好きを仕事に
これまで、就職の軸を見つけたり自己分析をする際は、
自分の好きなことややりがいを感じたことは何かを考えましょうと述べてきました。
自己分析の方法については、以下をご覧ください。




実は、自己分析の手法について知らない人が陥りがちな
「自己分析の落とし穴」があります。
それは、好きなことの表面上にのみ目を向けてしまうということ。
自己分析の落とし穴
好きを仕事にできるのか。
例えば、
音楽が好き!=音楽に携われる仕事をしよう!
車が好き!=車を売る仕事をしよう!
と、安易な考えをする人がいます。
好きなことを仕事にしたい。
そう思っている人は、多いはず。
好き=自分に合う。
確かにそれも一理あります。
好きなことを仕事にするな!という考えは今や古いですし、好きなことを仕事にできる時代でもある。
ただし、好きを仕事にできる人は、少ない。
私もそう。
音楽が好き。歌うのが好き。
バンドマンとして20年近く過ごしています。
でも、歌を仕事にできる人は、極少数。
私のボーカルの師匠を見ていて、本当に楽しそうで羨ましくも感じます。
その一方、好きを仕事にして、
砕けた人もたくさん見てきました。
好きだから自分に合うというのは、
実は早とちりなんだ、と気付かされました。
好きなこととはなにも、趣味とか特技とか
そんなことばかりをいうのではありません。
モチベーション=自己に動機付けさせること
これが、「好き」の正体。
そして、自己に動機付けさせることができる仕事。
これこそが、「好きを仕事に」の本当の意味です。
モチベーションが上がるのは、
何も趣味や特技をやっているときに限らない。
私の「モチベーションアップ」は、
人の話や思いを聞いているとき。
人の価値観を知れたとき。
人の努力に力添えができたとき。
こんなとき、溜まらなく嬉しくなります。これらを実感できた時がたまらなく好き。
音楽も、私が歌う歌で、音楽の持つパワーで、誰かを後押ししたり力添えをしたりできるからこそ、好きなのかもしれません。
仕事に迷っていた当時、同期や先輩等と話をしていて、
人の話や思いを聞く、価値観を知るのって楽しいなと感じたし、
さらに、
誰かが努力をしているのを応援し、自分がその人の努力の力添えができたとき、
「よし!やろう!」という動機付けになった。
これが、私の仕事の軸です。
好きなことというのは、
自分に動機付けを与える
自分を後押しする何か
ということ。
何が好きなのか。
好きなものそれ自体に目を向けるのではなく、
好きの本質を見極めること。
これが大事です。