公務員の志望動機を作るコツは、比較にあり。
前回は、社会人になるために他己都合の観点をとお伝えしました。詳細はこちらをご覧ください。

さて、公務員の面接が盛んになり、多くの自治体の面接指導に当らせて頂いております。
その中で観点として持っておいてほしいものがあります。
それが、比較というもの。
比較して絞り込む、公務員としての動機。
公務員の面接において、比較は最重要ともいえます。
それは、地元ではない自治体を受ける上でも、公務員という業界全体を受ける上でもです。
なぜ、その公務員でなければならないか。
では、どのような比較をすればよいか。それが、以下です。
・なぜ民間ではなく公務員か。
・なぜ国家(地方)でなく地方(国家)か。
・なぜ国家の中でも行政or立法or司法か。
・なぜ地方の中でも都道府県or政令指定都市or基礎自治体or特別区)なのか。
・その中でも、なぜその職種(公安系含む)なのか。
・(地元でない場合)なぜ地元ではない自治体なのか。
これらは、すべて比較することで考えることができます。
民間ではなく公務員として何を実現したいか。国(地方)として何ができるか。などなど。
これらを考えるために比較をするのです。
例えば、公務員の面接では、「民間ではなく公務員である理由は何か?」や「国家ではなく地方である理由は何か?」と聞かれます。
この他、「なぜ地元ではなく、本市なのか?」とも問われます。
これに答えるためには、地元と受験自治体の違いを把握する必要があります。それにも、やはり比較が重要といえるでしょう。
比較をしなければ、なぜなのかという理由は生まれません。
比較するときは、一方を卑下し、一方を上げるようなことがないよう、お気を付けください。
この自治体の○○が嫌だから御市です。なんて言うのは、「あの人の○○が嫌いだからあなたと付き合う」と言われているようなもの。「ついで」感が出てしまいます。
納得できる違いを見つけ、論理的に説明できるようになりましょう。
いかがでしょうか?
公務員を志望する上では、比較は大切です。
なぜ公務員か、なぜその自治体かなど、比較をすることで、志望度を高めましょう。
比較の際は、人口や面積といった基本情報の比較はもちろん、環境、計画、取り組み、訪れたときに感じたこと等々、様々な観点からの比較をすることをお勧めします。