仕事のやりがいって何?〜やりがいの定義づけをしよう!〜

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あなたにとって、仕事のやりがいとは?

前回は、決断力についてお伝えしました。詳細はこちらをご覧ください。

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社会人になれば、自分で決断をしなければならない場面が多々あります。自分で決断をすることを重圧と感じるか、面白いと感じるか。その違いだけでも仕事にやりがいを感じる度合いは変わってきます。

さて、今回はこの「仕事のやりがい」について。

あなたの言う、仕事のやりがいって何?

先日、グループディスカッション対策指導をさせていただきました。

その際のお題は、「仕事選びの軸として大切なことは?」というもの。

このお題に対する回答、見事なまでに「仕事に対するやりがいを感じられるか」「好きなことを仕事にできるか」「興味を持てる仕事か」という回答が続出します。今回もやはりそうでした。

でもちょっと待ってください。

仕事のやりがいって漠然としていませんか?やりがいってなんでしょう?人それぞれ考えや価値観が異なることと同様に、やりがいというものも変わります。

あなたにとっての仕事のやりがいとは何か。そんなことを考えながらこの記事をお読みください。

やりがいをなぜ聞くのか。

仕事をしたことがないのに、なぜやりがいを聞くのか。それは、「価値観」を知りたいから。特に仕事に対する価値観を聞きたいのです。

「あなたにとって仕事のやりがいは何だと思うか?」を聞けば、働く上でどのようなことを重視しているのか、そして必要としている人材として組織にマッチする人材かを知ることができます。

これを知れば、仕事に対してポジティブに主体的に取り組もうという考えているか、また、あなたの価値観に合致する環境を提供できるのかということが分かります。

あなたをせっかく雇うなら、長く働いてほしい。そのためには長く働いてくれるような環境を提供する必要があります。あなたの価値観を聞くことで、その提供が可能なのかどうかを確認しているのです。

この環境というのは、空間的環境に限らず、物的環境、人的環境も含まれます。社風に留まらず、人間関係や業務内容も含め多角的に確認しています。

回答のポイント

やりがいと一言で言っても、人によって「やりがい」が何を指すかは異なります。あなたにとってのやりがいという言葉の意味をまずは明確にしましょう。

求める人材像にマッチしていること。

過去の経験や学びを基にする。

やりがいの定義を明確にする。

① 求める人材像にマッチしていること。

やはり、まずは求める人材像にマッチしていなければなりません

その組織が従業員に求めているものは何かをリサーチした上でやりがいを考えるようにしましょう。

② 過去の経験や学びを基にする。

仕事をしたことがないとしても、仕事をアルバイトやサークル、ゼミナールなど普段の活動に置き換えて、やりがいを考えるようにしましょう。

どんな時に自分は喜びを感じたのか、やって良かったと感じられたのはどんなときか、日常生活での経験から感じたことやその学びから述べることが大切です。

③ やりがいの定義を具体化する。

やりがいと一言で言っても、人それぞれ定義が異なる。だからこそ、具体的に話すことが大切です。上記の経験を基に、具体的に話すようにしましょう。

やりがいを感じると言っても、「難しいことにチャレンジして、成果を得たとき」や「人にありがとうと感謝をされたとき」など、人によって、場面や背景は異なります。

難しいことにチャレンジして成果を得るといっても、計画通りに行えたことに喜びを感じたり、成長を実感できることに喜びを感じたり、様々です。

具体的に述べることで、あなたの本質的な価値観を見せるようにしましょう。

いかがでしょうか?
やりがいと一言で片付けては、あなたの価値観は見えてきません。グループディスカッションにおいても面接においても、経験を具体的に述べれば相手の納得感は増します。あなたの価値観をしっかりと伝えることが、面接の肝となります。

働くことの価値観については、こちらも合わせてご覧ください。

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