長所と短所
これまで、自己PRに多い能力について、いくつか述べました。詳細はこちらをご覧下さい。





さて、先日には短所は思い浮かぶけど、長所が思い浮かばない。どうしたらよい?というような質問をいただきましたので、それについて触れます。
なお、自己PRと長所の違いについても触れております。詳細はこちらをご覧下さい。

長所と短所は表裏一体の関係
長所と短所の見つけ方
これは、やはり自己分析をするに越したことはありません。
自己分析の方法については、こちらをご覧下さい。







手っ取り早く見つけるには、先日紹介したマインドマップを使うのもありです。詳細はこちらをご覧下さい。

自己分析で、最低限考えてほしいことは、
① 好きなコト、モノ、ヒト
② 嫌いなコト、モノ、ヒト
③ 得意なコト、モノ
④ 苦手なコト、モノ
これらを考えてみましょう。
その際、理由も必ず考えてください。
この内容も大事ですが、もっとも重要なことは、「理由」です。
どんなところが好きなのか、なぜ好きなのか、を考えることで、本質的な人柄にたどり着きます。
続いて、考えられる性格・能力に順位付けをしましょう。
一位のものがもっともPRできる長所または自己PRになります。
さらに、自分の嫌いな部分をリストアップしましょう。その中で、自分の理想像と照らし合わせて、これを改善できればなぁというものをピックアップします。
それが短所になります。
長所も短所も見方が違うだけ
これまで就職支援に携わっている中で、毎年必ず学生の方から相談されるのが、
どちらか一方は思い浮かぶけど、もう一方が分からないという相談です。
特に、短所は思い浮かぶけど長所が分からない・・・という方が多いです。
長所と短所は表裏一体です。
そのため、長所(短所)の裏返しを考えてみると、一方からもう一方を導き出すことが可能です。
また、面接に慣れている面接官であれば、痛いところをついて質問してくる面接官もいます。
例えば、
「責任感が強いってことは、なんでもかんでも抱え込みやすいんじゃない?ストレスとか感じない?」
みたいな感じです。
長所の裏返しを知っておけば、このような時にスムーズな受け答えも可能になります。
下記に置き換え表を載せておきます。ぜひ参考にしてください。
長所 | 短所 |
---|---|
リーダーシップ | 我が強い |
協調性 | 八方美人 |
柔軟性 | あきっぽい |
行動力 | 計画性がない |
調整力 | 仕切りたがり |
積極性 | 自己主張が強い |
主体性 | 独断的 |
忍耐力 | 強情 |
持続力 | しつこい |
多角的な視点 | 天の邪鬼 |
責任感 | 抱え込みやすい |
ポジティブ | のんき |
計画性 | 心配性 |
几帳面 | 神経質 |
論理的 | 理屈っぽい |
芯がある | わがまま |
経験を述べる
長所に挙げる理由はもちろんのこと、短所に挙げる理由も聞かれることがあります。
「なぜそれを短所と感じるのか?」というような質問ですね。
また、短所に関しては、
「どのようにその短所を補いたいと思うのか」ということも聞かれます。
この時に、大切なのが、将来の自己像を思い浮かべながら話すことです。
将来どのような人間になりたくて、それになるには、何が足りないと感じているのか、そんな目線で話ができると良いです。
ちなみに、面接官のなかには、「短所をどのように改善しようと考えているか」と聞いてくる人もいますが、個人的には、この質問はナンセンスだなと感じます。改善できないからこそ短所ですものね。
上述で、「自分の理想像と照らし合わせて、これを改善できればなぁというものをピックアップ」とお伝えしましたが、「それじゃいつまで経っても理想に近づけないじゃん」と感じたあなた!正解です。なかなか近づけないからこそ、「理想」なのです。
改善はできなくても、別の能力で補うことはできます。どのように補いたいかを考えましょう。
いかがでしたでしょうか?
長所は短所にもなり、短所は長所にもなります。少しプラス思考ぎみ考えてみると見えない長所が見えてくるのではないでしょうか?
自己分析にぜひ長所短所の言い換えをしてみましょう。