あなたのストレス解消法を教えてください。
前回は、仕事とプライベートについてどう考えているかという問についてお伝えしています。社会人としての心構えも含めてお伝えしているので、ぜひご参考にしてください。詳細はこちらをご覧ください。

さて、「仕事が楽しくなければプライベートも充実したものにはならない。」と前回の記事ではお伝えしておりますが、そうは言っても仕事でストレスを抱えることだってあります。面接においては、仕事で抱えるであろうストレスとどう向き合うのかということを聞いてくるような質問もありますので、今回はこのストレス解消法の受け答えについてお伝えします。
自分なりのストレス解消法を持とう!
「どのような時にストレスを感じますか?」
「あなたなりのストレス解消法はありますか?」
ストレス耐性について問う為に、本当に多角的な観点から面接官はあなたを試してきます。その方法の一つとして、なぜなぜ攻撃であったり追質問であったり、圧迫面接なんかもあったりするわけです。この他にもストレートに、上記のような質問を投げかけてくれることもあります。
では、どのように受け答えするべきか。見ていきましょう。なお、圧迫面接については、こちらも合わせてご覧ください。

ストレス耐性が高いことが望ましい。
世間一般でストレス社会と言われているほど、多様なストレスを抱えやすい世の中となっています。社会人としてもストレスを抱え込むことが本当に多い。ストレスを抱えすぎて病気になったりということも有り得る話です。そのため、あなたがストレスに強い人か弱い人かというのは、組織としても気になるところ。
ストレス耐性が低いということは、組織において以下のような様々な問題点を抱えてしまう恐れがあります。
コミュニケーションにおける問題点。
組織で仕事するわけですから、社内外問わず、様々な人とコミュニケーションをとることは間違いなくあるでしょう。そんな中、人間関係がこじれると仕事はやりづらくなります。
特にストレス耐性が低い人は、コミュニケーションをネガティブに捉えがちな方が多いので、コミュニケーションを避けてしまい、仕事が円滑に回らないことも多々あります。
身体的な問題点。
ストレスをため込みすぎてしまうと、身体の不調が出てきやすくなります。身体の不調は、本人が望んでいないものがほとんどです。
そのため、そういった不調を隠したり誤魔化したりするような方もいますが、それが結果的に、本人の成長を止めてしまい、活躍の場が失われるということになり兼ねません。
このように、ストレスを抱え込みすぎると、悪い方向に循環してしまうことが考えられます。ストレスに弱いことがいけないという訳ではありませんが、雇ったにもかかわらずストレスに弱く仕事に支障を来すとなると、組織としては損害を負いかねません。
このことからも、面接においてはストレスに弱い(ストレス耐性が低い)という人はなるべく避け、ストレスに強そうな(ストレス耐性が高い)人を選出することになるのです。
組織というのは、利益を追求する身です。人を雇うことも人件費という費用となり利益を圧迫する一因なのです。それでも、人を雇いたいと考えている。
それならストレス面においては、耐性が強く長く仕事を続けてくれそうな人を獲得しようと考えて、当たり前でしょう。面接でストレス耐性について問うのは、こういったことが理由となっています。
ストレス耐性についての質問はどう答えるべきか。
① ストレスをどのように乗り越えたかも述べる。
② 「ストレスは感じない」は疑念を生む。
③ 仕事に関わるストレスは避ける。
④ ストレス解消法はどのようなことでも可。
⑤ ストレス解消法として避けたいもの。
① ストレスをどのように乗り越えたかも述べる。
「どのような時にストレスを感じたか?」という質問の際は、ストレスを感じた際の状況説明を具体的にするとともに、その軽減の仕方や乗り越え方も話すように心がけましょう。
例えば、飲食店のアルバイトでお皿を割ってしまいストレスを感じたとしたならば、同じような経験をしないために食器の持ち方を研究したなど、ストレスを繰り返し感じることがないようどのようなことに心掛けたのかも、述べるとよいです。
ストレスがたまる前にストレスを解消し、ストレスコントロールをできているということを伝えるとなお良しです。
② 「ストレスは感じない」は疑念を生む。
「ストレスを感じることがない」という回答は、面接官が疑念を抱きかねません。中には、本当にストレスを感じないという方もいらっしゃるかと思いますが、そういった場合はなぜストレスを感じないのかといったことを具体的に説明することが望ましいでしょう。
③ 仕事に関わるストレスは避ける。
例えば、「初対面の人と話す際または苦手な人と話す際はストレスを感じる。」といったように、仕事に関わるようなストレスは回答としては望ましくありません。
特に、組織はチームで動くわけですから、「人にストレスを感じる」というのは最も避けたい回答です。仕事ができないと自ら露呈しているようなものです。
もし万が一話した際は、どのように接するようにしているかということを話すことが望ましいでしょう。なお、苦手な人に対する接し方や上司との意見の食い違いについてを問われた場合の回答方法については、以下をご覧ください。


④ ストレス解消法はどのようなことでも可。
「あなたなりのストレス解消法はありますか?」といった質問の際には、日々の暮らしの中でストレスを発散できる現実的なものを回答するよう心掛けましょう。ストレス解消法自体は、次の⑤で挙げるもの以外はどのようなものでも構いません。解消法自体に正解はないのです。
大切なのは、それを解消法とする理由です。このストレス耐性を問う質問は、あなたの耐性の度合いを聞いているだけでなく、あなたの性格そのものを見極めるための質問でもあります。
あなたからすれば、存分にアピールするべき質問です。なぜそれをあなたにとってのストレス解消法としているのかという理由も述べましょう。
私であれば、歌うことでストレスを発散しています。高い声で歌える曲を選曲します。高い声を出して歌うことで、爽快な気分となり、リラックスできるためです。
⑤ ストレス解消法として避けたいもの。
ストレス解消法として述べる際に、避けた方が良いものがあります。
・競馬、パチンコといったギャンブル。
・飲酒やたばこ
・SNSをストレスのはけ口にする。
・組織の迷惑になりそうなもの。
ギャンブルや酒たばこ、SNSは以ての外です。仕事に悪影響を及ぼしかねないためです。そのほか、例えば長期旅行など組織に迷惑がかかるものは避けた方が良いでしょう。
いかがでしょうか?
ストレスについて聞かれるのは、あなたが組織の中で上手く立ち回ることができる人材か、長く続けてくれる人材かということを確認しているのです。ストレス耐性が高いことをしっかりとアピールしましょう。