志望動機は、業界研究してこそ生まれる
前回は、自分の価値観を知るための方法としてキャリアアンカー理論をご紹介しました。詳細はこちらをご覧ください。

さて、今回から志望動機の作るための方法について触れます。
業界研究は相手を知るためにある。
就職活動において企業と自分自身のマッチングは必須。自分にとってやりがいを持ってずっと働いていたいと思えるか。それを確かめることが、正しい(自分に合う)キャリアを紡ぐ為には必要です。しっかりとマッチングをしましょう。マッチングは、まずは自分で行うことが重要です。自分のことを一番よく知っているのは、自分自身だからです。自分と企業がどの程度合うのか。それを確かめるためには、「自分を知ること」と「相手を知ること」の両方を行ってこそ、初めて確かめることができるのです。「自分を知ること」について、つまり自己分析についてはこちらをご覧ください。

今回からは、「相手を知ること」について触れていきます。「相手を知る」=志望動機についてお伝えします。
業界研究ができなければ相手を知ることは不可能
志望動機を描くには、やはりその業界や企業の業務を知る必要があります。その「業務を知る」ために必要なのが、まさに業界研究です。業界研究の方法で、一番手っ取り早いのは、企業を知ることです。業界を知るには、その業界で活躍する企業の動向を知ることから始めましょう。
① 業界のことを大まかに知る。
② 代表企業の株主/投資家向け資料として中長期計画を見る。
① 業界のことを大まかに知る。
業界の構造や動向の全体像を把握しましょう。
・マーケットの規模やその推移は?
・業界での流行り廃りは?
・将来展望は?
・代表的な企業はどこ?その市場シェアはどれくらい?
これらを知ることで業界の成長速度や規模感が分かります。
② 代表企業の株主/投資家向け資料として中長期計画を見る。
代表的な企業の動向も調査しましょう。
・売り上げは?
・利益は?
・展開している事業は?
・経営戦略は?
代表的企業を調査することで、業界の立ち位置が分かります。
とはいっても、難しそう・・・。そのため、より効率的に、手っ取り早く業界研究する方法を紹介します。
ツールを使って効率的に業界研究。
業界研究ツールを駆使して、多角的に業界分析をしましょう。
① 業界地図の確認
業界研究の初歩的アイテムですね。
② 業界の動向についてまとめられているサイトを見る。
例えば、業界動向サーチは、業界の動向を天気に例えて表現していて、成長の度合いが分かりやすいです。
③ 説明会やインターンに参加する。OB訪問する。
人事や先輩社員など実際に働いている人の話を聞けます。疑問点は質問することで解消できます。就活生なら絶対に行っておくべきことですね。なお、最近ではOB訪問サイトなど社会人と会えるサイトも増えています。
④ 口コミサイトを見る。
最近では、社員による会社評価を口コミとしてまとめているサイト(Vorkers)もあります。
※ 書いてある内容はあくまで、個人的見解に過ぎません。その点を理解した上で、ご利用ください。
いかがでしょうか? 業界研究の方法をお伝えしました。けれども、業界研究する上での留意点があります。
業界研究をする際の留意点
① 業界は絞らない。
どの業界が向いているかは分かりません。自分にとって掘り出し物的な業界もあり得ます。まずは、興味のない業界も積極的に調査し、消去法で業界選定しましょう。
② 就職の軸から考える。
就職の軸なくして、業界や企業を選定することは、目的・目標がないまま人生を歩むようなもの。人生の彷徨い人にならないために、就職の軸を定めてから業界を考えましょう。
選択肢を幅広く持つことで、納得のいく就活を行いましょう!