働く意義を考える。~具体的に考えることで見えてくる就職観~

自己分析

働く意義を考える

昨日は、データから、就職の軸を持つことの重要性に触れました。
詳しくは、こちらをご覧ください。

データが示す、就職活動の本当の大切さ~内定獲得はあくまで手段~
就職活動の本当の重要性は、内定獲得後にある。就活マナーについてはいかがでしたでしょうか?最低限のことをお伝えしております。ぜひ参考にしてください。就活マナー:言葉遣いもマナーのうちに入ります。相手に失...

新卒入社の方の就職観ランキング。
毎年確認していますが、毎年1、2位になる
「楽しく働きたい」
「個人の生活と仕事を両立させたい」
この2つを、私自身もよく学生から伺います。

ということで、
この2つのことについて、本日は触れつつ働く意義について。

働く意義とは

あなたにとって、働くとは何でしょうか?
なぜ働く必要があるのでしょうか?

私自身、社会人1、2年目のとき仕事に疑問を抱くようになり、
「あなたにとって、働くとは?」
と同期や先輩に質問しました。

返ってくる答えは、
「生活のため」「お金のため」
ばかり。

そんなことは分かってる。
私が聞きたいのはそこじゃない。
今の時代、生活するのもお金が必要なのも、当たり前のこと。
人間だもの。

では、
何のために、生活しないといけないの?
何のために、お金が必要なの?

こう聞くと、大抵の人は考え込みます。

漠然とした思いしかない。だからこそ、考えてしまうのかもしれませんが、
仕事は生活の一部です。
何のために、生活しないといけないか、
これが分からないと、自分に合う仕事はできません。

楽しく働く

楽しく働くのは、いいことです。
消臭力のCMで、西川貴教師匠が歌う、
(バンドボーカリストとして、勝手に師匠と呼ばせていただき、大変恐縮です!ちなみに、いつも娘が天才テレビくん YOU観て、西川って呼び捨てして大変申し訳ございません!)
仕事を遊ぼう編で、
仕事でも 仕事だからこそ 遊んじゃえ 遊んじゃえ♪

と歌っているあの歌、大好きです。まったくその通りだ!
話逸れた(笑)

私の屋号名もenjoycareerとしているように、
私自身、楽しく仕事ができるよう支援することを理念としています。

では、「楽しく」とはどういうことでしょうか?
昨日も述べたように、すごく漠然とした表現です。
楽しくと言っても、
何をもって楽しいと言えるのか、そしてその楽しみ方は、人それぞれに異なります。

私の講師という職業1つとっても、
学生と話をしているときが楽しい人もいれば、
講義をしているときが楽しい、
教材作成のときが楽しい、
という人もいる。

例えば、教材作成一つ取っても、
文章を考えているときが楽しい
図を作っているときが楽しい
問題を考えているときが楽しい
完成品を見て達成感を感じるのが楽しい
などなど、人それぞれなんです。

サッカーというスポーツに置き換えても、
サッカーをするときが楽しい人もいれば、
サッカーを観るときが楽しい人もいる。

サッカーを観るときが楽しいと言っても、
ゴールネットが揺れる時の爽快感を味わうのが楽しいと感じる人もいれば、
皆で一緒に応援して、興奮を共有できるときの感覚に楽しさを感じる人もいる。

では、あなたはどんなときに楽しさを感じますか?
それを理解して、就職先を選べていますか?

これを理解して就職活動ができれば、
どんな状況でも仕事を楽しめるかもしれませんね。

個人の生活と仕事を両立させたい

いわゆる、ワークライフバランスですね。
この言葉、勘違いされる方が非常に多いです。
ワークライフバランス=プライベートの時間をいかに確保するか。
このように考える人が多いですが、実は違います。

ワークライフバランスとは、
生活と仕事の相乗効果を図ること。

生活を充実させることで、仕事がはかどることを指しているのが、ワークライフバランスです。
生活と仕事のどちらを重視するかを取捨選択したり、
生活と仕事のどちらか一方を犠牲にするという考え方ではありません。

そのため、よく言われている、
「仕事とプライベートの生活はきっちり分ける」というのは誤った考えです。

よく話題に出しますが、こんな例があります。
とある講座で学生A君に仕事をする上で何を大切にしたいかと質問したところ、
「ワークライフバランスを図りたい。プライベートを充実させたいです。」
と答えたA君。
続いて、A君に今度は
「どんな業界や職種を考えているの?」
と質問したところ、
「コンサルティングです。」
と答えました。

コンサルティングで成功するには、残業は当たり前。
プライベートの充実はもっての外です。

ワークライフバランスの間違った理解が、こんな発言を生んでいることは言うまでもありませんね。

仕事は生活の一部です。
仕事を充実させることで、生活をより豊かに。
生活を重視させることで、仕事に効率性を生む。
これは残業をしないことではなく、生活の一部として仕事をどう捉えるかということです。

いかがでしたでしょうか?

ここで皆さんに、お尋ねします。

問:仕事をする上で、求めるものは何ですか?下記①~⑭の中から重要度の高い順に3つ選んでください。

①能力の活用(自分の能力を発揮したい)

②達成(良い結果を残したい)

③美的追求(美しいものを創りたい)

④愛他性(人の役に立ちたい)

⑤自律性(他から束縛されず、自分でやりたい)

⑥創造性(新しいものを創りたい)

⑦経済的報酬(お金をたくさん稼ぎたい)

⑧ライフスタイル(自分の望む生活を送る)

⑨身体的活動(身体を動かしたい)

⑩社会的評価(社会に広く認められたい)

⑪冒険性・危険性(わくわくするような体験をしたい)

⑫社会的交流性(色々な人と接点を持ちたい)

⑬多様性(様々な活動をしたい)

⑭環境(心地良い仕事環境で働きたい)

感覚で構いません。
その選んでもらったもの、特に1位となったものが、あなたが仕事をする上で大切にしたいものです。
あなたの就職する上での価値観の1つとなります。

皆さんの就活が実りあるものとなりますように。