「当社のホームページを見た印象や感想を教えてください。」
前回は、「当社の印象を教えてください。」という質問について、その意図や受け答えの考え方をお伝えしました。詳細はこちらをご覧下さい。

印象のみを言うのではつまりません。組織の印象とともに、やる気や意気込みを述べるようにしましょう。
さて今回は、同じ印象といっても、ホームページの印象を聞かれた場合についてお伝えします。
ホームページの感想を聞かれた際に意識するべきこととは。
ホームページ。昨今は当たり前にどの組織も自社のホームページを持っています。あなたも就活の一環として必ずホームページを見るのではないでしょうか?
ほとんどの就職支援者から、説明会の時に質問する際はホームページを確認して疑問に思ったことを質問しようなんて言われることもあったでしょう。
それだけホームページを見ることが当たり前となっています。今やホームページは会社の顔と言っても過言ではないですね。
では、なぜ企業はホームページの印象を気にするのでしょうか?ホームページの印象について、どのように答えるべきか、見ていきましょう。
組織の社会性に注目しよう。
そもそも、組織がホームページを持つ理由として、社会に対する存在意義の確立のため。つまり社会性の維持が目的にあります。
実際に各組織のホームページを見てみても、発信力のあるものやメッセージ性の強いものが多いでしょう。
この質問の意図として、事業と社会とのつながりを把握し、自社のサービスと同業他社との違いを明確に汲み取れているかを見るためというものがあります。
デザイン面の印象はお門違い。
面接官が答えてほしいのは、基本的にはデザイン面についてではありません。例えば「おしゃれで見やすい」という回答を聞いたところで、面接官からしたら、デザインとかよく分からないという方もいます。
デザインについて触れることで、あなたが企業の本質を理解していないということを伝えてしまうことにもなります。
ただし、ウェブ業界や広告業界はこの限りではありません。デザイン面を印象として話すのも良いですが、各社毎にデザインの特徴や意識している部分というものが存在します。
「見やすいです。」などと稚拙なことを言うのではなく、そのデザインの特徴に何が挙げられるかなど、デザインの強みに触れることが望ましいです。
ホームページの印象を答えるときの注目ポイント
以上を踏まえ、回答の際に心がけてほしいことは以下となります。
① ホームページ全体について答えない。
② 他社との比較を入れる。
① ホームページ全体について答えない。
ホームページ全体の印象を言わないように心がけましょう。ホームページ全体の話をすると、上述のように「おしゃれで、見やすい」など内容が薄まってしまいます。
組織によっては、ホームページのページ数が膨大なところもあります。そのすべてに触れるのは難しいため、あなたが気になるページに絞って話をするようにしましょう。
そうすることで、要点を絞って話ができ、あなたがその組織のどのようなところに興味を持っているのかということをPRすることもできます。
追質問として、「なぜそのページに興味を持ったの?」などの質問が予測できます。そのページのどのような点に、なぜ興味を持ったのか、整理をしておきましょう。志望動機と絡めて考えるとPRがしやすくなるでしょう。
② 他社との比較を入れる。
どの就活生もその組織のホームページは見ているはずです。そのため、その組織のホームページそのものの感想は、似たりよったり皆同じとなるでしょう。
したがって、他の就活生との差別化を図るためには、他社との比較の部分で差別化を図ることでオリジナル性を持たせることが望ましいです。
同業他社のホームページと見比べ、コンテンツ内容や情報のまとめ方などを比較すると答えやすくなります。
いかがでしょうか?
当たり前ですが、ホームページを見ていなくても答えられるようなありきたりな内容は絶対に避けてください。
組織のホームページには、理念や事業内容、沿革、新着情報、IR情報など様々な情報が載っています。ホームページに目を通し企業研究や他社比較にぜひ役立ててください。