制限は取っ払おう!~あなたの本当に伝えたいことは何だ!?~

面接

制限をかければかけるほど、つまらない人間性をPRしている。

前回は、前置きという広い括りで、状況説明はしないことと前置きとしてよく用いられる言い回しの使い方をお伝えしました。詳細はこちらをご覧ください。

面接に前置きはいらない。あなたの核を教えて!~状況説明よりも重要なのは興味を持たせること~
前置きは置いといて、言いたいことを言おう!前回は、多くの人から見てもらうことの大切さについて触れました。面接官は様々なタイプがいます。面接官ごとに、面接で聞いてくるポイントも異なります。だからこそ、面接練習でもいろいろなパターンを経験して...

さて、今回はあなたに問いたいことがあります。それは、「言いたいことに制限を設けていない?」ということ。話すエピソードなどに制限設けて、何話したらよいんだろう・・・って空回りしていませんか?面接指導をしていると、自分で言うことを制限し決めつけているような就活生の方が目立つなと感じています。

言いたいこと限定すると自分自身の本質は伝わらない。

あなたが面接で伝えたいこととは一体何でしょうか?

どんなあなたを面接官に知ってほしいでしょうか?

面接官は、あなたの第一印象はもちろん、あなたから発せられる雰囲気やキーワードからあなたという人間性を判断します。当然ながら、ポジティブなことを言えばポジティブな人間にネガティブなことを言えばネガティブな人間に思われるでしょう。その、「面接官にイメージしてほしい自分」をあなた自身がイメージして話せていますか?

面接は伝わらないと意味がない。

面接とエントリーシートの決定的な違いはなんでしょうか。
それは、「質問を、質問と捉えるか会話と捉えるか」ということです。エントリーシートは質問項目に対する回答を状況を説明するように記載することが目的で、感覚としては論文や短編小説を書くようなイメージになります。

一方、面接は、質問されたことに対して会話を通して伝え、分かりやすく開示していくことが求められます。面接は、説明したとしても、伝わらないと意味がないのです。

決めつけはあなたの首を絞めるだけ。

あなたが面接を通して伝えたいこと。それを伝えるためには経験を伝えることが必要であると、至る所で言われているはずです。私もこのブログを通して幾度となくお伝えしています。

その経験、あなたのなかでこれは言っちゃダメ、あれは言ってはいけないこと、なんて、そんな風に決めつけていませんか?決めつけは、あなたの視野を狭くするだけです。そして、何が相手にフィットするかは、相手にしか分かりません。

そして、あなたは相手と同一人物ではありません。何が相手のストライクゾーンに引っ掛かるかはわかるはずもないのですから、気負わずに、萎縮せずに、しっかりと話すこと。どのようなことでも「まずは話す」ことからスタートしてください。話していくなかで、有効なエピソードなどをあぶり出すことも可能となります。

何をどう話すかを意識する。

この経験はダメ、あの経験はダメと、決めつけはせずに、まずは話す。その際は、何をどう話すかに意識を持ちましょう。どう話してどう伝えるかを練習するために、我々キャリアコンサルタントの面接指導を活用してください。

面接指導の場は間違って良い場なのです。たくさん練習して、あなたの経験がどのように相手に映るのか、どうしたら効果的に伝わるのかを、確認するようにしましょう。

あなたの持っているエピソードの、どの部分をどのように伝えるか。その選定を誤ると思わぬ方向に話が進み、本当に伝えたいことを伝えられないということも考えられます。

それでは、面接で効果的に伝えるために心がけてほしいとはなにか、お伝えします。

軸を持つ。

言いたいことは何かを考える。

キーワードを抽出する。

① 軸を持つ。

私の面接指導方法として、自己PRや力を入れたことのエピソードについて、どのように話せば良いか分からないという方に必ず聞くことがあります。それは、「そのエピソードから何を伝えたいの?」ということ。それを聞くと、その学生が今どの段階にいるのかが分かります。

何を伝えたいかという質問に対し状況説明をする(例えばサークルの活動内容やゼミで学ぶ学問について話す等)人の場合は、言いたいことが不明確になっている、もしくは根本から分かっていないことになります。

そんな方は、まずは、「就職の軸を持つ」ことからスタートしましょう。軸の選定がなければ話の一貫性を持てません。これについては、以下の記事でもお伝えしています。詳細はこちらをご覧ください。

自己分析③~価値観と業界・企業を照らし合わせる~
自分の価値観を、業界や企業に照らし合わせる自己分析は経験が大事。前回はそんなことをお伝えしました。詳細はこちらをご覧ください。さて、就職活動の本質に迫ります。就職活動の本質は「自分を知ること」と「相手を知ること」をリンクさせるこ...

② 言いたいことは何かを考える。

PRしたい能力やエピソードがある人の場合は、どうしたらそれが伝わるのかを考えるようにしましょう。そのためにも、何を伝えたいか、どのようなものから伝わるのかを意識しましょう。

面接を通して何を伝えたいのかを意識しなければ、伝わるはずがありません。上述のように間違った方向に話がいってしまう事も有り得るでしょう。

伝えたいことが何かを意識すれば、それが話の軸にもなります。例えば、芯がある人間であることを伝えたいなら、自己PRに限らず様々な質問に対しても、芯があることを意識した話し方あるいは芯がある事を示すエピソードを盛り込むことが重要です。

③ キーワードを抽出する。

何を伝えたいかを意識できれば、後はキーワードを盛り込むだけです。言いたいことに対するキーワードは何か、あなたの性格を表すことができるキーワードとは何なのか。伝えたいことが明確になっていれば、キーワードはすぐに見つかるはずです。

それが見つけられないのであれば、面接練習の際に、その指導者に相談してみることがよいでしょう。

私の面接指導を受けたい方は、こちらからお問い合わせください。

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いかがでしょうか?
この記事を通して、就活生のあなたに気付いてほしいことは、これは言わないなどと自分で決めつけないこと。そして、伝えたいことは何かということを念頭に置くことで軸や一貫性を持って話すこと。この二点です。

決めつけたり、ただ質問されたことに答えるという意識でいてもあなたの本当に伝えたいことは伝わりません。何を伝えたいかをしっかりと考え、効果的に伝えることを意識しましょう。