オリジナルの志望動機
前回まで、自己分析系をお伝えして参りましたが、今回は志望動機に注目してみます。
志望動機を作る上で、業界研究の大切さや、他との差異をつけるために人に会うことをお伝えして参りました。
詳細はこちらをご覧下さい。




これらから、ある程度志望動機の考え方や書き方のような部分を、ご理解いただけましたでしょうか。
ただし、極論、志望動機はなんでもよいんです。どんなことでも構わない。
今回はこれが何を意味するのかを、お伝えします。
志望動機の役割
志望動機はどんなことでも構いません。
何を思い志望したのかは、人それぞれであるからです。さらに言えば、今の世の中、新卒ならば民間はどこでも受かる。志望動機よりも自己PRが重要視されています。公務員の就職支援にも携わる身としては、公務員業界の方が、志望動機を重視する傾向にあると感じています。
とはいっても、民間就職においても、ある程度の志望動機は見られる。では、志望動機の持つ意味とは何かを考えていきましょう。
志望動機はプロポーズ
志望動機は、「企業が好きだから」を証明するためのものです。その意味では、就活はよく結婚に例えられ、志望動機はプロポーズに例えられます。好きだから一緒にいたい。ただし、いくら好きでも結婚したいかどうかは別ですよね。一生涯を共にしたいかどうかが大切です。
好きだからでは企業は認めてくれないということです。「企業が好きだから」を証明することが必要です。それが、「働きたい理由」です。
その企業を志望するからには、企業を好きで当たり前です。好きじゃなきゃ志望するに至らないはず。そのため、好きを前提に、働きたい理由としてどんなことが挙げられるのかがないと企業は納得しません。
よくある志望動機
よくある志望動機は以下のようなものです。
・好きだから。
・昔からの憧れ。
・インターンに参加したから。
・説明会でこんな話に共感を覚えた。
・説明会で○○先輩がこんな話をしていた。
・OB訪問で○○先輩がこんな話をしていた。
あなたが人事なら、就活生に上記の理由を述べられて働いてもらいたいと思うでしょうか?具体的ではないので、イメージがしづらいですが、好きや憧れでは働きたい理由にはならないということはお分かりになりますね?
好きならお客様として、サービスを利用してくれればそれでいい。憧れだけでは仕事できない。そう言われてしまいます。
説明会は、就活生なら誰でも参加できます。つまりは、インターネット同様、皆が同じことを言える。説明会を理由にしたところで結局はドングリの背比べです。
OB訪問。上記の中では、一番差別化を図れます。これは他の記事でもお話をしている通り。
ただし、じゃあOB訪問だけを志望動機で言えばよいかというと、そういうわけではありません。
人に会う就活を推していますが、企業に対して、人に会ったことを話しても、あまり響きません。なぜなら、他人本意で自分に目が向いていないと感じられるからです。
これは、例えば恋愛においても、「友達が、あなたが優しいと言っていました!だから付き合ったください!」と言ってるようなものです。いやいや、あり得ないでしょう?それで、よし!付き合おう!とはならないはずです。
OB訪問で経験したことは、あくまできっかけ。その後あなた自身はどうなんだ?ということを言えなければ、志望動機としては弱いんです。
あなた自身が志望する動機
あなた自身はどうなのか?それを証明するために行うのが、業界研究、企業研究です。
自分がインターンや説明会・OB訪問を通じて、どんなことを感じ、それをもとにどんなことを研究し、企業を志望する動機として落とし込んだのか、そこに差別化が生まれます。
その企業に入って何をしたいのか、その企業を通して自分が社会にどのように役に立ちたいのか、実現したいことは何か、自分だけの思いを述べましょう。人から得たことを基に自分の血肉にすることが大切です。