モチベーショングラフ
前回のブログで、自己PRは一般化した言葉ではなく本質的な内容でPRをすることについてお伝えしました。詳細はこちらをご覧ください。

さて今回は、自己分析をする上で最近よく就活生の間で用いられている、「モチベーショングラフ」についてお伝えします。
モチベーショングラフの活用
私自身は、国家資格キャリアコンサルタントの資格の勉強をして、初めてこのモチベーショングラフというものを知りました。そして、公務員受験指導だけでなく民間就職支援に手を広げるようになり、多くのキャリアアドバイザーが学生にこのモチベーショングラフを勧めていることも知りました。
良いことだなと思う反面、学生にちゃんと伝わっていない部分もある、と感じることがしばしばあったので、今回扱うことにします。
モチベーショングラフ。自分を客観視するツールとしては、非常に有効ですので、ぜひお使いください。
モチベーショングラフの作り方
モチベーショングラフは、過去の自分の経験を時系列に振り返り、その時点の感情の動きをグラフ化するもので、縦軸にモチベーションの高さ(0を基準に-100~+100まで)、横軸に時間軸を表わし、その時々の経験のモチベーションの高さを線で結んでいきます。
過去の経験を振り返りながら、その時のモチベーションの高さがどれくらいだったかを描いていくことで客観的に分析でき、自分の新たな一面を見ることができます。作り方や考え方について、まとめます。
① モチベーションの上がり下がりを書き込む。
② 自分のターニングポイントを振り返る。
③ 共通点や変化を探る。
① モチベーションの上がり下がりを書き込む。
記入の際、注意してほしいことは、出来事・経験を書き込むことです。なるべく具体的にです。大切なのは、自分を知ることです。「こんなことがあった」ということを、端的に書いてしまうと、振り返りがうまくできません。とはいってもグラフに具体的に書くのは書きづらいと思うので、グラフには端的に別紙(下のライフラインチャートの写真例)などを用意して具体化しましょう。
・どんなことをしたか
・どんな思いであったか
・なぜ行ったのか
・関係者はいたか(誰に何をしたか)
など細かく考えていくとよいです。
注意点としては、面接で役立つエピソードかは考えないこと。思い出す内容は、日常における些細なことで構いません。
多くのキャリアアドバイザーが間違って学生にお伝えしている(またはちゃんとお伝えしていない)のがこのモチベーショングラフの書き方そのものです。具体的に思い返すことと、面接で役立つエピソードでなくて構わないということ。モチベーショングラフはあくまで自分の人となりを探るために用いられるべきということです。書くことだけに捉われないよう注意してくださいね。
② 自分のターニングポイントを振り返る。
グラフを書いたら、モチベーションの変化した諸所のポイントを振り返ります。そのときに意識してほしいのは、
・なぜモチベーションが上がった(下がった)のか
ということです。
やはりここで大切なのがなぜを繰り返すことです。詳細はこちらをご覧ください。

③ 共通点や変化を探る。
モチベーションが高い出来事どうし、低い出来事どうし、高い出来事と低い出来事で、それぞれ比較をし、順位付けをしましょう。
比較の大切さ
モチベーションの高い出来事に共通する要素や低い時期に共通する要素をそれぞれ見つけることができます。そこから価値観を見つけることができます。
順位付けの大切さ
各順位のモチベーションの違いは何か、何がモチベーションに繋がっているのか、モチベーションの向上につながるのはどのようなことか、これらを知ることができます。
いかがでしょうか?
モチベーショングラフは作ってお腹いっぱいにならず、作ってからの利用が大切です。自分という人間を深く理解するツールとして最適です。考えていたことを紙に書き出すことで思考の整理をして、自己分析を深めましょう。
自己分析のやり方はこちらをご覧ください。



