なぜ?が薄い志望動機は疑われる。
前回は、面倒なことも率先してやることで、自分の糧とするということをお伝えしました。詳細はこちらをご覧ください。

エントリーシートを添削していると、自分の考えや意志を書いてくれる人が増えてまいりました。
様々な添削者に添削され、考えや意志を入れることを学んでいただいているようです。
ただ、特に志望動機については、やはり練られていない方が多いように見受けられます。
志望動機の穴は、「なぜ?」の深度が浅いことにある。
添削をしていて、○○に魅力を感じるなど、考えや意志を述べている方に、必ず聞くのが「なんでそう感じたの?」という理由です。
たいていこの質問を3〜4回繰り返して聞くようにしています。そして差が出てくるのが、この部分。志望動機は特に採用したいかどうかの差が顕著に表れます。
「なぜ?」を深められている方は、最終的には本質的な答えを返してくれる。一方、深められていない方は回答がループするか考えられずフリーズするかのどちらかに陥ります。
回答に息詰まるということは深く考えられていない証拠。それはつまり付け焼き刃な志望であることが疑われてしまうため、しっかりと「なぜ?」を深める作業をしましょう。
「なぜ?」を深めることで、本質を見つける。
なぜを深めることで本質を掴めば、あなたに自信をつけることができる。それは、以前からお伝えしていることでもあります。詳細はこちらをご覧ください。

「なぜ?」を深めるというのは、理由の裏にある理由を知るということです。
↓
その理由は、Bである。
↓
Bである理由は、Cである。
↓
Cである理由は、Dである。
↓
Dである理由は、・・・
このように理由の理由を考えていくことが望ましいです。
「なぜ弊社を志望するのですか?」
↓
「御社の○○という理念に共感したからです。」
大切なのは、理念に共感したことだけではないのです。理念のどんなところに共感したのか。なぜ共感したのかということが大切。そこに組織とマッチングするあなたの価値観が隠されているためです。
つまり、上の例の更に裏の理由として、例えば、
「過去に△△という経験をして、理念に近い思いをしたから」という本質に近い理由を伝えることができるのです。
志望動機について何をどう書くべきか迷われる方が多い。エントリーシートを立て続けに書かなければならず、じっくり考えている暇もない。
それ故に表面的なもの、付け焼き刃なものになりやすく、書いたことやあなたの想いに穴が生じることがあり得ます。
だからこそ、エントリーシートを書く前に、その組織に惹かれたあなたの想いを整理して、「なぜ?」を深めていきましょう。
いかがでしょうか?
次から次にエントリーシートの波が押し寄せ、かつ締切が設けられていると、どうしても書くことに集中しがちになりますね。その文字の裏にあるあなたの本当の気持ちを疎かにしがち。
結果、想いが棚卸しできずに、中身がないものとなり、偽物の志望動機として認識されてしまいます。
そうならないためにも、メモの活用です。説明会やOB訪問の際にはメモを駆使して自分の感じたことや想いを書き溜めておきましょう。メモの取り方については、以下をご覧下さい。
