公務員は多角的視点が必要不可欠な職種。
コロナ感染拡大を受けて、
政府は「減収世帯に30万円」から「国民一人あたり10万円」の一律給付に変更になりましたね。

減収世帯に30万円という案は不公平や不平等を生むという反発がありました。
そして、緊急事態宣言が全国に拡大されたことを受け、
各自治体の対応も求められていますね。
今回に限らず、常日頃から如何に公平・平等に政策や取り組みを打ち出すかを、公務員は求められます。
公務員を目指すあなたにもその視点はやはり必要。
今回は、地方公務員という立場からこれについて考えてみましょう。
平等感を示すには、多角的視点が必要。
公平・平等に。
この観点がまず必要となるのが、
論文、そして、面接や集団討論ですね。
今回挙げている平等感は、
一律給付のような横の平等もありだと思うし、
減収世帯への給付のような縦の平等もあり。
また、見方を変えれば、
今在る物を今いる者で分ける横の平等でも、
今在る物を未来の者と分ける縦の平等でも、
そのどちらも「平等」であることは変わりない。
大切なのは、そこに論理的根拠があること。
一見、平等感のない縦の平等であっても、
道路等公共財など、ある一定の成果を上げているものだってある。
耐久年数60年神話の崩壊により問題点は山積みだけどね。
公務員試験としていえば
論文や面接で論理的根拠があれば、
公務員としての資質をPRしやすい。
それはつまり、採用の確率が高まるということ。
だからこそ、さらにさらに必要なのが、
多角的視点。
この多角的視点がなければ、
どのような平等感が望ましいのか不明確になり論理性を持たせることはできません。
そのため、多角的視点を持つためには、
特に、特定の世代に偏らない視点を持つこと
をおすすめします。
詳しくは、以下の記事でもお伝えしています。

上の記事では論文についてお伝えしていますが、面接においても同様です。
地方公務員の面接においても多角的視点は重要。
これは、面接における「やりたいことはなんですか?」という問いに、
やりたいことを一つ挙げるのは何ら問題はありません。
そして、
そのやりたいことが、それだけに限らず、周りにどう波及するかも視野に入れることが望ましいです。
未来を担う子供たちのために、地域のふれあいカフェの推進をしたいのなら、
それが保護者や高齢者はどのように影響するのか。
ひいては、民間企業にはどのように波及するのか。
一つの立場にだけ支援をしたいのならば、
公務員ではなく民間でもできるはず。
では、なぜ公務員なのか。
それに対する説明が必要となります。
そのキーワードがまさに
多角的視点です。
そして、国家でなくなぜ地方なのか。
そこにもやはり多角的視点が関係します。
地方は、
一つの省庁で専門的にではなく、
様々な分野にまたがること、
そして関連部署との連携が必要となり、
迅速な対応も求められる。
やりたいことを軸に、
それを周辺にも広げていくこと。
地方公務員を目指すなら、
多角的視点を取り入れましょう。
なお、より具体的に、
なぜ広域か、なぜ政令指定都市か、
なども考えておきましょう。
これらについても聞かれます。
また、国家においては
国としての方向を定めるために、
都道府県や市町村への出向もあります。
そうすることで多角的視点を養うことになります。
国家公務員=多角的視点がないわけではありません。
悪しからず。