面接で、「これまでに達成感を感じた経験はありますか?」と聞かれたら。
前回は、自信を持つために、成功体験を振り返ろうということをお伝えしました。詳細はこちらをご覧下さい。

成功体験を褒められたことや、誇れる経験、達成感を感じた経験に置き換えると良いとお伝えしていましたが、なんと!
意外にも達成感を感じた経験の受け答えについてお伝えしていなかったことに気付いたので、今回は達成感を感じた経験について。
達成感を感じたことは、仕事に活かしやすい。
達成感を感じたことは、自己分析系のオーソドックスな質問例の中でも、最も価値観が現れやすく、あなたの成長を感じやすい質問といえます。
どのようなときにどんな達成感を得たのかは、仕事においても同様の達成感を得やすいためです。
では、達成感を感じたことの回答について見ていきます。
組織に即した達成感を。
人それぞれどのようなことにどんな達成感を感じたかは異なります。それは、その組織の特徴や職種の性質においても同じことがいえる。このことからも意識するべきことを以下にまとめます。
① 組織に即した達成感を。
② 達成感を話すだけで終わらない。
① 組織に即した達成感を。
組織の性質や職種の性質も考慮した上で達成感を述べましょう。
例えば、私の場合、大学時代は6時間オールで(夜通しスタジオで)バンド練習をするのがほぼ日常でした。週3ペースで寝ずにボーカルとして声を出し切るその達成感は半端ないものがありました。
やり遂げたという達成感。仲間と充実した時間を共有できたという達成感。
ネタにはなるかもしれませんが、今これを就職活動として話したところで、働き方改革を推進している企業ではあまり受け入れられないでしょう。
夜通しネットゲームしたという就活生も中にはいましたが、やはり受け入れられ難いものがありました。
このことからも、組織の特徴や職種の性質に即した達成感であることが望ましいです。組織の価値観に即したものであることを特に心掛けてください。
上記の私の例においても、例えば仲間意識を大切にする組織において、「長い時間をかけてメンバーと意見を出し合い、試しては改善するの繰り返しで1つの曲を完成させることに達成感を感じた」と言えば、その価値観を共有できるのです。
組織の価値観とあなたの価値観をすり合わせた上で、達成感を語りましょう。
② 達成感を話すだけで終わらない。
「こんな達成感を感じました。」と話すだけでは物足りません。
この質問から知りたいのは、あなたの価値観の他に成長の度合いです。達成感を感じた経験から何を学び、その学びを今後どのように活かしたいのかも述べましょう。
面接官は、あなたが仕事に対しどのように達成感を感じ、取り組んでくれるのかということをイメージしなければなりません。
あなたが仕事をしている場面を見たことがないからこそ、「この人はこんな時に頑張ってくれるんだな」ということをあなたが面接官にイメージしてもらう必要があるのです。
面接での合否を分かつのは、まさにここにあります。合格する方は過去だけでなく未来を見せる。その反面、不合格となる方は過去だけを見せて満足しているのです。
いかがでしょうか?
面接はあなたと組織の価値観をすり合わせる場です。ただ質問に答えればよいわけではありません。組織とマッチしていることを伝えるためにも、達成感を感じたことからあなたの価値観を示しましょう。