自己PRは変えたほうが良い、とは積極的には思えない。
前回は、就活もトライアンドエラーが必要だということについて、お伝えしました。詳細はこちらをご覧ください。

トライアンドエラーを繰り返し、納得解へと導いていくことをぜひ心掛けましょう。
これは、徐々に良いものにしていくというニュアンスで私は考えるようにしています。当たって砕けろというわけではありません。
そのため、業界研究や自己分析など適当にやろうと言っているのではありません。悪しからず。
さて、最近エントリーシートの添削をしていて、よく相談されることがあります。それが、「職種毎、企業毎に自己PRは変えたほうが良いのか?」という質問。
今回はこのことについて、お伝えします。
自己PRを無理に変える必要はない。
就活サイトは、「職種毎に変えるべき」という答えているサイトが多いように見受けられます。
ただ、私としてはそこに疑問を感じ、むしろ「変えなくても良い」と考えています。相談の際も無理に変える必要はないとお答えしています。
それはなぜか。
あなたの強みは、様々なシーンで生かされてこそ、PRできる。
人それぞれ、良い部分はたくさんあります。その中でも厳選されて自信を持ってPRできるものが自己PRと言えます。
様々なシーンで発揮できるものこそPRしてほしい。そのように私は感じます。例えばアルバイトでは活かせているけど、サークルでは活かせていないというあなたの強みはPRするにしては弱いでしょう。
人それぞれ良い部分はたくさんあれど、あらゆるシーンで発揮できる強みというのはそうあるものでもない。
だからこそ、自己PRを無理に変える必要はなく、自分のこれだと思う強みをあらゆる経験を用いて話せることが望ましいです。
そうすることで、面接におけるすべての受け答えに一貫性を持つことができるのです。
職種ごとに自己PRを変えるのは有りではある。
基本自己PRを変える必要はないと考えますが、企業により理念や求める人財像が異なることや職種ごとに求められるスキルも異なる。これらのことから、自己PRを変えることもアリではあります。
ただ、最近は人材不足や様々なタイプの人材を獲得することで組織を強くするという考えから、自己PRを企業毎や職種毎にわざわざ変える必要もないのです。
例えば、公務員の任用試験においては、民間企業経験者を募集したり、新卒においては民間志望者にも間口を広げるためにSPI試験を実施したり、自己推薦枠という枠を設けている自治体もあるほどです。
民間ならではの発想力を求めているからこそ、こういった広い間口を設けていることを窺い知ることができます。
このことからも、自己PRの内容が全てではないのです。
大切なのは、自己PRそのものよりも、組織の採用したい欲を刺激できるかどうか。一緒に働きたいと思わせることができるかどうか。
そのためには、自信を持って答えること。一貫性を持つこと。論理立てて答えること。そして何より、印象が良いこと。これらが採用の決め手となることは言うまでもありません。
これらのことは、以下でもお伝えしています。以下もも合わせてご覧ください。




いかがでしょうか?
自己PRは、わざわざ変える必要はありません。自分という人間を一貫性を持って伝えることができれば、それこそがあなたの武器になるのです。
あなたが「本当に伝えたいあなた」を確実に採用者に伝えましょう。