組織の中でできることとやらねばならないことを見極めよう。
前回は、志望動機とあなたの想いに一貫性を持たせることについて、お伝えしました。詳細はこちらをご覧ください。

組織の知っている情報を述べるよりも、あなたの想いを伝えることが何よりも大切です。
ただし、その想いは独りよがりになってはいけません。
独りよがりな志望動機から、相手の納得感を生む志望動機へ。
面接官にとって、まだ雇ってもいないあなたはお客様に過ぎません。
そんな面接官に、あなたは、就職活動を通してあなた自身を売り込まなければなりません。
そんな時に必要になるのは何でしょうか?
就職営業力。私はそう呼んでいますが、あなた自身を売り込む力が必要でしょう。面接においては、その1つが伝える力です。なお、就職営業力については以下をご覧ください。

will×can×mustで、志望動機を強固なものに。
いくらあなたがその組織に入りたいと思っていても、相手のニーズに合わなければそこで働くことすら叶わないのです。
例えば買い物をする際、店員が近寄ってきて要りもしない商品をオススメしてきたら、どうでしょうか?そして、しつこくPRしてきたらどうでしょう。
とりあえず話聞いてやり過ごそうと感じたり、二度と来ないと感じたりするのではないでしょうか?
これと同じことです。どんなに自分のできること(can)とやりたいこと(will)を伝えても、組織のニーズにマッチしていなければ、相手の採用したい欲を掴むことは到底できない。
だからこそ、組織の中でやらなければならないこと(must)を把握することと、それを自分ならどのように行いたいかを述べることも、志望動機として大切なことといえます。
志望動機の中で自分のやりたいことやできることだけをPRするのではなく、やらねばならないことも含め、この3つを複合的にPRすることが求められるのです。
なお、就職活動の準備におけるwill、can、mustについては以下をご覧ください。

面接官を納得させるには、自身の中での納得感や一貫性が大切。
志望動機でやりたいこと、できること、やらねばならないことを複合的にPRする。
そうお伝えしましたが、本当にやりたいことはそれなのか、できることを過大に言っていないか、やらねばならないことを正しく理解しているかということを、様々な角度から内容を変えて質問してきます。
そこから、あなたが嘘をついていないかを探るのです。そのためにも、一貫性を持つことや自分の中に納得感を持つことが大切です。
一貫性のない受け答えは疑念を抱かれます。ご自身の中で納得感があっても、それが伝わらなければ無意味なものとなります。必ず「なぜ」を深め、理由の理由を探ることで、論理の穴を埋めましょう。
なぜを深めることについては、以下も合わせてご覧ください。

いかがでしょうか?
その組織でやりたいこと、できること、やらねばならないことを整理し、志望動機を作り上げる。
そして、その内容には一貫性を持たせることでご自身の納得感のみならず面接官の納得感も生みましょう。