当社の業界に必要なものを選定できますか?
前回は、意志についてお伝えしました。詳細はこちらをご覧ください。

哲学的な話になりましたが、意志を持った行動の中にあなたの価値観が隠れています。出来事だけでなく、意志や感情といったものを交えて、話すよう心掛けましょう。
さて、今回は業界に関する質問について。
その業界に必要なものを見極めておこう。
業界研究、進んでいますか?
面接指導やエントリーシートの添削をしていて、やはり思うことが、業界の研究が行えている人ほど志望度に信憑性があるということです。
業界のことをどれだけ知っているかは、面接で質問すればすぐに見破れます。信憑性を持たせるために、今回の記事のタイトルに掲げた質問の回答を考えてみましょう。
「当社の業界に必要なものは何ですか?」
業界研究の度合いで志望度の高さを計る。
この質問の意図は、まさしく志望度の高さを知るためです。この質問を通して、あなたのその業界に対する本気度を知るのです。
本当にその組織で働きたいと考えるなら、その組織の業界について最低限のことは知っておくべきでしょう。
そして、良い面だけでなく、改善点なと悪い面も鑑みた上で志望しているかということが、非常に大切です。
なぜなら、組織の一員になってからその業界に後悔されては、元も子もないからです。
志望度の高さを知るには、。
繰り返しになりますが、注意が必要なのは、志望しているのかどうかということではなく、志望度の高さを知りたいということです。
志望しているのかどうかを聞きたいのなら、「志望していますか?」と聞けば良い。これなら、「はい」「いいえ」で答えられる。けれども、そうではないということです。
面接官が知りたいのは、どれだけ心底深く業界を志望しているのか、ということ。上述したように、良い面だけでなく悪い面も含めてのことなのです。一面的なものでなく、多面的なものということ。
良い面など一面的な知識を深く知ることも必要です。けれども課題点は何か、伸びる点は何か、今後の展望はどうかなど、知識を広く持っていることの方が志望度の高さとしては説得力があるでしょう。
だからこそ、面接では、あなたの知る業界知識の深さも広さも問うような質問をするのです。
この質問をすることで、学生がその業界に関して調べてきたかを確実に知ることができるのです。
「必要なもの」とはなにか。
では、業界に必要なものとは何でしょうか。
① 課題そのもの
② 時代の流れに即したもの
① 課題そのもの
どのような業界にも課題は存在します。課題となるもの=必要なものとなることもありますし、課題を克服するためにはどのようなものが必要なのかという観点で答えるのもありでしょう。
② 時代の流れに即したもの
時代は常に変化しています。例えば今の時代、AIの活用は必須といっても良いでしょう。
こういった時代の流れを読み、それに対して必要なものを選定すれば、先を読む力や新たなアイディアを生み出す力があることをアピールすることもできるでしょう。
「必要なもの」を探る方法。
必要なものを探る方法。例えば以下のようなものが挙げられます。
・インターネット
・新聞
・説明会
・OB訪問やリクルーター面談
自分で探すツールとしては、やはりインターネットで検索したり新聞を読むことでしょう。
業界地図や四季報、業界新聞や雑誌は課題を見つけるのに最適です。業界研究の方法として、以下の記事でも紹介していますので、そちらも合わせてご覧ください。

上記以上に手っ取り早いのは、やはり人に会うことです。人事や先輩社員に、その組織が将来に向けて力を入れていることや抱えている課題について聞いてみましょう。
なお、人に会う就活については、こちらも合わせてご覧ください。

いかがでしょうか?
まだ働いてもいないのに、必要なことなんて知らんよ。。。なんて思うかもしれませんが、あなたの業界知識の深さや広さが、どれだけ本気で志望しているのかという証拠になります。業界ととことん向き合い、深く広い知識を取り入れましょう。
そして、志望する業界で働くこととなったら、必ず業界の課題と向き合うことになります。そして、社会の変化にも向き合うことになるでしょう。ずっと同じままではいられないのがビジネスです。
業界研究、無視はできません。今のうちにできる限り、志望業界を研究しておきましょう。