自己PRの誤った認識、あなたは持っていませんか?
就活生の話を聞くと、まるで手土産を「つまらないものですが」と言われているような、そんな感覚になります。
まず、つまらないものと感じるなら渡すなよっていうのと(笑)、就活に謙遜はあまり必要ないと感じます。
自己PRは成果や結果が全てではない。
「大した経験してないんですよー。」
「いやほんと自分なんてそんなすごいことやってないんで。」
そんな枕詞がついて、経験をまずは表面から語り出す。
もし、それが本当の面接ならば、「いやいやそんな謙遜なさらず〜」とはまずならないだろう。
その枕詞を聞いた時点で面接終了だろうな。
キャリアカウンセリングで、その表面的なものを掘りに掘って掘り下げてみれば、結構しっかりと就活生一人ひとりの個性を感じる経験を話してくれます。
自己PR=とてつもなく大きな成果や結果。
そんな風に考える就活生が本当に多いですが、それは、自己PRの本来の意味である「人間性のPR」にはならないのです。
結果よりもプロセスやアプローチ法。
確かに結果も大切。けれども、とてつもなく大きな結果である必要は全くありません。
もちろん、大きな成果や結果を残した人を中心に採用する企業もありますが、日本に400万社もあればそのような組織は一握りでしょう。
成果よりもその結果に至るまでのプロセス。
そのプロセスにおいて、紆余曲折色々あれば、尚更面白みが増し、アピールのしがいがある。
その紆余曲折の色々をどのようなアプローチや工夫で乗り越えたかを伝えれば、あなたの仕事能力を推し量ることができ、なおさら面接官は興味を持つでしょう。
どんなに大きな成果であっても、その組織の仕事の仕方に則したものでなければ、PRでも何でもないのです。
全日本大学サッカー選手権大会で優勝したよ!だから、事務職に就きたいんだ!と言われても、相手は「?」となるだけ。
成果として何をPRしようではなく、成果を成し遂げた方法をどのようにPRしようかを考えましょう。