好奇心
前回の記事では、自己分析を深めるためのツールとしてモチベーショングラフをお伝えしました。詳細はこちらをご覧下さい。

今回は、自己分析が苦手な人へのメッセージとしてお伝えするとともに、好奇心旺盛であることをPRすることの注意点について触れます。
好奇心旺盛は一長一短
好奇心のみで就活はしない。
自己分析は自己PRを作るために行うと考えている方が多くいらっしゃいますね。確かに、自己PRを考えるためにも自己分析は必要です。ただし、そう考える人のほとんどが、自己分析のし過ぎや浅い自己分析のせいで、自分が分からなくなり、正しいPRに繋がっていません。
一番気にしてほしいのが、働くための価値観を探すことです。耳タコになるほど伝えておりますが、自己分析は就職観を定めるためのものです。
・なぜ働くのか、働くことで得たいものは何か。
・今興味あることは何か、なぜ興味を持ったのか。
・自分にとってのやりがいとは何か。
・仕事にやりがいを持つために大切なものは何か。
これを探すために自己分析をすると、今後20年が後悔のない充実したものになるはずです。
なぜそんなことが言えるか?
私が新卒の時、自己分析なんてちゃんとしなかったからこそです。
ちゃんとやっておけばよかった。それが私の反省であり、だからこそ今就活生であるあなたに伝えたいことです。
私は、自己分析をせず、ただ何となく「儲かるし、手に職つくし、チャレンジしてみたいから」という理由でシステムエンジニアとして就職。その結果、2年で退職をしました。
システムエンジニアという職業がダメなわけではなく、私に合わなかったというだけのこと。そして、このシステムエンジニアの経験が、今天職だと感じている就職支援に鞍替えするきっかけにもなったわけです。
チャレンジしてみようと考えることは悪いことではありません。チャレンジしてみたいという学生がいた場合には、もちろんそれを応援します。チャレンジしてそれが自分に合うこともありますし、私のように合わなかったとしても、そこから分かることもありそれを基に次のステップに進むこともできる。
だから、チャレンジするのは良いことです。ただ、私のように遠回りはしてほしくないというのが本音。
そのため、
・チャレンジして成し遂げたいことは何か。
・チャレンジしてみたい事が、その仕事でないとダメな理由は何か。
これらを考えてもらうようにしています。
好奇心が後悔に変わらないように、戦略的に将来を考えることが大切です。
就活は、好奇心だけで行わず、将来の自分を考えるための効果的な自己分析を行ってから臨みましょう。
好奇心を良い方向に向かせるために
好奇心を持つことは悪いことではありません。
長所として、
・コミュニケーション能力の高さ
・探求心・向上心
・行動力
などをPRすることもできます。
その反面、短所としては、
・興味がないことには熱意がない
・飽きっぽい
・長期的視点がない
・目移りしやすい
といったものが挙げられます。
これらのことから、好奇心旺盛をPRする場合は、長所も付随的にPRし、短所を補うような長期継続やPDCAを用いたエピソードを話すと良いです。
好奇心旺盛は、きっかけにすぎない。
「私は好奇心旺盛で様々なことに興味をもって、主体的に経験しました。」では、PRとはなりません。いろいろ経験したってことは、飽きっぽいんだなという短所面のPRにしかなりません。
「あなたの好奇心がどのような行動を生み、その結果、どのような成果につながったのか」を述べましょう。この時、心がけてほしいのは、あなた個人に着目しないということです。
個人的な経験、成果を述べると、成長意欲をPRすることができる反面、あなたさえ成長できれば、成長欲求が満たされ熱意がなくなるのではないか、飽きてしまうのではないかという疑念を抱かせてしまいます。
こういった疑念を持たせないためにも、チームにおける経験、成果を述べましょう。
そして、あなたの好奇心が仕事にどのようなメリットを持たせるかも言及すると良いです。あなたの好奇心旺盛という特性をその企業の仕事にどのように活かせるのか、ということですね。
いかがでしょうか?
好奇心を持って就活することには賛成ですが、根拠を持って就活をしてください。その根拠となるものが、将来を考えるための自己分析です。自己PRを作るための自己分析ではなく、就職観を確固たるものにするための自己分析をしましょう。
就職観については、これまでも何回か述べています。こちらをご覧下さい。
就職観:



合わせて、自己分析の方法ほも改めて載せておきます。
自己分析の方法:



