志望動機、使い回せば楽。されど差別化ならず。

志望動機

志望動機は使い回さない。

エントリーシートを書くのってかったるいですよね。志望先一つ一つに書いていくのは、どうにも面倒くさい。

就職相談をしていても、同様の悩みをよく聞きます。

面倒だから楽したい。
楽したいから使い回したい。

ちょっと待った!🖐

エントリーシート、特にその中でも志望動機にこそ、しっかりと向き合うべきです。

志望動機に込める組織への思いは、組織毎に異なる。

ここでいう「向き合う」というのは、使い回しをしないということ。

これが言えるのが、特に志望動機です。

自己PRや自身の経験について問う内容のものは同じ内容のものでも良いでしょう。

特に同業種であれば同じような求める人材像になり、
スキルや経験も同じようなものを求められるため、
尚更使い回しが可能ではあります。

けれども、志望動機については使い回しが可能とは言えないのです。

もし使い回しをしている場合は、大抵の場合が以下のように職種の志望動機になっています。

職種の志望動機を話していませんか?〜「その組織で」が大切。〜
職種の志望動機で終わらないように。前回は、自分らしさを知る方法についてお伝えしました。詳細はこちらをご覧ください。さて、面接指導をしていると、最近増えていると感じるのが、職種の志望動機は話せているのに、その組織の志望動機が話せてい...

志望動機を使い回せば、どこでも同じになり、「その組織だから」がなくなります
それはつまり、あなたの印象がぼやけ、あなた自身のほかとの差別が図れなくなる。

そして何より、組織ごとにあなた自身が感じることは異なるはず。

それは、事業内容やその提供方法、社員に対する想いといった、その立ち位置や思考が組織によって異なるが故に当たり前のことです。

そういったあなた自身が組織に感じることを整理して共感できる部分を探り、志望組織への想いを醸成することにこそ時間をかけてほしい。

志望動機を述べる流れは使い回しでも、内容・中身の共感ポイントは組織ごとに異なる。

志望動機において使い回しができるのは、流れくらいでしょう。

どのような流れでも構いませんが、
1つの流れを提示するならば以下のようなものです。

  1. 自らの経験を述べた上での業界・職種の志望動機
  2. その中でも志望組織の立ち位置や考えに対する自分の共感ポイントと理由(🈁を具体的に)
  3. 意気込みや意欲、決意表明

その他にも、以下のような流れもありです。

  1. その組織で活かせる能力やスキルのPRとそれを身につけたエピソードの要約
  2. そのスキルを組織でどのように活かしたいと考えているか(🈁を具体的に。)
  3. 意気込みや意欲、決意表明

どちらも経験を述べる流れになっていますが、志望動機で経験を語ることについては、以下もご覧ください。

経験で志望動機を語る。~なぜを深めて経験を語ろう。~
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自分の中で、こういった流れを一つ持っておき、それに従って中身は変えていくこと。

企業理念を共感ポイントとして挙げる人が多いですが、
どこも似たような企業理念となるため、結局どこでも使える志望動機になりがちです。

共感できるポイントは企業理念の他にもあるはず。

その共感ポイントを多角的に見つけていきましょう。共感ポイントを探るための情報の集め方については以下をご覧ください。

21卒よ!志望動機は情報を多く集めて確固たるものに。
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