自己分析と志望動機に一貫性を持たせて論理性を高めよう。
前回は、クレーム対応の答え方についてお伝えしました。詳細はこちらをご覧ください。

エントリーシート添削や面接指導において、ほとんどの方が自己分析系は自信を持って答えているのに対し、志望動機系の質問、設問になると急に自信を無くしたように話されます。
今回は、この志望動機と自己分析の関連性についてお伝えします。
自己分析と志望動機をリンクさせよう。
志望動機を聞くと、「こんな製品やサービスのこういうところが良い。」「説明会でこんな話を聞いたから。」といった志望動機が多いです。
自己分析系の質問をしたあとにこのような志望動機を聞くと、何とも違和感を感じます。
志望動機を考えるときも、自己分析同様、やはり自分に注目をしてみましょう。
自己分析は過去の自分、志望動機は未来の自分。
志望動機は、その組織を褒めたり業務の説明をしたり、そのようなことを聞いているのではありません。
「なぜ、その組織に入りたいのか?」を聞いているのです。
そして、「先輩社員が良さそうだから」など、あなたの周辺のことを聞いているのでもありません。
あなたの入社意志を知りたいのです。
多くの就活生が、自己分析系はスラスラ答え、志望動機系は答えに苦労する。それは、その両者を別途で考えているためです。
元来、自己分析系は過去の自分を表すもの。志望動機系は未来の自分を表すもの。この二つには一貫性があることが望ましいです。
過去にこのような経験をし、そこから何を感じ何を学んだ(自己分析)。だから、将来的にこうしたい(志望動機)。
このように、自己分析と志望動機に一貫性があることで、説得力を持たせることができるのです。
例えば、私はよく「理系なのに、キャリアコンサルティングに転身するのって珍しい」と言われます。ただ、私の中では、必然的に今がある。
システムエンジニアとして仕事をしていた際、同期や先輩に「何のために仕事をするのか」と、よく聞きました。私自身も自問自答していた。
この質問をする度、「お金のため」「生活のため」とありきたりな答えが返ってくる。けれども、私が聞きたいのはそんなことではなく、根本にあるもの、本質を知りたかったのです。
このありきたりな答えとともに、仕事の愚痴も出てくる。
何のために仕事してるんだろう?仕事楽しくないなら辞めれば?そう考えるようになり、「仕事をするとはなんぞや」を追求したく、まずは公務員限定ではあるものの就職支援に、そして今ではキャリア支援の世界に飛び込んだわけです。
そこに、システムエンジニアの仕事は一切関係ない。けれども想いや考えは一貫していることに、気付いていただけたでしょうか?
大学で学んできたことを活かしたいという人もいらっしゃいます。それはそれですばらしいこと。けれども、仕事選びはそれだけではないよということもお伝えしたい。
大学で学んだことは、仕事をする上でのツールとして活かせればよい。むしろ、想いや考えに一貫性があれば、仕事選びに幅も広がります。あなたの芯も強くなり、志望動機を強固で魅力的なものにしてくれます。
過去の自分を表す自己分析と未来の自分を表す志望動機をリンクさせ、志望動機の論理性を高めましょう。
いかがでしょうか?
志望動機に悩んでいる方は、ぜひ自分の想いに耳を傾けてみてください。自分の気持ちや想いに寄り添うことが大切です。
志望動機にお悩みの方は、以下も合わせてご覧ください。

