学生と社会人の違いを教えてください。
前回は、ストレスにまつわる質問の受け答えについて、お伝えしました。詳細はこちらをご覧ください。

さて、「働く」ということについて、これまでお伝えして参りましたが、あなたの中で働くことに対する考えや覚悟は何かしら感じていただけたでしょうか?
このブログが、あなたのキャリアの一助になれば幸いです。
今回は、社会人として働く覚悟があるかということに絡めた質問について見ていきます。
面接でも問われる学生と社会人の違い。
「学生と社会人の違いを教えてください。」
この質問、面接だけでなくグループディスカッションなど様々な選考で問われる質問です。選考全体で見ても頻出と言っても良いでしょう。
なぜこの質問がされるのか。どのような着眼点を持つべきか。見ていきましょう。
学生と社会人の違いを問う意図とは。
どのような意図で聞いているのか、見ていきましょう。
① 仕事への意欲を確認する。
② 仕事に対する価値観を知る。
① 仕事への意欲を確認する。
社会人になる覚悟があるか。それを見られていることは言うまでもありません。
就職活動をするということは、社会人の仲間入りの準備をしているということ。社会人として自律し、生計を立てることが目的のはずです。
その覚悟をしっかりと持っているか、流され就活になっていないかということを確認するというのが目的の一つ。
いつまでも学生気分でいるようでは、仕事で失敗する可能性が高まります。社会人になるということは、仕事をしたいという意欲を持っていなければなりません。社会人とは労働を通して社会に価値を提供する存在だからです。
組織としても、学生気分で生半可な仕事をされるより、社会人としての自覚を持って仕事に取り組んでくれる人材を採用したいのです。
② 仕事に対する価値観を知る。
社会人としてどのような自覚を持っているのかを知れば、仕事に対する価値観が分かります。
学生にとっての本分は学業。社会人にとっての本分は仕事です。学業にも色々な学問が存在するように、仕事にも色々な業種や職種が存在するのです。
そんな中、あなたがどのように社会人という存在を考えているのかを知るというのは、仕事をどのように考えているかを知ることに繋がるのです。
様々な仕事に対する価値観が存在するため、その組織に合う合わないということも考えられます。志望する組織に合った価値観を伝えましょう。
この学生と社会人の違いから仕事への意欲や価値観を知ることで組織とあなたのマッチングを図っています。
意欲が高い=ポテンシャルが高く、価値観の共有ができる就活生を採用する。そのための判断材料となることを意識して回答しましょう。
学生と社会人の具体的な違いとは。
では、具体的にどのような違いがあるのか、見ていきます。
① 活動目的
② 責任感
③ 時間の使い方
④ コミュニケーション
⑤ 自立・自律した決断
① 活動目的
学生の場合、知識の習得や消費活動が主目的となりますが、社会人の場合、知識の還元や生産活動が主目的となるでしょう。
② 責任感
上記の①の違いから、責任感の重さに違いが生じます。生産活動を行うが故の責任の重さです。
学生の場合、自己責任の度合いが大きいでしょう。社会人となった場合、自己責任に留まりません。仕事で起こしてしまったミスはあなたの責任に留まらず、組織全体の責任となります。
あなたのミスは組織のミス。大事なお客様からの信用を失くし兼ねない事態に陥れば、利益損失となる可能性もあります。
また、学生の頃は親が介入することもあったかも知れません。けれども社会人になれば、自分で責任を負うことが増えます。
③ 時間の使い方
責任感の一つになるかもしれません。社会人は、限られた時間の中でどのように効率的に、かつ生産性のある仕事をするかということが求められます。
また、寝坊など不適切な理由による遅刻は論外でしょう。信用を失います。
先日も学生同士の会話をたまたま耳にした際には、「やべーよ!12時間も爆睡して、試験受けられなかった!(相手:まじウケるー(笑))単位もらえねーけど、まぁいいや。必修じゃねーし。」なんて話していました。
「まぁいいや」なんていう言葉は、社会人になると通用しません。
④ コミュニケーション
学生の場合は、気の合う人とだけコミュニケーションをすることが可能です。苦手な人は避けても何も問題はない。その一方、社会人の場合は苦手な人ともコミュニケーションを取らなければならない場面が多々あります。
これについては、以下でも詳しくおつたえしているので、合わせて以下の記事もご覧ください。


⑤ 自立・自律した決断
学生の場合、親をはじめとした、周囲の大人に決断を委ねることができました。けれども、社会人はそうはいきません。自分の判断で物事を決めなくてはいけないという場面が多々あります。
いかがでしょうか?
学生と社会人、様々な違いがあります。社会人1年目には、その違いを肌で感じ目の当たりにすることでしょう。それは、誰もが通る道ですので、自分だけと思う必要はありません。
その学生と社会人のギャップを最小限に抑え、早いうちから順応するためにも、今のうちに社会人とは何かを考えておきましょう。
以下、参考として、合わせてご覧いただきたい記事です。



就活生としての自覚ではなく、社会人としての自覚を持って面接に臨めば、その決意をしっかりと認めてくれる組織が現れるはずです。