公務員の論文試験で、大逸れた施策の提案はしなくても良い。
公務員志望の方は、教養論文の練習していますか?
Ⅰ種や上級といった大卒程度試験の場合、施策や取組の提案を論文や面接でしばしば求められます。
そして、この取組の提案について、どうしたら良いかと、よく質問を受けます。
誰もが目を見張るような、素晴らしい提案なんてできない、どうしたら良いの?
誰もが目を見張るような施策を打ち出したいなら、公務員にならないほうが良い。
これが私なりの回答。
施策を提案する上での基本的な観点。
そもそも奇抜な提案をしたいなら、公務員でなく民間のほうが幾分か実現しやすい。
それは公務員という立場がそれを求めていないから。
プレゼンを求められたり、民間と同程度の発想力を求められたりするならば、話は別です。
その場合は、多少の夢物語でも論理性や根拠があれば受け入れられるでしょう。
そうでなければ、奇抜さよりももっと必要な観点があります。
・特定の世代、対象に偏らない
・問題を把握する力の有無
公務員の論文や面接でまず持ってほしいのが、上記3つの意識、観点です。
奇抜な提案を述べても財政的に実現不可であれば意味がないし、抱えている問題や課題に見合わなければ意味がありません。
特定の層だけをターゲットにするのも良いものとは言えないのです。
以上の観点を頭に入れた上で、以下のような流れを意識して論文を書きましょう。
・現状はどのようなものか
・どのような課題が挙げられるか
↓
財政に負担がかからないための解決策として
・どのような観点でどんな解決策が考えられるか
・具体的な取組は何か。
・地域や企業との連携はどのようなものがあるか。
↓
その解決策をすることでどのような効果が期待でき、どのような未来が実現可能となるのか
解決策を提示するためにも、つねに世の中の動向には敏感になっておくことをおすすめします。
極端な話、提案するためにも、志望先やその周辺以外の自治体の施策を調べ、それを参考に、提案できる取組を考えてみるのもアリです。
取組の提案は、大逸れた奇抜な内容を述べる必要はありません。
自分の経験や調べたことを素に提案できる施策を探ってみましょう。
なお、様々な題材に対応できるよう、取組はいくつか考えておきましょう。
例えば今回のコロナの拡大抑止対策が良い例ですね。
政府の要請を受け自治体ごとに小中高の対応が決定し、テレワークが注目を浴びましたが、
あなたが職員ならどのような対策を提示するでしょうか?
自治体ごとの対応は今回のような緊急措置として妥当な(致し方ない)ものといえます。
その反面、将来を担う子どもたちの教育的観点からすると、学力低下に繋がりかねないという問題点の指摘も挙げられています。
1つの課題に対して、多角的に考えれば、問題点は様々考えられます。
コロナウイルスの拡大抑止の取組として、小中高の休校措置を取り、それに伴い、
・保護者の就労により自宅で過ごすことが困難な児童並びに保護者への対応
が求められる一方、
・将来的な学力低下の懸念
という問題点が挙げられる。
その解決策として、
・学校と地域が連携して学習支援ボランティアを活用しての児童の教室内自主学習支援
・企業と協働した保育スペースの拡充
・企業と連携したテレワーク、仮設オフィスやクラウドの導入推進(相談窓口の設置)
など既に自治体が行っている対策も含めて、児童向け、保護者向け、企業向けなど様々考えられます。
この他、高齢者、障害者向けなどを考えてみるのも良いでしょう。
ぜひ、様々な視点を持ちましょう。