面接は「何を聞かれるか」より「何を伝えるか」に重きを置こう。
前回は、志望動機を経験で語ることをお伝えしました。詳細はこちらをご覧ください。

さて、面接指導をしていると、何を聞かれるかをしきりに気にする方がいます。
何を聞かれるかに囚われることはナンセンス。それよりも大切なことがあるはずです。
面接では、最低限の準備とともに伝えることを考えよう。
法律や制度で「就活の面接ではこれを聞け!」と質問項目が決められているわけではありません。
面接官の数だけ質問がある。
そして、世の中に何万という面接官がいるわけですから、質問の数だって計り知れないのです。
だからこそ、何を聞かれるかに囚われるのはもったいない。むしろ、会話を楽しむことが重要ではないでしょうか。これについては、以下をご覧ください。

準備のしすぎは要注意。
何を聞かれるかという就活生からの質問に私は、志望動機、自己PR、力を入れたこと、達成感、失敗経験は聞かれるとお答えします。
ただ、これらはあくまでオーソドックスなもの。準備をしていて当たり前のことです。
そのため、あえてそれ以外のことを面接練習で聞く。
オーソドックスで準備をしていて当たり前のものは、準備をしているからこそ、本質からは遠くなる。
答える内容を予め用意しているためです。
用意するなとは言いませんが、この質問にはこれを答えるという紐付けをしてしまうと、自分の首を絞めるだけ。
「こう質問されたらこれを言おう」と自分の中で言うことをガチガチに固めて固定化してしまう。そのせいで、予想打にしない質問を問われると何を話してよいか分からなくなり、用意していたことを答えてしまいます。
その結果、想定していた質問と同じ答えとなり、PR内容が薄くなる。それが答えを用意したということを露呈してしまっているのです。
例えば、長所を聞かれ自己PRの内容を話してしまい、次に自己PRを聞かれてあたふたして、また同じ内容を話す。
もしかしたら、あなたもこの例のようにあたふたされることもあるのではないでしょうか?
これだと、「あー話す内容を用意してきたのね。」と丸分かりです。
何を聞かれるかに注目するのも良いですが、それにより、自分に制限を設けてしまっている。
上の例でいえば、自己PRと長所を違うものとして聞いていると予想できます。むしろ、この面接官はPRの幅を広げてくれている。それにも関わらず、同じことを言うのは何とももったいないですよね。
相手の意図を知り、その上で伝えたいことは何かを考えること。それが面接では大切です。
相手の意図を知ることについては、以下をご覧ください。

いかがでしょうか?
聞かれることは何かを考えるよりも、伝えたいことは何かを考えることのほうが、よほど建設的な回答ができます。
回答の準備は最低限に、相手の話を聞く心構えを持ちましょう。