接官が面接に対してやらされている感がある。
・普段の仕事のはけ口にされている。
・就活生を試す。
といった理由が挙げられます。その為、圧迫されたときのあなたの対応を試されていると考えましょう。
途中から圧迫に切り替わるのは、
・就活生が気に食わないことを言った。
・就活生の基軸はだいたい知ることができたから、あとは冷静な対応力などを見たい。
といった理由が挙げられます。気に食わないことを言ったのでなければ、まだ見込みはあります。最後まで気を緩めずに乗り切りましょう。
時間が短いことも、応募者に興味がないから短いとは言い切れません。短い時間の中で、面接官が知りたいことを聞くことができたとか、早期の段階でこの就活生は採用しよう!と決めたために面接の時間が短くなるケースもあります。要は質や密度の問題と言えるでしょう。就活生が、面接官の知りたいことの本質をなかなか答えてくれずに面接時間が長くなるという質の悪い面接のケースもあれば、このように面接官の知りたいことを早い時間で知ることができ、面接時間が短くなる質の良い面接もあります。
質の良い面接にするにはどうしたらよいか?
それこそが
です。会話のキャッチボールを成り立たせるためには、傾聴力と論理的思考力です。相手を注意深く観察し、相手の言葉を受け止め、相手の聞きたいことに沿ってポイントを絞って話すことが大切です。そのための会話のキャッチボールです。どのような場面においても、会話のキャッチボールは必ず心掛けてください。
傾聴力、論理的思考力、会話のキャッチボールについては、下記も合わせてご覧ください。



いかがでしょうか?
人間は千差万別、様々なタイプの性格の方がいらっしゃいます。面接官もまた然り。この時はこういう反応をしろなんていうマニュアルもありません。時間の長短や面接官の雰囲気で受かる受からないの判断をするより、その時々の正しい対応を心掛けましょう。
日常においても、誰かしらと口論をする、クレームをもらうなど険悪なムードになることもあるでしょう。ビジネスにおいても商談でお客様からクレームをもらうこともあります。そんなとき、どう対応しますか?喧嘩したからもう契約打ち切りとはできません。しっかりと話し合いを行い、自社をPRすることが大切になります。
面接は、商談の場。どのような雰囲気においても諦めることなく最後までしっかりとアピールしましょう。