インターンシップと本選考の評価基準の違い
前回は、面接の逆質問における質問の仕方を例文を交えてお伝えしました。詳細はこちらをご覧ください。

インターンシップ選考においても逆質問は多くなってきています。インターンシップでは、その面接官が仕事をしていて感じたやりがいや活躍している人の人材像などを聞いてみるとよいでしょう。
さて、今回はインターンシップ選考と本選考の違いについて触れます。インターンシップが本選考の一環となっていると以前お伝えしましたが、インターンシップ選考と本選考で違いとなるところはあります。その違いについて見ていきます。以前のブログはこちらをご覧ください。

インターンシップ選考と本選考には明確な違いがある。
インターンシップと本選考で決定的に違うのは、「評価基準」です。まさに就活生のあなたを評価するポイント、視点が異なるということです。具体的に見ていきましょう。
インターンシップと本選考は学生を見る視点が違う。
① インターンシップ選考
② 本選考
① インターンシップ選考
インターンシップ選考の場合、企業の評価基準は、「働く上での基礎的なスキルはあるか」です。今の日本の抱える就職の問題点として、学生が就職活動前に企業を知る術がないことが挙げられます。そのため、企業としては、多くの学生に自社の魅力を知ってもらいたいというのが第一の目的となります。第二の目的として、採用に繋げるという目的もあります。
これらの目的を叶えるために、就活に早くから取りかかっている行動力あるインターンシップ生に自社を知ってもらい、あわよくば獲得したいと考えます。
このことから、今その企業で働いている従業員など他の人とコミュニケーションがとれるか、人間性の良さそうな人物かという観点を中心に選考を行います。端的に言うと、表面重視選考です。業界知識があるかということよりも、うちで働いても問題ない人かどうかを見ているということです。
この学生は良さそうだなと企業が思えば、選考突破。アルバイトの採用に近いですね。
② 本選考
インターンシップ選考に対して本選考は、いわばマッチング重視選考です。評価基準は「わが社で長年に渡り働き活躍してくれる人材か」です。人間性の良さを前提として、長くその企業で働いてもらう人材か、企業の理念に共感ま人材か。その観点で選考が行われるのが、本選考。
インターンシップ選考では「インターンシップを通じて、業界・企業の理解を深めたい。」で通じていた志望動機も、本選考では、なぜうちの企業なのかを深く突っ込まれます。評価基準もインターンシップ選考より厳格です。
・同業他社や他業界と比較検討した結果なぜその企業か
・その検討基準はどのようなものか
・その検討基準はどのような価値観によるものなのか
これらを明確に伝えなければ、企業は納得してくれません。
インターンシップに受かるのと本選考に受かるのは違う。
以上のことからも、インターンシップに受かったからといって本選考に受かるとは限りません。インターンシップ中も企業から見られています。過去にも「人当たりの良さは認めるが、うちには合わない」と企業から言われたインターン生もいます。
インターンシップで得たものを本選考に活かすには。
インターンシップに参加したからと、安心はしないでください。インターンシップでの経験で何を得てどう活かすのかは必ず聞かれることでもあります。
インターンシップで得たものとは、
・業界や企業理解
・何ができて何ができないかの自己理解
・自分の仕事に活かせる能力
・インターンシップ先どの成功失敗体験
・社員からのフィードバック(良いも悪いも。)
・今後どうしていくかという気付き
です。インターンシップに参加をしたら、まずはこれらを洗い出し、業界研究に活かしてください。
特に「今後どうしていくかという気付き」を考えてほしいです。インターンシップにただ参加して、ただなんとなく過ごして、あっという間にインターンシップが終わってしまったなんていうことがないようにしてください。
インターンシップを通じて、今後のあなたの可能性を見定めましょう。その業界、その企業で仕事をしたいかしたくないか、どちらでも構いません。経験した上でどうしていきたいのかを考えるようにしましょう。
いかがでしょうか?
インターンシップ選考と本選考は評価基準が全くもって異なります。インターンシップ選考に成功し、中だるみして本選考ではうまくいかないというのはよく聞く話です。インターンシップとの違いを理解した上で本選考の対策を進めていってください。