仕事とプライベートについてどうお考えですか?
前回は、成功体験について聞かれた際の受け答えの方法をお伝えしました。詳細はこちらをご覧ください。

壮大な成功体験でなければならないというのは思い込みに過ぎません。大切なのはそれに対する向き合い方です。意識して行動をしてみましょう。
さて、このブログではここ最近「働くこと」や「キャリア」について述べさせていただいておりますが、今回はこの「働く」に焦点を当てた面接の質問事項についてみていきます。この「働く」ということについて言及した記事については、以下の記事も合わせてご覧ください。



仕事とプライベートの両立。あなたならどうする?
「仕事とプライベートについてどうお考えですか?」
この質問。あなたならどのようにお答えしますか?
学生の方にとって、「働く」ということがどういうことなのか、漠然としている方が多いのではないでしょうか?アルバイトはしているけれど、社会人の仕事はアルバイトの感覚とはまた一味違う。そんなことを聞いたことももしかしたらあるかもしれません。
現に、アルバイトの場合、「仕事」と「プライベート」だとプライベートの方の比重が大きいという方が多いのではないでしょうか?では実際のところ、社会人にとってはどうなのか?見ていきましょう。
仕事とプライベートについての考えを聞く意図。
この質問から面接官は何を確認しようとしているのか。見ていきましょう。
① あなたの仕事に対する価値観を知りたい。
② 社会人としての覚悟を知りたい。
③ セルフコントロール力が備わっているか。
以上の3点を確認しています。
以下で紹介する記事でも例に出していますが、以前の職場で「プライベートを充実させたいのでワークライフバランスが整った環境で仕事したいです。コンサルを目指しています。」と答えた学生の方がいらっしゃいました。無理でしょう。。。
コンサルタントほど仕事に命かけている職種はありません。信用第一、情報収集などの自分磨きは常に必要と言ってよいでしょう。働き方改革の影響で残業が少なくなったという組織もあるようですが、そうだとしてもプライベートな時間も仕事のことを考える必要は当然にあるでしょう。
そもそも上記の受け答えは、ワークライフバランスの言葉の意味を理解していないこともツッコミどころではあります。ワークライフバランスは「一方を犠牲にしてもう一方を充実させる」という意味ではありません。仕事とプライベートの両方を掛け合わせて自己成長を促し、仕事の生産性向上に努めようというものです。プライベートを大切にしたいと考えている時点でアウトとなります。ワークライフバランスについては、以下の記事も合わせてご覧ください。

このように、仕事に対する価値観がどのようなものか。その職種、その仕事の本質を分かっているか、社会人としての覚悟はどの程度か。プライベートを充実させたいと考えている以上、社会人としての覚悟は程遠いと思われても仕方がないでしょう。
私も学生時代、音楽を続けたくバンドをやるために仕事を探していましたが、プライベートを充実させることだけに考えが行き過ぎていたと反省しています。入社1年目の頃に仕事のストレスで声が出なくなり、バンドにも影響が出てしまったほどです。
もちろん、習い事や趣味といったものも自己研鑽の一つ。仕事は多かれ少なかれストレスを抱えるものです。ずっとストレスを抱えすぎては、仕事に支障を来す恐れもあるため、仕事とプライベートにメリハリをつける「セルフコントロール」は必要でしょう。仕事に対する逃げ道がなくなり、過大なストレスとなることも組織としては避けなければならないので、「セルフコントロールができるか」ということも見られるのです。
これも、やはりプライベートで緩めて仕事で張りを持たせるという意味ではありません。緩みすぎて仕事に支障を来してはいけません。仕事とプライベートをバランスよくこなす。そのためのセルフコントロールも大切です。
仕事とプライベートについての考えをまとめよう。
面接官の上記の意図に対して、どのように考え意見をまとめることが望ましいのか。見ていきましょう。
① 仕事⇔プライベートの相互に充実させる。
② 社会人としての心構えを述べる。
① 仕事⇔プライベートの相互に充実させる。
上述の、ワークライフバランスにおける記述にもあるように、どちらかを犠牲にしてどちらかを充実させるという考えは捨てましょう。どちらかを充実させて相互作用的にもう一方も充実するという考えが望ましいです。
そのため、「プライベートを充実させたい!」という回答よりも「仕事を優先します。」の回答の方が望ましいですが、「仕事を優先させる」ための根拠も述べるようにしましょう。プライベートについても絡めて述べられると良いです。
仕事で評価される。ならば、プライベートにも自信が持て充実する。ならば、新しいアイディアが浮かんで仕事に活用できる。ならば、給料がもらえてプライベートが充実する。ならば・・・と、相互作用を意識した考え(回答)を心掛けましょう。
② 社会人としての心構えを述べる。
仕事は苦しいものだ、プライベートは楽しいものだという感覚がこの世の中に蔓延しているように感じますが、そうではありません。人生の大半を仕事で過ごすことになるわけですから、仕事が楽しくなければプライベートも充実したものにはならないのです。
そして、前回の記事を踏まえるならば、仕事を楽しむには組織が掲げる目標に向けて自分なりの目標を立て、それを達成すべく行動し成果を出すことが重要でしょう。成果が見えるとうれしいものです。
大切なのは、その成果には必ずあなたの責任が伴うということ。責任を持って仕事に取り組めば、仕事が楽しいと思えるようになります。あなたの仕事は組織運営をする上で欠かせないものの一つであるということを意識して回答しましょう。
いかがでしょうか?
仕事が楽しいと、自然とプライベートでも仕事を考えるようになります。それは決して悪いことではありません。何しろ自分の成長のためですから。
成長すれば、給料にも反映されます。給料が高くなればプライベートも充実するでしょう。仕事とプライベートの相互作用をぜひ意識してください。